【2024年版】フォトグラファーも愛用!おすすめフィルムカメラ。全10社のメーカーから紹介。

「フィルムカメラが欲しいけど何を買えば良いか分からない!」
そんな悩みを持ったことはありませんか?

今回は10社のカメラメーカーから、おすすめのカメラをご紹介します。コンパクトカメラから、本格的な一眼レフカメラ、少し珍しいカメラまで、幅広くご用意しました。

たくさんの作例とともにご紹介しますので、気になるカメラと出会えると良いですね。



キヤノン(Canon)

当連載「わたしのカメラ」においても、人気の高いキヤノンのフィルムカメラ。Canonは、1934年に国産初の35mmレンジファインダーカメラの試作機「KWANON(カンノン)」を試作して以来、2000年代までフィルムカメラを製造していたことで知られる歴史あるメーカーです。

レンズが交換できる一眼レフタイプも根強いファンがいる一方で、近年人気があるのはコンパクトカメラの「オートボーイ」シリーズ。

  • シンプルな操作性でシャッターチャンスを逃さない。
  • コンパクトカメラながら、侮れないボケ感
  • 優しく温かな描写

そんな特徴に魅了されるユーザーが多いようです。
実際の作例を見てみましょう。

1. Canon Autoboy MINI Tとは

1991年に発売された35mmAFコンパクトフィルムカメラ。
幅53mm・255gというコンパクトフィルムカメラの中でも薄型・軽量のCanon Autoboy MINI T。

同時期に発売された「Autoboy MINI」との違いは、 前作の「Autoboy TELE」の機能を引き継ぎ、カメラ前面のスイッチで38mm単焦点と70mm望遠の2焦点切り替えができる点。

前面に、電源スイッチ・2焦点切り替えスイッチ、上面には、セルフタイマー・シャッターボタン、背面には、日付設定ボタン・フラッシュ切り替えスイッチ、と極めてシンプルな操作性とデザイン。日常的に持ち歩けるシティなフィルムカメラ。

Canon Autoboy MINI Tの魅力と特徴

軽くて持ち運びやすく、旅行や遊びに行くときにはいつも一緒!
ポケットからパッと取り出して撮影できるため、何気ない一瞬を撮ることに適しています。

持ち運びやすいカメラを使う理由は、写真を撮りに行く日は一眼レフも持っていきますが、
ポケットサイズのカメラがあると「撮りたい!」と思った瞬間をフィルムに収められるから。

買い物途中に出会った近所の猫や仕事帰りの夕焼けなど生活のなかでも撮りたい瞬間と出会うので、カメラを取りだしてオート撮影ができるのはありがたくCanon Autoboy MINI Tのような、すぐに撮影できるカメラは重宝しています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikonfe-03/

Canon Autoboy MINI Tの作例

Photographer / あゆみ / sugimoto ayumi

1995年岡山生まれ、大阪府在住。祖父の家で見つけたフィルムカメラで撮影をはじめる。
やさしくて、見た人にあたたかい気持ちになってもらえるような写真を撮りたいと思っている。
写真やデザインで大好きなアーティストと仕事をすることが夢。

instagram : @______foto_69
Twitter : @______769


2. Canon Autoboy D5とは

Canonのオートフォーカスコンパクトカメラシリーズ「Autoboy」。
その中でも水陸両用の全自動35mm防水カメラとして1994年に発売されたCanon Autoboy D5。
発売当時、世界最小・最軽量であった程のコンパクトさ、そして可愛らしいデザインが特徴的。
陸上では、3点測距によるオートフォーカス、0.45m〜∞で撮影可能。
水中では、水深5mまで撮影可能。固定焦点撮影では1〜3m、マクロ撮影モードでは0.45m〜1mで撮影できる。
そして、陸上だけでなく、水中メガネやスキーのゴーグル装着時にも見やすい光学系、アルバダ式のファインダーが搭載。
カメラ底面のスイッチで、「35mm画面」と「パノラマ画面」を切り替えられる機能も。
山・川・海・雪、あらゆるアウトドアシーンに対応した「冒険オートボーイ」という名に相応しい一台。
これからの季節、お子さんや友人とのお出かけの際に、ポケットにサッと忍ばせて!

Canon Autoboy D5の魅力と特徴

防水カメラなので、夏は川や海、冬は雪がある場所へも安心して持って行って撮影できます!
さらに、日付が入れられ、私が持っている他のカメラより広角なので重宝しています。
おもちゃみたいなポップで可愛いフォルムで、優しい写りをしてくれて、お気に入りカメラの1つです!

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-fe2-2/

Canon Autoboy D5の作例

Photographer / あゆみ / sugimoto ayumi

1995年岡山生まれ、大阪府在住。祖父の家で見つけたフィルムカメラで撮影をはじめる。
やさしくて、見た人にあたたかい気持ちになってもらえるような写真を撮りたいと思っている。
写真やデザインで大好きなアーティストと仕事をすることが夢。

instagram : @______foto_69
Twitter : @______769


3. Canon Autoboy S Ⅱとは

1993年に全自動ズームカメラの最高級機種として開発された「Canon Autoboy S(スーパー)」の発展型後継機として1996年に発売されたAF35mm全自動ズームカメラCanon Autoboy S Ⅱ。
「Canon Autoboy S」の高性能・多機能性は変わらず引き継ぎ、ズーム比3.6倍の高倍率・高画質の38-135mmズームレンズを搭載。
コンパクトカメラでありながらも望遠・ボケまで楽しめる一台。
また、ベストショットダイアルで、自動撮影から夜景・ポートレートなど7段階のモードを切り替えることができ、初心者でも気軽に楽しめるから安心。
日付やキャプションを写し込める遊び心も健在。

Canon Autoboy S Ⅱの魅力と特徴

露出もピントも巻き上げも自動の優秀なカメラを使ってみたいと思っているときに出会いました。
人間の目でも見えてるようで見えてない瞬間、フレームとフレームの間のような瞬間を撮れるところがとても気に入っています。
音がなくなるような世界を写真にしたい時、動きのあるものを追いかける時によく使っています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-canon-autoboy-s2/

Canon Autoboy S Ⅱの作例

Photographer / あを


4. Canon Autoboy S XLとは

Canon Autoboy S XLは、1999年に発売された35mmAFコンパクトフィルムカメラ。
1993年発売の「Canon Autoboy S」から、高級感のあるホワイトゴールドのボディに刷新された色替え機種。
AF35mm全自動ズームカメラの最高級機種として開発された高性能・多機能性は、そのまま。
特徴的なのが、38 – 115mm F3.6 – 8.5の3倍ズームカメラ。コンパクトカメラでありながらも望遠・ボケまで楽しめ、撮れる写真がグッと広がる一台。
もちろん、1/1200秒の高速シャッター搭載で、撮りたい瞬間を逃しません。
さらに、ベストショットダイアルで、夜景・ポートレートなど7段階のモードを切り替えることができ、初心者には頼もしい機能。 日付や10種類のキャプションを写し込める、遊び心のある機能も可愛らしい。

Canon Autoboy S XLの魅力と特徴

Canon Autoboy S XLで撮ったフィルムが初めて返ってきた時は、「この小ささでこんなに写るの?」と、とても驚きました。
インスタントカメラだと写りがチープ過ぎるけど、フィルム一眼だとはっきり写り過ぎてしまう…と思う時に、よく使います。
撮影時はデジタル・フィルムを問わず様々なカメラを持っていきますが、一番気に入った1枚はCanon Autoboy S XLで撮った写真なんてことも。
もし壊れたとしても、すぐ買い替えたいくらいお気に入りのカメラです。
ズームした時のフォルムがなんとも特徴的ですが、それはご愛嬌。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-canon-autoboy-sxl/

Canon Autoboy S XLの作例

Photographer / 山﨑優祐

東京都在住。フォトグラファー。
ポートレートを軸とした制作活動をきっかけに商業フォトグラファーとして活動中。
媒体を問わずファッションやビジネスジャンルでの撮影を行う一方で、書籍への作品提供やワークショップ講師など活動の幅を広げている。

instagram : @syrup93g/Twitter : @syrup9393g/HP : yusuke-yamazaki.com


5. Canon Autoboy 155とは

35mmAFコンパクトフィルムカメラ「Autoboy」シリーズの最上位機種として2002年に登場したCanon Autoboy 155。 小型・軽量・薄型でありながら、37-155mmの高性能4.2倍ズームレンズを搭載。
自動撮影から夜景・ポートレートなど7段階のモードを切り替えることができるベストショットダイアルや日付・キャプションの写し込み機能も健在。
一部外観にアルミを使用し、グリップ部分にグリーンのアクセントを施し、高級感を演出した外観デザインに。

気軽に、かつ幅広くフィルム撮影を始めたい人には最適な一台です。

Canon Autoboy 155の魅力と特徴

Canon Autoboy 155は数あるAutoboyシリーズの中でも、特に軽く、小さいサイズ感が特徴です。

撮影から巻き取りまで片手で完結する手軽さ、そしてコンパクトフィルムカメラとは思えない鮮明で温かな描写が魅力的で、使い続けています。

また、Canonの純正リモコンでセルフ写真も撮れるので、集合写真を撮りたい場面でも活躍します。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-canon-autoboy-155/

Canon Autoboy 155の作例

Photographer / yasuha

1995年生まれ、熊本県在住。
日々の生活で目にした、うつりゆく光景をフィルムカメラで記録している。

instagram : @memo__lib


6. Canon F-1とは

1971年にCanonの最高級35mm機械式一眼レフフィルムカメラとして発売。
Canonの当時の技術の総力を結集し、5年間の開発期間を経て誕生したフラッグシップカメラ。
連続撮影10万回に耐える強靭な耐久性能、+60°Cから-30°C、湿度90%で耐える耐環境性能などで傑出し、酷使に耐え信頼性あるカメラとして中平卓馬氏をはじめとした多くのプロカメラマンから支持を得て、Nikon F2と共に1970年代の35mmフィルム一眼レフカメラの二大巨塔として君臨。
それもそのはず、1976年「モントリオールオリンピック」の公式カメラに選出され、1980年「レークプラシッド冬季オリンピック」のモデルが生産される等、キャッチコピー「向こう10年は不変です」がまさに体現された評価の高い一台。
新開発された動補正機構を装備したFDマウントは、現在でもオールドレンズをデジタルカメラと合わせて楽しめるのも特徴。
さらに、露出計をボディに内蔵され、なおかつスタイリッシュなデザインもCanon F-1の魅力の一つです。

Canon F-1の魅力と特徴

フィルムカメラは「写る」と「写らない」の中間のような、その曖昧さを表現できるところが気に入っています。
とはいえ、私は「カメラは道具」と割り切っているので、写りの他に求めるのは「丈夫さ」です。
そのため、私が生まれる前から多くのプロの現場を支えてきた、信頼性のあるCanon F-1をよく使用しています。
写真を撮るときは光の向きや形を特に気にするので、時には思うような光を求め、草むらをかき分けて移動したり、強風吹きすさぶ高所を移動したりもします。
そういった、機材に負担がかかるであろう状況においても、良い意味で気を遣わずに撮影をすることができるため重宝しています。
また、中古市場に多く流通しているのでメンテナンスや買い替えが比較的容易である点も魅力です。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-canon-f-1/

Canon F-1の作例

Photographer / 小林駿平

1997年生まれ。埼玉県秩父市出身。東京都在住。
大学在学中から広告制作会社にて撮影を学び、卒業後は編集プロダクションにて人物・商品撮影から広告撮影まで幅広く担当する。2021年よりフリーのフォトグラファーとして活動中。2022年冬に自身初の個展開催。

instagram : @ss_yy_uu /HP : syunpeikobayasi.wixsite.com/ss-yy-uu


7. Canon AE-1とは

Canon AE-1は、1976年にCanonから発売された35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ。
「連写一眼」というキャッチフレーズで世界的なヒットした1970年代を代表するフィルムカメラの一つ。
電子化やユニット・コンピュータの設計を根本的に見直し、生産の自動化によって、当時の一眼レフの”高価”という概念を、高機能と低価格の両立で覆しました。
シャッター速度優先自動露出(AE)が搭載され、別売りの専用ワインダー*を装着すれば、秒間約2コマの連続撮影ができるように。
これによって、初心者からプロまで多様なカメラユーザーに親しまれました。

Canon AE-1の魅力と特徴

写真を始めて一番最初に手にしたカメラ「Canon AE-1」を今でも使っています。
いろいろなフィルム機を使ってみましたが、「Canon AE-1」の柔らかな写りと手に馴染む感覚が気に入っています。
空巻きしてシャッターを切れば多重露光も可能です。
「Canon AE-1」を使ってマニュアル撮影の練習もし、日々たくさん撮ってきたので最も使いやすく愛着があることが使用している理由です。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-canon-ae1/

Canon AE-1の作例

Photographer / 瀬堀圭世

フィルムカメラをメイン機に各地で定期的に展示を行い作品を発表。
現在は東京を拠点に撮影を行っています。

instagram : @seborikayo


8. Canon A-1とは

1978年にCanonから発売された、35mmマニュアルフォーカス一眼レフカメラ。
1976年に発売された大ヒット商品「AE-1」に続くモデル。
キャッチフレーズは「SUPER SHOOTER」。

露出モードがシャッタースピード優先AEとマニュアルだけだった「AE-1」に対し、「A-1」ではシャッタースビード優先式/絞り優先式の両優先式TTL・AE、初の完全自動プログラム式AE、絞り込み実絞りAE、そして、スピードライトAEの計5つのAEモードを搭載したのが大きな特徴。

「AE-1」と同時開発のパワーワインダーAの他に、秒間最高5コマのモータードライブMAやストロボAE対応のスピードライトなど、さまざまなアクセサリーが用意されていたことも魅力のひとつ。

今でこそ当たり前となった、自動露出機能を推し進めた名機。
たくさんのカメラを渡り歩いてきた人にも、フィルムカメラデビュー機としてもおすすめしたい一台。

Canon A-1の魅力と特徴

学生の頃からずっとcanonのこのシリーズを使っています。
何度も買い替えながらも、長年愛用しているのでもはや家族な気分。
なぜ使っているのか?を考えるのも難しいほどです。
仕事でフィルムで撮りたいと思った時だけでなく、プライベートでも旅先に持っていくこともしばしば。

今使っているものでおそらく3代目。
一眼フィルムカメラのファインダーの中って、他のどれとも比べられないくらい美しいので、覗いてるだけで楽しくなるんですよね。
古いからファインダーの中にちょっと汚れがあるのも可愛いし、シャッター音も可愛い。

写りも優しくて好き。

https://encounter.curbon.jp/camera/canon-a-1/

Canon A-1の作例

Photographer / 花盛友里 / Yuri Hanamori

大阪府出身。2009年にフォトグラファーとして活動を開始。雑誌や広告を中心に活躍中。2014年に『寝起き女子』、2017年『脱いでみた。』を発表。女の子の「ありのままの姿」を切り取った作品で注目を集める。2020年に『脱いでみた。』シリーズ第2弾となる『NUIDEMITA-脱いでみた。2』を発表するなど作品づくりを続けている。2021年にアンダーウェアブランド「STOCK」を立ち上げるなど、幅広く活躍。二児の母。

instagram : @yurihanamori


9. Canon EOS 1Vとは

EOS-1Vは、EOS-1Nの後継機として開発されたプロ用最高級AF一眼レフカメラ。
1990年代後半〜2000年代前半は、市場にフィルムとデジタルの両方の新モデルが出てきていた時代。
そんな時代の2000年3月に発売された、多彩な先進技術を搭載しているCanon最後のフラッグシップフィルム一眼レフ。
高速AFと呼ばれる機能がフレーム内の45カ所の距離を素早く計測し、ピントを自動で調整するため、決定的な瞬間を逃しません! 防塵防滴仕様なのでアウトドアでも使えるのも◎。
Canonデジタル一眼と同じEFマウントで、デジタルと合わせてレンズを楽しめるのもこのカメラの醍醐味。

Canon EOS 1Vの魅力と特徴

「デジタルカメラ用に所有していたSIGMAのArtレンズをフィルムで使ったらどうなるんだろう?」と思ったのがきっかけで気になり始め、「折角ならフィルム最後のフラッグシップ機を。」とCanon EOS 1Vを手に入れました。
フラッグシップ機らしい基本性能の高さとArtレンズの精細な描写が気に入り、メイン機のひとつとして愛用しています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-canon-eos-1v/

Canon EOS 1Vの作例

Photographer / 平澤翔

父にPENTAX SPを貰ったのがきっかけで写真を撮り始めました。
それ以来、長野県を拠点に友人達とフィルムカメラで撮影しています。

instagram : @sho_3030


ニコン (Nikon)

フィルムカメラを手に取るのであればニコンのフィルムカメラはおすすめです。作例から機材を選ぶ連載「わたしのカメラ」においても多くのフォトグラファーたちがニコンのフィルムカメラを愛用しています。

フォトグラファーが共通して愛用する理由はこちら。

  • シンプルな操作性は欠点が少なく「撮りたい!」と思った瞬間を逃さない。
  • 特に機械式のものは電池が不要。途中でシャッターがきれなくなる心配がない。
  • 堅牢な造りで壊れずらく、大事な撮影にのぞめる。

このようにニコンのフィルムカメラは多くのフォトグラファーたちに信頼されていることがわかります。

ではどんなフィルムカメラがいいのでしょうか?
今回は実際にフォトグラファーたちが愛用しているお勧めのニコンのフィルムカメラをご紹介します。

手しやすいでしょう。機械式の非常用シャッターが搭載されているため、電池がなくなった際でも1/90秒固定でシャッターを切れる仕様。カメラ初心者にも優しい設計といえます。


1.Nikon FEとは

日本の代表的な光学機器メーカーである株式会社ニコンが、1978年にNikon FEを発売。キャッチフレーズは「シンプルニコン」。その名の通り、シャッタースピードを「AUTO」に合わせ、ピント調節をするだけで撮影できる絞り優先AE機能を搭載。

また、電池は現在も生産しているLR44のため出先で電池を入手しやすいでしょう。機械式の非常用シャッターが搭載されているため、電池がなくなった際でも1/90秒固定でシャッターを切れる仕様。カメラ初心者にも優しい設計といえます。

Nikon FEの魅力と特徴

基本的に絞りの選択とピント合わせだけをおこなえばいい絞り優先AE機能によって、写真を撮りたいと思った瞬間と対峙したときにカメラを操作する意識をほとんど割く必要がありません。 こうした操作性の簡便さが、主にストリートスナップをメインとしてきた僕にとって撮り逃しが少なく、精神的なノイズが写真に写り込まないため、鑑賞者にとってフラットな写真を撮影するという理想を叶えてくれました。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikonfe-03/

Nikon FEの作例

Nikon FEの作例
Nikon FEの作例
Nikon FEの作例
Nikon FEの作例
Nikon FEの作例
Nikon FEの作例
Nikon FEの作例

Photographer / みしぇる。(Kikuyama Kohei)

1995年生まれ。沖縄県出身、滋賀県在住。
ことばと写真による表現を通じて、よりよい自分を目指す。見た人が「これは自分の記憶だ」と錯覚してしまうような、穏やかでさりげない写真を理想としています。

Instagram : @crsa_photo/
Twitter:@ahiru_puka


2.Nikon FE2とは

Nikon FE2は、「Nikon FE」の後継機として1983年に発売されたフィルム一眼カメラ。 「FEシリーズ」は、Nikonの中級モデルの定番シリーズ。 クラシカルなデザインと、シンプルでわかりやすい操作性を備えた一台。 当時の世界最速:1/4000秒の高速シャッターが搭載され、フィルムカメラの中でも撮れる写真の幅が広い点も大きな特徴。 マウントは、1959年の以来、不変と称される現役「Fマウント」。 豊富なレンズを楽しめるのが「Fマウント」ならではの醍醐味。 ただ、Nikon FE2は、1977年以前のオールドニッコール(非Aiレンズ)は非対応のため、注意が必要。

Nikon FE2の魅力と特徴

クラシカルなデザインながら、1/4000秒という高速シャッターが使え、多重露光にも対応。シンプルで欠点が少ないところが魅力だと思っています。デジテルカメラでの撮影も好きなので、常に2台以上のカメラを用意して撮影に臨みます。Nikon FE2は軽量なのに丈夫で、荷物が多い撮影のときでも心強い存在です。“不足”のないカメラだからこそ、自由に自分らしく表現できます。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-fe2-2/

Nikon FE2の作例

Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例
Nikon FE2の作例

Photographer / kitaji_hiroka

故郷の田園で記憶したアスファルトのPetrichor(雨上がりにアスファルトから立ち上る匂い)を運びたいと思い、匂いを思い出せる写真を探し活動を始める。人体そのものの構造と後天的な癖や跡に魅力を感じ、体に目を向けた撮影もしている。

instagram @kitaji_hiroka


3.Nikon FM2とは

露出計以外には電池を使用しない、機械式35ミリフィルム一眼レフカメラ「Nikon FM2」は、1977年に発売された「Nikon FM」の上位機種として1982年に登場。 ピントや絞りなど全て自分で設定する必要があるため、「写真の基礎を覚えるのに最適なカメラ」として長い間写真学校の生徒の教材として親しまれてきた。 当時最高速度だった1/2000秒のシャッター速度を大きく上回る1/4000秒を実現し、世の中のカメラファンをあっと驚かせた。 バッテリー残量を気にせず撮れるのはアナログならではの魅力。「入門機」をお探しの方におすすめです。

Nikon FM2の魅力と特徴

さまざまなカメラを使い分けていますが、FM2の好きなところはフルマニュアルならではの”撮っている感”が楽しめるところ。F値もシャッタースピードも決めるのは自分。スマホのような機動性はないけれど、そのぶん一枚一枚ていねいに心に刻むようにシャッターを切れるんです。少し重めなシャッター音が「今まさに撮ってるな」と実感させてくれます。 さらに、シャッタースピードが1/4000まで使えるという点もお気に入りのポイント。明るい場所でもレンズのF値を下げてしっかりボカすことができるので、明るいレンズとの相性もばっちりです。 わたしにとってこのカメラは、 何気ない日常をもっと楽しくしてくれる、そんなカメラです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-fm2/

Nikon FM2の作例

Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例
Nikon FM2の作例

Photographer / もなみん

東京在住の写真家・フォトグラファー・手書き文字作家。
ナチュラルな写真や、フィルムカメラの味のある写真を得意とする。企業PRなどの撮影、写真系メディアでの執筆など、幅広く活動中。
雰囲気のある手書き文字「もな文字」で大手企業のロゴ制作を手がけるなど、文字作家としても活動している。

instagram @and_mona


4.Nikon FM10とは

Nikon FM10は、1995年に国内光化学系メーカー「コシナ」のOEM供給のカメラとして登場したNikon最後の35mm完全機械式一眼レフカメラ。 2006年のNikonフィルムカメラの大幅縮小の中、Nikon F6と共に生産ラインに残り、「2012年度ロングライフデザイン賞」を受賞したNikonの誇るカメラの一つ。 露出、ピント、シャッタースピード、巻き上げなどカメラの基本操作を全て自分で調整、設定が必要な完全機械式。 初心者にはなかなか手が出しにくいイメージがあるが、難しい操作性はなく、もちろん、お馴染みのNikonレンズ「ニッコール」がそのまま使える。 半永久的に使えることから、カメラを勉強していくにはピッタリの一台。

Nikon FM10の魅力と特徴

機材を選ぶポイントとして「軽さ」をかなり重要視しているのですが、Nikon FM10はフィルム一眼なのにとにかく軽くて小さい。ですが、当然のようにきれいに写ります。 そして機械式なので壊れにくく、電池切れの心配もないため、とても信頼できるカメラです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-fm10/

Nikon FM10の作例

Nikon FM10の作例
Nikon FM10の作例
Nikon FM10の作例
Nikon FM10の作例
Nikon FM10の作例
Nikon FM10の作例

Photographer / 山﨑優祐

東京都在住。フォトグラファー。
ポートレートを軸とした制作活動をきっかけに商業フォトグラファーとして活動中。
媒体を問わずファッションやビジネスジャンルでの撮影を行う一方で、書籍への作品提供やワークショップ講師など活動の幅を広げている。

instagram @syrup93g
twitter @syrup9393g
HP yusuke-yamazaki.com


5.Nikon F2とは

Nikon F2は、1959年の「Nikon F」の後継機として1971年に発売された35mm機械式フィルム一眼レフカメラ。 Nikonのプロ用の最上位フラッグシップ機である「F一桁」の堅牢性・信頼の高さは健在。 『機械式フィルムカメラの完成形』とも評され、後継機「Nikon F3」以降は、「F一桁」も一部機能の自動化が導入が進んでいきます。 プロ向けに設計されていることもあり、多少の雨や振動にも強く、ファインダーのブラックアウトの時間は極端に短いのが特徴。 そのため「Nikon F」同様、報道といった特に失敗が許されないカメラマンから多くの支持を得た一台。 ライバル機種であるCanon F-1と共に、1970年代の35mmフィルム一眼レフカメラの二大巨塔として君臨しました。 ファインダーは、露出計内蔵やLED表示、「Ai方式」対応、小型バージョンといった5つのバリエーション展開。 お馴染み「Fマウント」で、非Aiのオールドニッコールだけでなく、Ai方式用のファインダー装着でAiにも対応可能。ただ、現行モデルのオートフォーカス用レンズは非対応なのでご注意を。

Nikon F2の魅力と特徴

「ピントを正確に合わせて撮りたいものを撮りたいように写す」 僕にとって一眼レフを使う理由はそこにあります。 その中でNikon F2を選んだ理由は2つあります。 1つ目は、電池切れのない機械式であること。 以前使っていたカメラは、電池切れになるとシャッターが切れなくなる電子シャッター式のものでした。特に冬の撮影になると、冷えて電池切れになるという場面によく遭遇しました。 その点、このカメラは露出計のみに電池が使われており、途中でシャッターが切れなくなるという心配はありません。 2つ目は、今のカメラにはない重厚なデザインであること。 やはりカメラを選ぶときに写り以上に大事なのは、持ち運びたくなる「モノ」であること。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-f2/

Nikon F2の作例

Nikon F2の作例
Nikon F2の作例
Nikon F2の作例
model @yuruko_rrr
Nikon F2の作例
model @kuruton___ton
Nikon F2の作例
Nikon F2の作例
model @jeyroystyle
Nikon F2の作例
model @yuruko_rrr

Photographer / hikage

愛知県在住。人の表情や仕草、動的な線の中で最も美しいと感じる点、決定的瞬間などを撮る。やり直しの効かない一瞬を予想して、目の前の一瞬を切り取る。

instagram @hikagenoiro
twitter @hikage_no_iro


6.Nikon F3とは

Nikon F3は、数あるNikonのカメラの中でもプロ用の最上位機種の「F一桁」の一つで、 “名機中の名機”と称されるフィルム一眼レフカメラ。 けているカメラの一つです。 特徴として、マニュアルフォーカスカメラでありながら、電子制御式シャッターや自動露出と一部電子化し、視野率100%のファインダーを搭載している点。 フィルム初心者にも扱いやすく、マニュアルの面白さ・奥深さも残された、撮る楽しさに没頭させる一台です。 能性だけでなく、自動車をはじめとしたイタリア工業デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロがデザインした、スタイリッシュなボディも魅力の一つ。

Nikon F3の魅力と特徴

初めて現像が返ってきたときは、f1.2の描写に感動したのを覚えています。 それからずっと、メインカメラ・メインレンズとして使っています。撮影内容によっては他のカメラを併用することもありますが、海外へ行く時など、大切な場面では必ずF3を使っています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-f3/

Nikon F3の作例

Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
model:花柳のぞみ / hairmake:miyu / flower:LAURENCE. misaki watanabe
Nikon F3の作例
Nikon F3の作例
model:Norika

Photographer / 鹿野真里菜

写真家。1993年兵庫県出身。神戸大学 発達科学部 人間表現学科にて音楽を専攻、そのほか美術、映像、身体表現について幅広く学ぶ。卒業後、映画会社にて勤務、2018年よりフィルムカメラでの撮影を始める。現在はフリーランスとして活動する傍ら、2021年10月に旅を通して出会ったアンティークやインテリア雑貨を集めたオンラインセレクトショップ 「hora」をオープン。

オンラインセレクトショップ 「hora」
HP https://hora.official.ec/
Instagram @hora_official__

instagram @marnkano
twitter @marnkano
mail contact@kanomarina.com


7.Nikon F80とは

2000年発売 2006年販売終了 Nikon F80は、「撮りたい気持ち」にすぐに応えてくれる、コンパクトな本格一眼レフカメラ。 高性能でありながら、わかりやすい軽快なダイヤル操作で、誰でも簡単に使いこなせるのが魅力です。 5ヶ所のフォーカスエリアの中から1ヶ所を選択可能できるのが特徴です。 給送モードセレクトダイヤルの操作で多重露光もでき、プレビューボタンにより絞込みも可能です。

Nikon F80の魅力と特徴

比較的新しい製品なので、いわゆるフィルムカメラらしい雰囲気が薄いものの、ここぞというときに「失敗させない一台」だと思います。ピント合わせも速く、「撮りたい!」と思った瞬間を逃さない操作性に信頼をおく存在。一眼レフにしては大きすぎず重すぎないので、ちょっとしたお出かけにも持ち出せます。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-f80d/

Nikon F80の作例

Nikon F80の作例
Nikon F80の作例
Nikon F80の作例
Nikon F80の作例
model:大川高広
Nikon F80の作例
Nikon F80の作例

Photographer / 目次ほたる

関東を中心に活動する写真好きWEBライター。高校生時代からポートレートモデルを続けていたが、仕事をきっかけにカメラを持つようになり撮ることの楽しさに目覚める。特にフィルムカメラの深みにはドハマリした。

現在は自身のSNSでの投稿や、WEBサイト「Moment Powerd by 日刊ゲンダイ」で写真の連載をするなど、本業である文章を通じて写真の魅力を発信し続けている。

instagram : @hotaru.0821
twitter : @kosyo0821
note : @hotaru0821


8.Nikon F801とは

Nikon F801は、1988年に発売された35mmフィルムAF一眼レフカメラ。 いわゆる、Nikon F(フィルム)3桁シリーズの4機種目。 「日本工学工業」から社名を「ニコン」へと変更後の新製品第一弾となったNikon F801は、当時のNikonの持つ全ての技術を集結した本格派。 特に、超高速1/8000秒シャッターや高精度で高速のオートフォーカスと徹底した自動化や多機能化が進められ、ハイアマチュアからプロまで幅広いニーズに対応できる一台。 フィルムの自動巻き上げやフィルム感度自動設定など、フィルムにありがちなトラブルもスムーズに。

Nikon F801の魅力と特徴

このカメラのいいところはAF対応のレンズを使えばフィルムカメラなのにAFが使える事。突然撮りたいタイミングが訪れた時や、仕事で素早くピントを合わせなきゃ行けない場面などで重宝しています。 そして、ファインダーがとても見やすくフィルムも自動で巻いてくれるので、普段はデジタルのみで撮る人が初めて挑戦するフィルムカメラとしてもお勧めです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-nikon-f801/

Nikon F801の作例

Nikon F801の作例
Nikon F801の作例
Nikon F801の作例
Nikon F801の作例
Nikon F801の作例
Nikon F801の作例
Nikon F801の作例

Photographer / 山﨑優祐

東京都在住。フォトグラファー。
ポートレートを軸とした制作活動をきっかけに商業フォトグラファーとして活動中。
媒体を問わずファッションやビジネスジャンルでの撮影を行う一方で、書籍への作品提供やワークショップ講師など活動の幅を広げている。

instagram @syrup93g
twitter @syrup9393g
HP yusuke-yamazaki.com


ペンタックス (PENTAX)

数多くの名機の中でも「PENTAX SP」「PENTAX 67」この2つのカメラは現在でも多くのファンを魅了しています。

東京オリンピックが開催された1964年に発売され、世界で400万台売れたPENTAX SPは、かわいい見た目からは想像のつかないしっかりとした写りを実現してくれます。また、通称「バケペン」と呼ばれる「PENTAX 67」は、大きな見た目と迫力のあるシャッター音とともに、奥深く美しい描写の作品を生み出すことができ、現在でも多くのフォトグラファーが愛用しています。


1. PENTAX SPとは

PENTAX SPは1964年に旭光学(現:ペンタックス)が発売した35mm一眼レフカメラ。 全世界で400万台以上を売り上げたというベストセラー機。

露出計はまだ普及の途上にあった60年代……PENTAX SPは、絞り込み測光のTTL露出計を内蔵し、ハイアマチュア機として手頃な価格で発売。これがきっかけで、一挙に露出計内蔵一眼レフを一般的な存在に。
※TTL露出計:Through The Lens レンズを透過した光を内蔵露出計で測定する方式。

絞り込み測光は使用時に多少の癖がありますが、全体的にスタンダードな操作系となっているため、初めての中古フィルムカメラとしても申し分ない一台。

世界規格のM42マウントが採用され、個性的なレンズやオールドレンズを楽しめるのも魅力。

PENTAX SPの魅力と特徴

これまでに一番多くシャッターを切ったフィルムカメラです。

レンズ含め比較的に安価で手に入るにも関わらず、はじめて現像のデータが帰ってきて写真を見た時の幸せな気持ちを今でも忘れられないくらい、とても綺麗に写ります。

前期〜後期レンズ、それぞれにフレアやゴーストの入り方が異なり、自分にしか撮れない写真が撮れると思います。

その場の空気感をまるごと閉じ込めたような写真を撮ることができて、初心者としてフィルム一眼をはじめるにはぴったりの一台だと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentax-sp/

PENTAX SPの作例

PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例
PENTAX SPの作例

Photographer / あゆみ / sugimoto ayumi 

1995年岡山生まれ、大阪府在住。

祖父の家で見つけたフィルムカメラで撮影をはじめる。
やさしくて、見た人にあたたかい気持ちになってもらえるような写真を撮りたいと思っています。
いつか写真やデザインで大好きなアーティストと仕事をすることが夢です。

instagram @______foto_69
twitter @______769


2. PENTAX SPFとは

PENTAX SPFは、1979年に発売されたアナログ一眼レフカメラで、35mmフィルムを使用します。耐久性の高いメタルボディで、手にしっかりと馴染むフォルムが魅力の一つです。

ファインダーには、透過式マットスクリーンを採用しており、明るく見やすい表示が特徴です。露出制御は、シャッタースピード優先、絞り優先、プログラム自動露出の3つのモードを選択することができます。シャッタースピードは1/1000秒まで、絞りはF1.4からF32まで設定可能です。

内蔵している露出系はレンズキャップを外すと自動でONになる仕組み。キャップを外したままにしておくとどんどん電池を消耗してしまうので、使用しない時はキャップを必ず閉めることをお忘れなく。

PENTAX SPFの魅力と特徴

コンパクトなフィルムカメラは持っていたのですが、本格的な一眼レフフィルムカメラがほしいなと思って探していた時に、外見がすごく可愛くておしゃれでレトロなPentaxSPFを見つけてすぐ買いました。一目惚れです。笑

友達に『こんな重たいのによくいろんな場所に持ってきてるね。』と言われます。確かに重さはありますが、その重さを我慢してまで使いたくなる魅力があります。特にこの、デジタルではやっぱり再現できないフィルム独特の粒子とコントラストがたまらなくて、どこにでも連れて行きたくなります。

またその場でどんな写真が撮れたのかを見ることができないのも、私はすごく好きでわくわくしながら現像するのもフィルムの醍醐味だと思います。

私は作品というよりは【生活】や【日常】を切り取ることが好きです。いつも歩いている道も始めて来た街もそして一緒にいる友達の笑顔もPentaxSPFで撮ると特別に感じます。『写真から声が聞こえてきそう』と言われるのが一番嬉しいです。

私も始めて買った一眼レフフィルムカメラがPentaxSPFなので初心者の人でもすごく使いやすいです。そしてフィルムカメラの良さをたくさんの人に知って欲しいなと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera_pentax_spf/

PENTAX SPFの作例

Photographer / まー

1994年生まれ 兵庫県神戸市出身。

1人で散歩しながらスナップや物撮りも好きですが、いつも一緒にいる大切な人たちの笑顔と思い出を残すことが一番好きです。

instagram

フィルム:@ma_____film デジタル:@ma_____digi


3. PENTAX SLとは

1968年に旭光学(現:ペンタックス)から「PENTAX SP」の後継モデルとして発売された35mm機械式一眼レフカメラ、PANTAX SL。

当時、カメラの自動化・内蔵化が進む一方で、故障リスクや精度面で、機械式の需要がまだ残っていた。
それに応えるように、ベストセラー「PENTAX SP」から内蔵TTL露出計が省かれ、よりシンプルなデザイン・機械構造となり、故障の低リスクと機能面を兼ね備えた一台に。
露出計は、代わりに専用外光式露出計によって対応可能に。

基本的な「PENTAX SP」のデザインは引き継がれ、引き続き世界規格のM42マウントが採用。
個性的なレンズやオールドレンズを楽しめるのも魅力。

完全マニュアルの上級者向けへのモデルチェンジ機種のため、本格的にフィルムカメラに挑戦する人には、申し分ない一台。

PENTAX SLの魅力と特徴

SUPER TAKUMARのフレアやゴーストが好きで、このレンズを使うためにPENTAX SLを選びました。
露出計も付いていない完全マニュアルのカメラですが操作はシンプル。
自分なりの設定を決めて、ファインダーを覗きながら良いなと思った瞬間や光を感覚的に撮影しています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentax-sl/

PENTAX SLの作例

PENTAX SLの作例
PENTAX SLの作例
PENTAX SLの作例
PENTAX SLの作例
PENTAX SLの作例
PENTAX SLの作例
PENTAX SLの作例

Photographer / naoko

自然のあるところを散歩しながらふと目に止まったもの、心を動かされたものを残したくて写真を撮っています。
風景の中に人物を入れた構図、フィルムで撮る光、オールドレンズならではのフレアやゴーストがとても好きです。

instagram @a.naoko.a


4. PENTAX LXとは

旭光学創立60周年を記念し発売されたPENTAX LXは、プロ用途に向けたTTL自動露出式35ミリ一眼レフレックスカメラ。

特徴は堅牢な小型軽量ボディ、交換できるファインダーシステム、ダイレクト測光の設計。機械式と電子式のハイブリッド方式のチタン幕シャッターを採用しているため電池が消耗しても撮影可能。また、ペンタックスではじめての防塵・防滴構造。

悪天候など様々なシーンで撮影に挑むフォトグラファーのための「信頼」という言葉がふさわしいフィルムカメラです。

PENTAX LXの魅力と特徴

「あなたはこんなにたくさんのひとに愛されて、大きくなったんだよ」 私が息子の写真を撮るときにいつも考えていること。

私が写したいのは彼と、彼とそれ以外のひととの関係性、彼を取り巻く環境。

あと何年か後に彼がその写真を見て、彼なりになにか感じてもらえたら嬉しい。 それが写真を撮り続けるモチベーションの大部分を占めている。

そんな気持ちにダイレクトに寄り添ってくれるのが、このカメラとレンズの組み合わせ。

31mmという人間の視界より少し広めの画角、そしてボケないことが予期しない場所まで写り込む要因になる。

そして生まれる、一枚あたりの情報量の多さが、数年後にとてつもなく価値のあるものになると信じている。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentax-lx-2/

PENTAX LXの作例

PENTAX LXの作例|ペンタックスのフィルムカメラ
PENTAX LXの作例|ペンタックスのフィルムカメラ
PENTAX LXの作例|ペンタックスのフィルムカメラ
PENTAX LXの作例|ペンタックスのフィルムカメラ
PENTAX LXの作例|ペンタックスのフィルムカメラ
PENTAX LXの作例|ペンタックスのフィルムカメラ

Photographer /松下航也 / Kouya Matsushita

1995年生まれ。鹿児島県。
写真家、ブライダルフォトグラファー。
写真は、私の人生にとってなくてはならないもの。
好きなひとと過ごした大切な時間を、思うままに残す。

instagram:@kouya_matsushita


5.PENTAX MZ7とは

ペンタックスMZ-7は、35mmフィルムを使用するオートフォーカス一眼レフカメラです。1999年に発売され、コンパクトなボディに多彩な撮影機能が搭載され、初心者から上級者まで幅広いユーザーに利用されました。

露出制御は、シャッタースピード優先、絞り優先、プログラム自動露出、マニュアル露出が選択可能で、露出補正も±3段階まで可能です。AFセンサーは、SAFOX VIIを採用しており、11点の自動選択AFや中央点測距AFなどの機能が利用できます。また、最高2.5コマ/秒の高速連写が可能で、フィルム巻き上げが自動で行われるため、連写時のストレスが少ないのが特徴です。

バッテリーは、CR2リチウム電池を使用します。MZ-7は、コストパフォーマンスが高く、手軽に楽しめる一眼レフカメラとして人気を博しています。

PENTAX MZ7の魅力と特徴

それまでデジタルカメラで写真を撮っていましたが、構図や撮った後の調整に気を取られがちだったので、シンプルに撮る事に集中できるカメラを探していた所、カメラ屋さんでこのカメラが目に止まりました。シャンパンゴールドのボディカラーもかえって新鮮で、威圧感のない見た目や、控えめですが歯切れの良いシャッター音、気軽に持ち出せるサイズ感が気に入っています。このカメラがきっかけで色々なカメラを使いましたが、これで撮った写真はどれも記憶にしっかりと残っている気がします。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentax-mz7

PENTAX MZ7の作例

Photographer / Daisuke(Fujii Daisuke)

愛知県在住、友人に影響され写真を撮り始めました。子供たちが産まれてからは慌ただしい日常の中で、流れていく瞬間を残したいと撮り続けています。

Instagram : @dai.f2


6. PENTAX MZ-3とは

PENTAX MZ-3は、旭光学工業株式会社が展開する高級オートフォーカス一眼レフフィルムカメラ Zシリーズを、より分かりやすくコンパクト化させたMZシリーズの一つとして、1997年に発売されました。

オートフォーカスでありながら、マニュアル機のようなダイヤル方式の操作を持つ、 レトロさと機能性を兼ね備えたカメラです。
レンズマウントの互換性が非常に高く、1975年以来の長い歴史を持つKマウントレンズを堪能できる点で、幅広いシーンに対応できます。

使用レンズの「smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limited」は、MZ-3限定バージョンモデルにキットレンズとして発売されたレンズです。
43mmは、肉眼とファインダー越しのギャップも少ない画角で、円形絞りの自然で美しいボケが特徴です。

PENTAX MZ-3の魅力と特徴

とにかく装着しているレンズの43mmの画角が気に入っています(35mmと50mmの中間)。
室内でも人の肌が綺麗に写るので、家族写真にも向いていると思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentax-mz-3/

PENTAX MZ-3の作例

PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例
PENTAX MZ-3の作例

Photographer / エジリ / ejiri

フィルム&デジタルで家族と地元静岡を撮影しています。静かな写真が好きです。

twitter @ejiri_film
instagram @ejiri_film


7.PENTAX 67とは

PENTAX 67は、旭光学工業株式会社(現:リコーイメージング株式会社)が1969年に発売した中判一眼レフカメラ。後継機種である「PENTAX 67II」が発売されるまで30年にわたり販売された、中判一眼レフカメラの大ヒット商品。

“規格外”の大きさ、重さから、「バケペン」(お化けのようなPENTAX)と呼ばれるように。レンズを装着するとその重さは2キロを超えるほどの重量感。しかしながら、35mmの一眼レフのような快適な操作性と、圧倒的な解像力は大きな魅力で今なお多くの写真家に愛されている名機。

内蔵のミラーも大きく、シャッターを押すと「ガシャン」と迫力がある。ブローニーサイズのフィルムで撮れる枚数も10枚と限られているため、被写体をていねいに向き合いながら撮影したい人におすすめのカメラ。

PENTAX 67の魅力と特徴

PENTAX6×7は、日常的に写真を撮る上で、全くその方向性とは真逆の位置にあるカメラだと思っている。とにかく大きくて重くて、撮影可能枚数も少なく、フルマニュアル。
でもそれゆえに、一枚の写真を撮るという行為に必然的にじっくりと向き合うことになる。
そうして出来上がってきた写真は、たまらなく愛おしく感じる。

写真は人類が生み出した唯一の、本物のタイムマシンだと思う。
あのとき見た光景、あのとき共有した時間をフィルムに閉じ込めて、持ち帰る。
すぐには確認できない、だからちゃんと写っているかすらもわからない。

時を経て完成した一枚は、あのときの自分の記憶の想像を超えていたりする。
その感動を知っているからこそ、大切なひとと過ごす時間はいつも傍にこの重たいカメラを肌身離さず持っている自分がいる。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentax-67/

PENTAX 67の作例

Photographer / 松下航也 / Kouya Matsushita

1995年生まれ。鹿児島県。
写真家、ブライダルフォトグラファー。
写真は、私の人生にとってなくてはならないもの。
好きなひとと過ごした大切な時間を、思うままに残す。


instagram @kouya_matsushita


8. PENTAX 67IIとは

PENTAX67Ⅱは、中判フィルムカメラの中でも最高峰とされるカメラの一つです。その存在感と迫力あるデザインに惹かれ、手に取った瞬間から胸が高鳴ります。

大きなボディには、操作系がきちんと整理され、直感的に扱えるようになっており、まるで自分がカメラを生み出したかのような気分になります。また、使用する中判フィルムは一枚一枚が貴重なため、思慮深く慎重に撮影する必要がありますが、その分、一枚一枚の写真に自分の想いや感性を込めることができ、深い満足感と達成感を味わえます。

PENTAX67iiを使って撮影すると、写真に魂が宿るような感覚に陥り、その虜になってしまいます。

PENTAX 67IIの魅力と特徴

10年ほど前、flickrで海外のインディーズフォトをたくさん見ている中で、PENTAX67Ⅱを知りました。

このカメラは、中判なのに瞬間的な発想について来てくれる瞬発力があります。このカメラで撮った時に初めて感じた写真の面白さが忘れられず、今でもそのインパクトが続いています。そしてそれは自分の作品にも反映されています。

レンズはずっと105mm f2.4を使っていますが、このレンズはクリアでスッキリとした描写をしてくれる気がします。35mm判換算標準画角で、中望遠クラスの圧縮効果と開放付近のピントが合致すると、人物が浮き立つような特有の背景分離感が表れます。自分が知覚している世界から、新しい感じ方を引き出してくれるところがとても好きです。

ボディがグリップしやすいことや、67判でAEが使えて直感的に撮影できるところも魅力です。カメラ自体は大きいですが、操作に気を取られにくいので、感覚的にはそこにカメラが無いかのような「透明」に近いカメラという印象をもっています。

中判フィルムカメラに早く慣れたい人の一台目におすすめのカメラ。67判カメラを探している方で、今回の105mm f2.4の作例を気に入ってくださったならば、たどり着く先はPENTAX67シリーズ一択になるのかなと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera_pentax_67ii/

PENTAX 67IIの作例

Photographer / 吉田周平

娘の誕生をきっかけに写真を始め、グラフィックデザイナーから写真家へ転身。

自身の作品を撮りつつ、企業ブランディングやウェブメディアなどで活動する。

風景と人、人の中の風景を撮る。

instagram @yoshidashuhei


9. PENTAX 645とは

PENTAX 645は、6×4.5cmのフレームサイズを持つ中判フィルムカメラです。初めて発売されたのは1984年。高い解像度と色再現性が特徴です。

多くの種類の交換用レンズが販売されており、プロからアマチュアまで幅広く愛用されています。露出制御は自動露出とマニュアル露出が可能で、シャッタースピードは30秒から1/1000秒までの範囲で調整できます。また、モードダイヤルには絞り優先、シャッター優先、マニュアルなどの撮影モードが備わっており、様々な撮影に対応できます。

たくさんの魅力が詰まった機種ではありますが、現在はデジタルカメラの普及により生産が終了しています。

PENTAX 645の魅力と特徴

普段は主にPENTAX67を使用していますが、定期的にやってくる「ピント合わせてほしい周期」や、日に日に活発になる子どもたちの影響もあり、中判フィルムカメラでAFが使えるカメラを探していたところ、このカメラと出会いました。

PENTAX645は普段使っているPENTAX67より小さく軽い為、持ち運びしやすいこと、使用レンズの75mmF2.8も短く軽量でオートフォーカスも使え「こんな感じに写っていたらいいな」をよく再現してくれます。中判フィルムカメラだけども、リズムカルに撮れるところが好みです。

私自身はいつでもカメラを携えていたいタイプで、PENTAX645+75mmのレンズは家でも近所の公園でも、旅先でも(個人的には)いつでも持ち運べる大きさと重さの為、今後も色々な場面で使用し、その時を残していきたいです。

フィルム装填以外は一眼レフとほぼ同じような操作なので、普段一眼レフを使われている方ならすんなり馴染むカメラだと思います。

初めて中判フィルムカメラを使う方におすすめです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera_pentax_645/

PENTAX 645の作例

PENTAX645の作例
PENTAX645の作例
PENTAX645の作例
PENTAX645の作例
PENTAX645の作例
PENTAX645の作例

Photographer / すずき(よ)

フィルムカメラで娘と息子を日々撮っています。写真やフィルムを深夜の静かな時間帯に何度も見返すのが好きです。

instagram : @suzukiyo_filmphoto
Twitter : @daikonkayo


オリンパス (OLYMPUS)

OLYMPUSを語るうえで外せないのが、1960年代に発売されたハーフサイズの「ペンシリーズ」。その中でも特に有名なモデルとしては、「PEN FT」や「PEN EE3」があります。このシリーズは、コンパクトながら高性能で、レンズやアクセサリーのバリエーションも豊富で話題を呼びました。

また、1970年代には、「OMシリーズ」と呼ばれる35mmフルサイズの一眼レフカメラも発売され、高品質なレンズや高性能な機構が多くのフォトグラファーから支持を受けました。

機能もさることながら、カメラのデザインに惚れ込む人も多いのも一つの特徴です。
実際の作例を見てみましょう。

1. OLYMPUS PEN EES-2とは

OLYMPUS PEN EES-2は、1968年に発売され、OLYMPUS PEN EEシリーズの決定版となったハーフサイズのレンズシャッターカメラ。 1960年代〜1970年代のハーフフィルムカメラブームを牽引したカメラの一つ。

世界初プログラムEEシャッターを搭載し、露出調整が自動化されているため、ピントを調節するだけと、誰でも簡単に操作でき、しっかりと撮れると、フィルム入門機としての人気も高い。

ピント調整は、4段階の目測式のゾーンフォーカス。その気軽さと、ざっくりピントを合わせるワクワク感がフィルムユーザーを楽しませています。

単焦点レンズ「Dズイコー30mm F2.8」は、ハーフでも高い解像度で申し分なし。

OLYMPUS PEN EES-2の魅力と特徴

とにかくコンパクトで、ハーフサイズということもあり罪悪感無く撮れるのが良いです。
またシャッターと露出計もアナログなので、電池切れの心配もありません。
フォーカスは目測で、なんとなくの距離を合わせます。最初はピンボケ写真を量産しましたが、使っているうちに慣れてきました。

デジタルは綺麗に写り過ぎるので、フィルム特有の光線漏れやハレーション・古いレンズのにじみなど、デジタルでは補えないフィルム特有の表現が欲しい時に重宝しています。
良い意味で写りすぎない、アナログな魅力が詰まったカメラだと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-olympus-pen-ees-2/

OLYMPUS PEN EES-2の作例

OLYMPUS PEN EES-2の作例
model:岸茉莉 @_kishi_mari_ hairmake:向後志勇 @___hiiragi
OLYMPUS PEN EES-2の作例
OLYMPUS PEN EES-2の作例
OLYMPUS PEN EES-2の作例
OLYMPUS PEN EES-2の作例
OLYMPUS PEN EES-2の作例
OLYMPUS PEN EES-2の作例

Photographer / 金本 凜太朗 Rintaro Kanemoto

1998年 広島県広島市生まれ。
2020年 東京綜合写真専門学校卒業後、本格的にフリーランスとして東京を拠点に活動を開始。
Webや雑誌など様々なジャンルで撮影を行うほか、作品集の制作や写真展の開催など作家としても精力的に活動している。

instagram @torintaro
twitter @torintaro


2. OLYMPUS PEN EE-3とは

1973年5月に発売された、ハーフサイズカメラ・OLYMPUS PEN EE-3は、1961年から販売されていたEEシリーズの第3世代にあたるモデル。PENシリーズの累計販売台数は、800万台以上にのぼります。

前モデルであるEE-2からの改良として「GN14専用フラッシュマチック機構」が搭載されたことが大きなアップデートポイント。この機構は、PEN専用のストロボ・PS 200と合わせて使用するときにだけ、「カメラから被写体までの距離」と「レンズに記されたオレンジ色の距離を示す数値」を合わせると、絞りを自動で調整してくれるというもの。室内撮影はもちろん、屋外での逆光撮影時にも役立つため、撮影の幅がぐんと広げてくれます。

撮影時の光量が不足している場合には、ファインダー内に通称「赤ベロ」と呼ばれる警告板が出され、シャッターが切れなくなる仕様。これは真っ暗な写真にならないための予防機能でもあり、そんなところにも作り手の思いやりを感じます。

1973年から1986年まで製造されていたというロングセラーモデルだったため、中古市場には状態がいいものも多数あります。初めてのハーフサイズカメラをお探しの方におすすめの一台です。

OLYMPUS PEN EE-3の魅力と特徴

35mm判のフィルムの1コマに2コマ分の像を記録する性質上、同じ大きさで鑑賞したときに35mmフルサイズの画像に比べて粒状感が増した「フィルムらしい」描写を楽しむことができます。最短焦点距離が0.9mと、似たような使用感である写ルンですと比較してもピントの合い始める位置がさらに遠いため、油断するとカメラから近い被写体がボケやすいです。でも、こうした像の荒さが思い出をより思い出らしくする効果があるように思います。

われわれ人間の記憶というのは思いのほか頼りないもので、時間の経過によりこぼれ落ちてしまった記憶は都合のいいように埋め合わせられることが少なくありません。ハーフカメラのいまひとつ解像感が不足したような写りはおそらく、われわれの頭の中にある記憶と、目の前に実際に現れた写真との間の齟齬を小さくしてくれています。それゆえに、記憶に近い写真を残すことのできるカメラとも言えるかもしれません。

とはいえ、単に画質が低いということではなく、オリンパスの銘玉であるズイコーレンズの描写力に驚かされる場面も少なくありません。苦手とされている暗所での撮影も、きちんと光源の位置などを把握しながら撮影すれば思いのほか豊かな描写を残してくれます。

カメラのサイズや操作の簡便さからも、常に持ち歩いていても邪魔になることがなく、まさに日常が思い出に昇華するカメラと言えるでしょう。

フィルム価格の高騰が、いよいよ手のつけられない水準へと達してしまったとすら思える、ここ1年ほどの状況。正直なところ、新しくフィルムカメラをおすすめするということ自体がためらわれますが、そんな中でも中古相場での手の出しやすさや、通常の倍の枚数撮影できるハーフカメラである点からも、いま最もおすすめしたいカメラだと思っています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-olympus-pen-ee-3/

OLYMPUS PEN EE-3の作例

Photographer / みしぇる。(Kikuyama Kohei)

1995年生まれ。沖縄県出身、滋賀県在住。
ことばと写真による表現を通じて、よりよい自分を目指す。見た人が「これは自分の記憶だ」と錯覚してしまうような、穏やかでさりげない写真を理想としています。

Instagram : @crsa_photo
Twitter:@ahiru_puka


3. OLYMPUS PEN FTとは

1960年代〜1970年代にブームを牽引したハーフサイズカメラの立役者:OLYMPUS PENシリーズのハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラ。 1966年に、PEN Fのモデルチェンジ機種として発売されました。

PEN Fは、世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラで、ハーフなのに一眼レフという当時のカメラ業界に衝撃を与えたシリーズです。

デザインは、オリンパスの設計者:米谷美久氏によるもので、ツルッとしたシンプルな外観。
ポケットに入るほどの小型にも関わらず、種類豊富なPEN Fマウントのレンズで本格的にカメラを楽しめるのが、大きな魅力。

PEN FTはTTL露出計が内臓され、適切な絞り値が表示され、絞り値を手動で合わせるだけ、と初心者にとっても簡単に撮りたい写真が撮影できます。

一点注意点を挙げるとしたら、現在流通していない水銀電池(MR-9)が使用されていること。互換性のある電池やアダプター等の用意が必要。

OLYMPUS PEN FTの魅力と特徴

ハーフカメラで撮影した写真のざらざらとした質感が好きなのですが、ハーフカメラはレンズ一体型のものがほとんどで、レンズ交換できるのはOLYMPUS PEN Fシリーズのみなんです。

PENであればF1.4のレンズも使用でき、フルサイズ一眼と同じように操作出来ます。

質感と写りのどちらも諦めずに撮影できるハーフカメラで、PEN Fシリーズの中でも入手のしやすいPEN FTを使用しています。

https://encounter.curbon.jp/camera/olympus-pen-ft/

OLYMPUS PEN FTの作例

OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例
OLYMPUS PEN FTの作例

Photographer /meg

埼玉県出身、東京都在住。

自然の中に遊びに行くことが多く、思い出をきれいに残したくてデジタル一眼レフを購入。
それをきっかけに本格的に写真を始め、色や質感にこだわりフィルムカメラで作品を撮るようになる。
自然を楽しみながら景色や植物を含めた撮影をすることが好き。

instagram: @megtronik


4.OLYMPUS PEN Dとは

ハーフサイズによる小型軽量化と美しく使いやすいデザインによって、1960年代から70年代にかけてハーフサイズカメラの大ブームを引き起こしたオリンパス – PENシリーズ。

1962年には、最高級のペンをめざしたオリンパス – PEN Dが発売。コンパクトなボディーにF-zuiko F1.9 32mmの大口径レンズ、高速1/500秒シャッター、露出計などを詰め込んだ「プロ仕様のペン」。F1.9からF16、1/30秒から1/500秒までこの露出計はさまざまな光の条件をカバーしています。

OLYMPUS PEN Dの魅力と特徴

シャッター音が控え目なので人目を気にせずに使用できます。絞って風景写真を撮ることもできれば、開放でボケ感のある写真を撮ることもできます。

また、レンズが広角なのにF値が明るいので喫茶店など室内での撮影も可能です。旅行や喫茶店巡りのお供に最適なカメラだと感じています。

https://encounter.curbon.jp/camera/olympus-pen-d/

OLYMPUS PEN Dの作例

オリンパスペン - D 作例
オリンパスペン - D 作例
オリンパスペン - D 作例
オリンパスペン - D 作例
オリンパスペン - D 作例
オリンパスペン - D 作例

Photographer / 月乃

1995年1月生まれ。埼玉県在住。平日は会社員をしながら週末にポートレート中心の作品撮りをおこなう。感情を写し、ストーリー性のある写真を撮ることを得意としている。喫茶店巡りが趣味で喫茶店の写真も多く撮影している。

Instagram : @tukinonno_photo/


5. OLYMPUS TRIP35とは

OLYMPUS TRIP35は、1970年代にリリースされた35mmのコンパクトフィルムカメラ。

非常にシンプルで使いやすいカメラであり、手軽に持ち運びができるため、旅行や日常のスナップ写真に最適です。また、固定焦点レンズを採用しているため、素早く、思い切りのいい写真が撮影できます。

OLYMPUS TRIP35のレンズは、40mmの焦点距離で、F2.8という明るいレンズ。非常に高品質なレンズであるため、鮮明でクリアな写りです。また、視野角が広いので、広い範囲の風景や建物などにも最適です。

さらに、バッテリー不要で動作するため、電池の交換や充電の必要がありません。カメラの機構もシンプルで頑丈なため、耐久性にも優れた逸品。今なお多くの人に愛され続けるカメラのひとつです。

OLYMPUS TRIP35の魅力と特徴

TRIP35は、亡くなったわたしのおじいちゃんの形見として譲り受けました。

わたしが「おじいちゃんのカメラ」と呼んでいるそのカメラは、ちっちゃくて、見た目もシャッター音も可愛くて。時折おじいちゃんの匂いがするので、カメラを構えると冬晴れみたいなポカポカした気持ちになれます。

でも、実際にシャッターを切って現像された写真を見ると、もっと心がポカポカするんです。ピントを合わせるのはちょっとコツがいりますが、バッチリピントが合えば、こんな小さなカメラなのにこんなに良く写るの…と目が丸くなります。

少しボケた写真になったとしても、その素敵な色味や柔らかなボケ感がお互いにうまく作用しあって、ポジティブに捉えられたり。

毎日トートバッグに入れて持ち歩けるコンパクトさや、控えめなシャッター音、電池なしで露出を合わせてくれるところなど、その気軽さも、わたしにとってお気に入りポイントです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera_olympus_trip35/

OLYMPUS TRIP35の作例

OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例
OLYMPUS_TRIP35の作例

Photographer / ありあ

写真家、文筆家。山形県出身。大学で西洋美術史を学んでいる。

2021年に祖父の形見としてフィルムカメラを譲り受けて以来、フィルム写真の魅力に取り憑かれてしまう。「青春」や「日常」をテーマとしつつも、様々なジャンルの写真に挑戦し、絶賛成長中。

また、幼少期から書いている日記を、SNSで毎日発信している。

Instagram: @aria_photo_

Twitter: @aria_photo_


6.OLYMPUS 35SPとは

OLYMPUS 35SPは、1971年にオリンパスが発売したレンジファインダーカメラ。軽量・コンパクトでありながら、高性能なシュナイダー製のレンズを搭載しているのが大きな魅力です。

レンズはF1.7と明るく、被写界深度を浅くすることができるため、被写体と背景のボケ味が美しく、人物撮影などにおいても優れた描写力を発揮します。また、焦点距離が42mmというのも特徴のひとつで、視野に近い画角で撮影できるため、スナップ撮影に最適です。また、マルチスポット測光機能を搭載しているため、複数のスポットからの測光を行い、被写体の明るさを正確に測定することができます。

また、レンジファインダーであることも魅力の一つ。一眼レフのようにシャッターを切った時ブラックアウトしないため、シャッターが下りる瞬間も被写体への意識を集中させることができます。

OLYMPUS 35SPは、一枚一枚に温かみを感じるような、美しい写真を手軽に撮影できるカメラ。お店で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

OLYMPUS 35SPの魅力と特徴

新婚旅行に行くにあたって、街を歩き回る予定があったため、フィルム一眼レフでは重たくて不便だと感じていた私は、中古カメラ屋に行って手軽なフィルムカメラを探していました。そこで出会ったのが、OLYMPUS 35SPでした。軽くて携帯性が良いだけではなく、しっかりとした描写力があるところも気に入っています。また42mmという焦点距離は、デジカメやフィルム一眼レフではそこまでメジャーではないかもしれませんが、実際の視野に最も近いと思います。スナップ写真を主に撮る私にとっては、とても心地良く撮れる画角です。レンズもF値1.7と明るいので使いやすいですし、もちろんクラシックなデザインもお気に入りです。

このカメラと出会ったことで、撮ることに対する向き合い方が変わった気がします。レンジファインダーカメラなので、一眼レフを使うときと比べて、より直感的に、感じるままに撮ることがそれ以前と比べて増えたかもしれません。好きな光や瞬間に対して、直感的にシャッターを切ることが増えました。私は露出制御をマニュアルで撮りますが、オート設定もある(ピントはマニュアルです)のは魅力だと思います。レンジファインダー初心者の方にもオススメです。そして何より軽いこと。カメラを持ち歩く頻度があがるので、なるべくカメラを持ち歩いていたい人にもオススメです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera_olympus_35sp/

OLYMPUS 35SPの作例

Photographer / IPPEI OOSONE

1984年千葉県出身、東京在住。カメラマンである父の影響と、祖父の形見のカメラを手にしたことをきっかけに写真を撮りはじめる。 主にスナップ写真をメインとして、呼吸をするように、何気なく口ずさむ鼻歌のように、とにかく写真を撮り続けている。写真家として展示や写真集制作を中心に活動中。

instagram @oipp_photo
twitter @oipp_photo


7. OLYMPUS OM-1とは

OLYMPUS OM1は、1972年にオリンパスから発売された35mmフィルム一眼レフカメラです。当時の一眼レフカメラに比べて、コンパクトかつ軽量なボディでありながら、高性能な撮影機能を備えていました。また、OMシリーズのフィルムカメラとして初めて、シャッタースピードや露出補正などの撮影情報をファインダーに表示する機能を搭載しています。OM1は、オールマニュアルの撮影モードにより、写真愛好家やプロのフォトグラファーから高い評価を受け、その後のOMシリーズのベースとなったモデルでもあります。現在でも、コレクターやアマチュアフォトグラファーから人気があり、中古市場でも高値で取引されています。

OLYMPUS OM-1の魅力と特徴

私がフィルムカメラを使いはじめた頃、友人たちの間でもフィルムカメラを持ち始める人が増えました。その時、友人たちが使っているいろいろなフィルム一眼レフを持たせてもらったのですが、OLYMPUS OM-1より軽くてコンパクトなフィルム一眼レフに出会うことはありませんでした。

私の写真はじっくりと構図や光を考えて撮る写真ではなく、瞬時に友人の表情や仕草を捉える写真ですので、軽さとコンパクトさをカメラに求めています。

また、カメラが重くて持ち出すのが億劫になるのでは撮りたい写真も撮れません。

OLYMPUS OM-1は軽さとコンパクトさ以外では特に可もなく不可もないカメラですが、私にとってはそのシンプルさが魅力的なので、使い続けています。シャッター速度のダイヤルが、絞りダイヤルやフォーカスリングと同じレンズ部分にまとまっているため、ファインダーを覗きながら素早く露出を合わせられます。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-olympus-om-1/

OLYMPUS OM-1の作例

OLYMPUS OM-1の作例
OLYMPUS OM-1の作例
OLYMPUS OM-1の作例
OLYMPUS OM-1の作例
OLYMPUS OM-1の作例
OLYMPUS OM-1の作例

Photographer / おっちー

1997年生まれ。兵庫県出身、香川県在住。
大好きな人たちとの時間を写真に残したい、ただその思いでシャッターを切っています。

instagram : @__occhi


コンタックス (CONTAX)

CONTAXは、ドイツのカメラメーカーであるカール・ツァイスが展開していたカメラブランド。ボディのデザインはCONTAXならではの洗練されたデザインで唯一無二。
カール・ツァイスが誇る優れた光学技術を活かした優れたレンズを使用できることで高い描写性能を味わうことができます。

現在でもCONTAXのカメラは寝ず良い人気を誇っており、中古市場でも比較的高値で取引されています。

今回はそんなCONTAXの作例をご紹介します。


1. CONTAX Ariaとは

CONTAX Ariaは、1998年に発売されました。

このカメラを語るうえで欠かせないのが、サイズ感です。このカメラは、持ちやすい大きさと重さで、女性の方でもストレスなく持ち運ぶことができます。

レンズはヤシカコンタックスマウントを採用しており、絶大な人気を誇るカールツァイス社製のもので撮影ができるため、その描写力に心を奪われる方も多くいます。

初心者から上級者まで、本格的な写真を楽しむことができ、現在でも人気が薄れない唯一無二のカメラです。

CONTAX Ariaの魅力と特徴

絞り優先モードをいつも使っているので、露出の失敗が少なく安心して被写体と向き合うことが出来ます。

レンズは、Carl Zeiss Planar 50mm f1.4を使っていますが、このレンズとの組み合わせで、フィルム独特の柔らかい描写はもちろん、スッキリ、クッキリした描写も表現出来るので、撮っていてとても楽しいです。

フィルムの装填と巻き上げが自動で、操作も簡単なので、フィルム初心者の方におすすめです。マニュアル露出も使えるので、じっくり撮りたい方や上級者の方も十分楽しめるカメラだと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-contax-aria/

CONTAX Ariaの作例

CONTAX Ariaの作例
CONTAX Ariaの作例
CONTAX Ariaの作例
CONTAX Ariaの作例
CONTAX Ariaの作例

Photographer / azu

兵庫県在住。

カメラを持っていなければ、おそらく見逃してしまう景色や光、空気感を写真に残せたら、と思いながらシャッターを切る日々です。

Instagram  @azu_8158


2.CONTAX T2とは

1990年代の高級コンパクトフィルムカメラブームの立役者:CONTAX T2。

1990年に京セラ・CONTAXが発売し、高級コンパクトフィルムカメラの中の「名機中の名機」と評されることもあり、現在価格が高騰しつつあるカメラの一つ。
愛用者は、森栄喜氏、奥山由之氏、任航氏、テリー・リチャードソン氏、アニー・リーボヴィッツ氏、ソフィア・コッポラ氏、水原希子氏、ケンダル・ジェンナー氏と、多くの写真家やセレブリティを魅了させている。

頑丈で高級感のあるチタンボディ。

そして、描写力に定評のある世界のカールツァイスのレンズ:ゾナーT* 38mm F2.8を搭載。
レンズ周囲のダイヤルを回して露出を調整していくシンプルな操作性。
F2.8設定時に露出オーバーになると、絞り込まれる自動システムも内蔵。
しかし、シャッター速度が1/500秒までのため、高感度フィルムで開放を楽しみたい時は、自動絞り込みに注意が必要。

CONTAX T2は、基本的にはAF。
ただ、赤外線式のアクティブオートフォーカスのため「中抜け」が生じる可能性がCONTAX T2の唯一の弱点とも。
一方で、ボディの右のダイアルでMFに簡単に切り替えられる点が魅力。

CONTAX T2の魅力と特徴

実は僕と同世代のCONTAX T2。
もちろん中古で購入したのですが、僕と同じ時代を生きてきた同志であるわけで、常に一緒に行動してる相棒のような存在です。

サイズがコンパクトなので持ち運びがしやすく、人を撮るときも緊張を感じさせないのでスッと力の抜けた表情を撮れることが多いなと感じます。
街を歩きながら見つけた木漏れ日やきれいなお花、「なんかいいな。」を感じた時にさっと取り出して気軽に撮れる手軽さが魅力です。

チタン製ボディは程よい重厚感があって、カメラを持つという楽しみも感じさせてくれます。

30年という長い時間を生きてきたCONTAX T2。
これまでいろいろな景色を見てきたであろうカメラのシャッターを押せる喜びやロマンに日々感動しています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-contax-t2/

CONTAX T2の作例

CONTAX T2の作例
CONTAX T2の作例
model:@suguru.adachi__official
CONTAX T2の作例
CONTAX T2の作例
model:@takumi_masujima
CONTAX T2の作例
CONTAX T2の作例
model:@rin_fukumatsu/
CONTAX T2の作例
CONTAX T2の作例
CONTAX T2の作例
@model:___sugo

Photographer / みしぇる。(Kikuyama Kohei)

1995年生まれ。沖縄県出身、滋賀県在住。
ことばと写真による表現を通じて、よりよい自分を目指す。見た人が「これは自分の記憶だ」と錯覚してしまうような、穏やかでさりげない写真を理想としています。

Instagram : @crsa_photo
Twitter:@ahiru_puka


3.CONTAX T3とは

1990年代の高級コンパクトフィルムカメラブームの立役者CONTAX T2の後継機として2001年に発売された高級コンパクトフィルムカメラCONTAX T3。

コンパクトカメラの中でも、優れた操作性と高い性能のレンズを搭載し、プロの間でも愛好家が多い。 実際、写真家:奥山由之さんの愛用カメラの一つがCONTAX T3。

T2から継承されたCarl Zeissレンズは35mm。最短撮影距離は、T2のおよそ半分の0.35m。さらに、最高1/1200秒のシャッター・精度の高いマルチAFが搭載され、撮れる幅が格段に広がり、一眼レフに匹敵するほどの描写力。

ボディは、お馴染みの高級感のあるチタンで、T2よりも一回り小さく小型化。毎日ポケットに忍ばせ、街を歩くのを想像するだけで夢が膨らむ…そんな特別な一台。

CONTAX T3の魅力と特徴

その頃は家族旅行の時にカメラを持っていき現像、プリントして写真をアルバムに入れていました。

それから15年後フィルムカメラを使うようになり、ふと昔コンパクトカメラが家にあったことを思いだし、CONTAX T3が再登場したのです。

最初はCONTAX T3の魅力も分からず撮っていましたが、あるとき室内で撮ったシャープで高コントラストな描写が好きだと気づき、それからこのカメラの虜になりました。

またCONTAX T3が写しとる写真の立体感も大好きです。

先日友人と訪ねた朝の海と空の青がたまらなく美しく、あらためての描写に惚れ直したところです。

https://encounter.curbon.jp/camera/contax-t3/

CONTAX T3の作例

CONTAX T3
CONTAX T3
CONTAX T3
CONTAX T3
CONTAX T3
CONTAX T3
CONTAX T3

Photographer / hikari

日々、ふとした瞬間を逃がさないように 常にカメラを持ち歩きシャッターチャンスを探している。さまざまなカメラで家族やモデル、街のスナップなどを撮りながら写真ライフを楽しんでいる。

Instagram : @_hikari_shot


ミノルタ (minolta)

ミノルタ(Minolta)は、かつて存在した日本のカメラメーカーであり、一時期は世界的な人気と評価を誇っていました。

ミノルタは、カメラ技術の革新と先進的な機能を追求する姿勢で知られていました。1958年には初の一眼レフカメラ「ミノルタ・アル」を発売し、後には自動露出システムや自動フォーカス機能などの先駆的な技術を投入しました。そのため、ミノルタのカメラは常に最新の技術を取り入れた革新的な製品として注目を浴びました。

そんな独自性の特徴を持つミノルタのカメラはどのような写りになるのでしょうか。
作例をご紹介します。

1.minolta SR 101とは

minolta SR 101は、1975年に発売された35mm一眼レフカメラです。1966年に発売された同社の名機「SR-T101」の改良モデルとして誕生しました。

優れた光学性能や操作性が特徴で、初心者から上級者まで幅広い層に愛されました。シャッタースピードは1秒から1/1000秒まで設定でき、露出計を内蔵しているため、素早く正確な露出を実現できます。また、交換レンズに対応しており、様々な撮影シーンに対応できます。

どっしりとした金属製ボディは高級感もありつつ、誰からも愛されるようなスタイリッシュなデザイン。もしこのカメラと出会えたら、ぜひお手に取ってみてくださいね。

minolta SR 101の魅力と特徴

カメラを始めて1年が経った高校生3年生の春。「使ってないからぜひ活躍させてあげて」と親友のお父さんに譲ってもらいました。マニュアルのフィルムカメラを使ったことがなかったため、ファーストロールは巻き上げに失敗してフィルムが破けてしまいましたが、感光してしまった写真すらも今では愛おしい写真となっています。

露出計があるため失敗することが少なく、慣れるとピントもすぐに合わせられるため、これ撮りたい!と心が動いた瞬間にすぐにシャッターを切れるカメラです。持ち歩きできるサイズ感・重さのため日常的に使うことが多く、スナップ写真や家族・友だちの写真を残すことが増えたように思います。また、このカメラにはセルフタイマーの機能が付いており、自分も一緒に写ることができるため思い出を残すことができます。

くっきりとした写りではありますが、光を優しく柔らかに写してくれるため温かい写真に仕上がり、逆光で撮るとフレアが出るのもとても魅力的です。毎回フィルムが現像から帰ってくる度に心がときめき、このカメラのおかげで光の美しさや大切な人のふとした表情の尊さに気づけた気がします。これからも心が動くようなきらめきを残し続けたいと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-minolta-sr-101/

minolta SR 101の作例

photographer /-saki-

1999年生まれ、兵庫県在住。

何気ない日常や周りにいる大切な人たちを、日々フィルムで残している。

Instagram:@s_m_film55


2.minolta TC-1とは

minolta TC-1は、MINOLTA(現:Konica Minolta)の代表レンズ:ロッコールを搭載した高級コンパクトフィルムカメラ。

高級コンパクトフィルムカメラが流通した1990年代半ばの1996年に発売し、The Camera (TC)の名に恥じない名機として愛されている製品。

圧倒的なコンパクトさと、上品なチタンボディ、一眼レフ用レンズをも凌駕する超高性能レンズ「G-ROKKOR 28mm F3.5」。
オートフォーカスの機能も高い為、フィルム初心者も扱いやすく、荒木経惟などプロカメラマンも愛用する、多くの人を魅了させるカメラの一つです。
28mmと広角の為、屋外での撮影に適し、完全円形絞りが美しいボケを引き出します。

minolta TC-1の魅力と特徴

小型・軽量なので気軽なサブカメラとしても使いやすいカメラですが、メインで持ってきたカメラよりもよく写っていることも多いので、小さな見た目と描写のギャップも楽しいです。

深みのある色合いで写るので、何気ない場面が作品のように仕上がります。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-minolta-tc-1/

minolta TC-1の作例

minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例
minolta TC-1の作例

Photographer / エジリ / ejiri

フィルム&デジタルで家族と地元静岡を撮影しています。静かな写真が好きです。


twitter @ejiri_film
instagram @ejiri_film


3.minolta repoとは

ハーフサイズカメラが一世を風靡した1960年代。そのブームの最中に1963年に発売されたのが、ミノルタ初のハーフサイズカメラ「MINOLTA repo」。セレン受光部の涼しげなデザインが特徴的な一台です。

巻き上げはレバー式ではなく、ダイヤル式。カチカチとダイヤルを回す感覚はまるで、使い捨てカメラのよう。セレン追針式露出計を使用した手動プログラムで露出を決定します。操作ダイヤルは距離とEV値のみで、絞りとシャッター速度は固定ですが、バルブ以下のフラッシュマーク領域に回すと、シャッター1/30固定で絞りを個別に設定できます。

搭載されているレンズはROKKOR 30mm/F2.8 3群4枚テッサー型⁡。ハーフサイズカメラながら、その発色の良さはやはり銘玉・ロッコールのなせる業。ブラックとシルバーがありますが、ブラックは生産台数が少ない希少モデル!もしカメラ屋さんで出会えたら要チェックですよ。

minolta repoの魅力と特徴

YASHICA FX-3やNikon FMなど、さまざまなカメラを使っていますが、MINOLTA repoと出会ったのはなんとフリマアプリ。2000円という破格で手に入れたジャンク品です。
コンパクトなサイズで持ち運びに便利なところ、見た目が可愛らしいところ、ハーフカメラなので通常の倍の枚数撮影できるところが気に入っているポイントです。他のカメラにはない、特徴的な写りもこのカメラが好きな理由のひとつ。

露出やピントの加減が難しく、光や色味の出方にも癖があるカメラだと思います。でも、時折思いがけない良い写真が撮れることがあるのが、このカメラのいいところ。他のカメラ以上に、現像するまで仕上がりがわからないワクワク感にハマっています。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-minolta-repo/

minolta repoの作例

MINOLTA repoの作例
MINOLTA repoの作例
MINOLTA repoの作例
MINOLTA repoの作例
MINOLTA repoの作例
MINOLTA repoの作例
MINOLTA repoの作例

Photographer / waкаnä

大学時代にカメラを始め、フィルムカメラの魅力に夢中になりました。
青色と木漏れ日と田舎が好き。全国の現像屋さんを利用させていただき、「#現像メモ」で作例を投稿しています。

instagram:@nanaaa_photo


ライカ (Leica)

当連載「わたしのカメラ」においても、人気の高いライカのカメラ。Leicaは、1869年にカメラ生産に参入して以来、世界初の35㎜カメラを発明し、それからの写真業界の礎となります。

どの機種にも幅広くファンがついていますが、特に「ライカM」シリーズは現在も大きな人気を誇っています。値段や性能を見れば、国産カメラに顧客の関心が集まると言いたいところですが、Leicaの場合は少し違います。値段や性能では表すことのできない描写や使用感は、手に取った人にしかわからないと言われるほどの所有間を満たしてくれます。

そんな魅力にあふれたLeicaのカメラを、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

それでは実際の作例を見てみましょう。

1.Leica M3とは

Leicaの中でも代表的な存在ともいえるのがMシリーズ。そのMシリーズの原点が1954年発売のLeica M3です。
35㎜フィルムカメラの真髄ともいえる、数え切れない伝説を持ったカメラ。まさに世界一のフィルムカメラ、中古カメラの王様の名にふさわしい一台。

現代の技術でも再現できないといわれるファインダー。
耳に心地よく響くシャッター音。
レンジファインダーカメラの極致にして完成形。

Leica M3に並び立つカメラは存在しないといっても過言ではありません。
カメラユーザーなら一度は手元に置きたいLeica M3。

Leica M3の魅力と特徴

初めてこのカメラのファインダーを覗いたときの感動は、今でもはっきり覚えています。そこに広がる景色は見たことがないくらい澄みきっていて、一瞬で心を掴まれました。

初めてのレンジファインダーカメラに、最初は戶惑いました。
しかし、それ以上に巻き上げレバーの感触やシャッターショックの少なさが心地よく、リズミカルに撮れるので、慣れてしまえばカメラとの一体感がものすごく感じられる点もLeica M3の魅力だと思います。

そして、初めてファインダーを覗いたときの感動は、今もそのまま。
あまりにも綺麗すぎて、被写体と自分との間に何も偽りがなく、見たままに、感じたままに、その瞬間を残せる。わたしにとって、そんな存在です。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-leica-m3/

Leica M3の作例

Photographer / 河島夏希

1988年生まれ、大分県出身・福岡県在住。

カメラを持ち始めて約10年、フィルムカメラに魅了されて3年。フィルムで撮った写真を通して、日常の愛おしさを知りました。
ささやかな日常や、地元の風景、旅先での思い出をフィルムで残すことが好きです。
将来、写真をきっかけに人と人が繋がれる、”写真と喫茶のお店”をつくりたいと思っています。

instagram: @ntk0529


2. Leica M4とは

Leica M4は、1967年に製造された、レンジファインダーカメラ。往年のブラックペイントのライカはM4が最終型となりました。アメリカの写真家、ソール・ライターや、鳥取砂丘をテーマにした写真家として知られる植田正治、俳優でシンガーソングライターの福山雅治さんなどが愛用しているカメラです。

ライカM3とライカM2を組み合わせて、よりブラッシュアップさせたのがM4。M4以前のMシリーズでは、フィルム装填時にスプールを抜く必要がありましたが、M4ではスプールが固定され装填がしやすくなったのがうれしいポイント。フィルムの巻き戻しはクランクに変更になったことで、フィルムの巻き戻しが格段に楽になりました。

「クラシックLeicaの完成形」と呼ばれるこの機体は、無駄が省かれたボディは洗練された印象。その佇まいを眺めているだけでも、なんだかわくわくしてきます。完全機械式ゆえに、メンテナンスを欠かさなければこの先の人生を共にする愛機にもなりえます。「ずっと大切にしたい一台」を探している方にぜひおすすめしたいカメラです。

Leica M4の魅力と特徴

私はM4で写真を撮る時に
・撮りたい被写体にあわせて絞りとシャッタースピードを選択する
・フィルムを巻き上げる
・ファインダーを覗いて二重像でピントを合わせる
・構図を決めてシャッターを切る
そんな一つ一つの手順を、どんな写真が撮れるのか想像しながらゆっくりと進めていくのが好きです。

それはおいしい珈琲を飲むために、丁寧に珈琲を淹れている感覚とよく似ています。そして、古いLeicaレンズの1mという最短焦点距離による被写体との距離感が、写真に心地よい余白を作り出してくれるところも気に入っています。私にとってM4は、不自由さを楽しむカメラなのです。

スマートフォンを取り出して片手でさくっと写真が撮れる時代だからこそ、1枚1枚を丁寧に撮ることでその時の自分の感情までもフィルムに閉じ込めてくれるカメラを、とても愛おしく感じるのかもしれません。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-leica-m4/

Leica M4の作例

Photographer / Keiko. / 珈琲写真家

1969年生まれ、熊本在住。
使用機材:Leica M4 ・M10-D ・Q2
珈琲の香りを、温もりを、穏やかな時間を。
写真にそっと閉じ込めるように
『珈琲のある風景』を撮影しています。

Instagram : @keiko.i.photo
Twitter : @keiko_mini32
Note:keiko_i


3. Leica M6とは

「Leica M3」「Leica M4」と並んで人気の高い、1984年発売のLeica M6。

Leicaの代名詞とも言えるクラシカルなデザインと使いやすさでロングセラーに。
柏田テツヲやジョー・グリアなど多くの写真家にも愛されています。

Leica M6は「Leica M4」を元に露出計:スポット測光方式TTLを内蔵させたモデル。
機械式カメラを検討する中で、「露出」の調整に不安を感じる方が多いのでは…?
その不安を解消しつつ、露出以外は機械式カメラの持つ魅力を楽しめる一台。

0.72倍のユニバーサルファインダーで、様々なレンズに対応しています。

そしてLeicaのアイコンでもある「赤いバッジ」は、製造期間中の社名変更で『Leitz』と『Leica』の2種類存在。 あなたが出会うLeica M6はどちらか…?

Leica M6の魅力と特徴

Leica M6はマニュアルのカメラ。しかし、ほぼ室内や生活圏でしか写真を撮らない私の場合、露出はあらかじめ予測でき、基本的に絞って撮影するので露出やピントを気にせず、逃したくない瞬間に集中できて素早く撮影できるカメラだと思います。

そのようにして得られる写真には、自身の意図とは外れたところで初めて気付く楽しみがあります。窓際で日向ぼっこしているわんこたち。リビングに散らばる絵本やおもちゃ。ベランダで花に水やりをする妻のカーテン越しのシルエット。ちょっと曖昧なファインダーの視野の端で見切れて写し出されるヒト、モノ、コト。それらに暮らしの中の愛おしさを感じます。

そのような家族と過ごす大切な時間を残すのに、Leica M6は最も撮影が楽しく信頼のおけるカメラです。これからもこのカメラで、自分の人生で出会う光景を撮り続けたいと思います。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-leica-m6-2/

Leica M6の作例

Photographer / busse

静岡県在住。

家族との生活の中で出会うささやかで愛おしい瞬間や住む街の風景など、自分の人生において見るもの出会うものをテーマに写真を撮影している。

Instagram : @busse1111


4. Leica M8とは

2006年に誕生した、ライカM型初のデジタルカメラ。真鍮削り出しの美しいボディと滑らかな操作性が大きな魅力です。

構造や機能はライカMシリーズのクラシックなデザインを踏襲しているため、一般的なM型ライカと大差ない使い勝手。1/8000秒で撮影できるので、晴天時でも開放で撮れるのは嬉しいポイントです。

描写はネガフィルムのような色表現が特徴的で、淡い印象に仕上がる傾向にあります。それゆえ「Leica M8でしか出せない雰囲気」があり、未だ根強いファンに支持されているカメラです。

Leica M8の魅力と特徴

ご存知の通り、Leica M8はライカで製造された初めてのデジタルカメラ。私がLeica M8を使う理由は、操作性・機能美がシンプルで馴染みが良く、M8特有のコダック製CCD APS-Hセンサーであるため。ネガフィルムのような色合いと描写が他のM型と比べてかなり独特だと感じています。

それゆえに使う人をかなり選ぶカメラかもしれませんが、“カメラと関係を築く事”で、今では一心同体のような存在になっています。他のデジタル機器だと個体差はあまり感じないですが、修理時に代替機を手にしたときや、知人のM8を触ったときなどに確かな違いがありました。

そのようなことからも、自分の中ではLeica M8はフィルムカメラのよう。クセが強いカメラではありますが、そのクセを突き詰めた先に見える景色があります。

長く愛する事でその感覚が研ぎ澄まされ、このカメラでしか出せない色味や空気感が、今なお私が使う理由です。

https://encounter.curbon.jp/camera/leica-m8/

Leica M8の作例

Photographer / 国分真央(Mao Kokubu)

映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。
書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。

instagram:@mao_kokubu
Twitter:@eau849


5. Leica M9とは

Leica M9は、2009年〜2012年で製造された、ライカ初のフルサイズの1800万画素CCDセンサーを搭載したデジタルカメラです。

CCDセンサーはKodak社と共同開発されたものを採用。このカラーCCDセンサーが生み出すこってりとした独特の描写は、他のM型デジタルライカのどのモデルとも異なり、M9でしか得られない描写に未だに多くの根強いファンが存在しています。人の肌の描写にも定評があるため、ポートレート撮影にもおすすめです。

M9 の塗装は「ブラックペイント」仕上げですが、その最大のメリットはずばり「塗装が剥げること」。一見デメリットのようにも思えますが、マグネシウム合金のボディの場合は本体に傷がつくとシルバーの地金が出てくるのに対し、Leicaのカメラの多くは「真鍮」を使用しているため、使えば使うほどにゴールドの美しい色が出てくるという特徴が。それが「なんともかっこいい」と、高く評価される理由です。

さらに、ボディはわずか585gとフルサイズM型最軽量。値段だけを見れば決して安い買い物とは言えませんが、得られる描写に加え携行性の良さなども鑑みると高パフォーマンスな一台といえます。

Leica M9の魅力と特徴

2009年に発売されたLeica M9は、Leica M型初のフルサイズデジタル機として有名です。

搭載されているCCDセンサーは、現在主流のCMOSセンサーと比べて出る色が濃く、フィルムに近い描写と言われています。私がM9を買う決め手のひとつが、このセンサーでした。

ただ、デジタルカメラとしての最低限の性能は備えつつも
・3,4枚連続でシャッターを切ると書き込みのために10秒前後のフリーズ
・ISO感度は800あたりからノイズが乗り始める
・モニターの液晶と実際のデータとの色の乖離が激しい上、ライブビューも非搭載
・フィルムカメラ並みのしっかりとしたシャッター音
などなど、現行の機種と比較するとお世辞にも便利とは言えません。

しかし、撮った写真を見返すと、不思議とシャッターを切った時の自分の呼吸までも思い出すことができるのです。
評するなら、「フィルムのいらないフィルムカメラ」とでも言えばよいでしょうか。
自分の意思でピントを合わせて、連写のできないシャッターを丁寧に切る。

使い込むほど手に馴染み、レンジファインダーのガラス窓を覗くたび、”写真を撮る”という行為そのものと向き合わせてくれる、大切な相棒です。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-leica-m9

Leica M9の作例

Photographer / 森川亮太(M.RYOHTA)

テレビ局に報道エディターとして従事したのち、2020年にカメラマンとして独立。
2020年より写真家 青山裕企に師事。現在はアーティストのキービジュアルやミュージックビデオのメイキングなど、音楽ジャンルに関連する撮影を主軸に活動している。

Instagram : @m_ichirinka
Twitter : @M_ichirinka


6. Leica Qとは

Leica Qは、2015年に発売されたレンズと一体型のデジタルカメラ。2400万画素のフルサイズセンサーを搭載しているほか、マクロモードに動画撮影もできる優れものです。

「一体型レンズ」と聞くと撮影の幅が狭まるようにも思えますが、Leica Qは違います。M型Leicaより一回り小さいボディは、スタイリッシュなデザインで直感的操作もしやすく、メインカメラとして使うことができるほどの機能が満載。レンズは、光学式手ブレ補正機構を搭載したライカ ズミルックスf1.7/28mm ASPHを採用し、一体型レンズですが、35㎜と50㎜のクロップ撮影ができるのが魅力です。

MシリーズやXシリーズでは、サムレスト部分が盛り上がっていたデザインでしたが、Leica Qでは窪ませたデザインになり、よりスタイリッシュな印象に。従来のM型と比べ、ボディもコンパクトなので、持ち歩きにも便利です。

小さなボディの中に機能が詰め込まれ作られたLeica Qは、明暗問わず、マクロ撮影まで一本の大口径レンズで楽しめるカメラ。いつか手にしてみたい一台です。

Leica Qの魅力と特徴

Leica Qは、一般的なカメラと比べても一回り小さいコンパクトなサイズ。シンプルな見た目とは裏腹に、フルサイズセンサー、28mmF1.7という明るい単焦点レンズ、さらには手振れ補正を備えており、画質に妥協しない写真を撮ることができます。

洗練されたデザインと静かなシャッター音は周囲に緊張感を与えにくく、単焦点のレンズと直感的な操作性は、煩雑なレンズ交換や細かい操作から解放してくれます。クロップ耐性が十分にあるため、瞬間を逃さずに写し、後で必要な部分を切り取る、という使い方ができます。撮るその瞬間を楽しみながらも、大切な瞬間の精度をより高めることができるのもお気に入りのポイントです。

そんな撮り手を自由にしてくれるLeica Qは、人生を撮るカメラとしてぴったりの写真機だと思います。

このカメラを手に入れてから、犬の散歩から富士山の頂上、エジプトの砂塵の中にも持っていきました。決して万能ではありませんが、人生の相棒ないしは第三の目として、つい持っていきたくなる。そんな魅力を持ったカメラです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-leica-q/

Leica Qの作例

Photographer / Ari

関西在住の大学生。写真に出会って一年半、日々出会う美しい瞬間を留めるために世界中のどこまでもカメラと共に歩いています。

Instagram : @lyqeslr


6. Leica SL2とは

Leica SL2は4700万画素の画素数を誇る35mmフルサイズCMOSセンサーを採用したミラーレスシステムカメラ。圧倒的な解像感と高画質を実現し、Leica SL2よりも小さい撮像素子を搭載したLeica TL2やLeica CL用に設計されているTLレンズを使用しても、2000万画素以上の高画質で撮影できる性能を持っています。

操作性は極めて効率的な設定になっており、スムーズな操作で撮影が可能。ボディはフルメタルで堅牢さがあり、レザー外装を施すことにより高耐久性を持っています。購入後にフレームウェアを定期的に最新バージョンにアップデートすることができるのもうれしい点です。

動画撮影にも対応しており、最大180fpsの映像撮影が可能で、Cineモードを使えばマニュアル操作が可能なシネマカメラとして使用できます。

Leica Qの魅力と特徴

Leica SL2を一言で表すなら「言い訳のできないカメラ」

必要最低限のボタン、無駄のないインターフェース。色調豊かなファインダーや、撮影空間を邪魔しない優しいシャッター音。カメラを構成する全てが”撮影する”という行為に集中できるようになっている。Leicaの描写に関しては改めて語るべくもないが、光の階調の豊かさに息を呑むことが何度もあった。現行のミラーレス一眼として必要なものは全て備えつつ、Leicaというブランドの価値を見事に体現している一台ではないかと思う。

このカメラを使ってもいい写真が撮れないなら、それはもう撮影者の実力不足でしかない。そう自らを鼓舞する意味も込めて、仕事や作品撮りのメイン機として使用している。

近いスペックのカメラで国産のものであれば、半分近い値段で手に入るものもあるため、万人に勧められるものではない。ただ、値段には代えられない撮影体験と覚悟が得られるカメラだ。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera_leica_sl2/

Leica SL2の作例

Photographer / 森川亮太(M.RYOHTA)

テレビ局に報道エディターとして従事したのち、2020年にカメラマンとして独立。2020年より写真家 青山裕企に師事。現在はアーティストのキービジュアルやミュージックビデオのメイキングなど、音楽ジャンルに関連する撮影を主軸に活動している。

https://lit.link/mryohta0ichirinka


その他のカメラメーカー

1.ROLLEI 35Tとは

ROLLEI 35シリーズは、1967年に初代が発売されて以降、多くの写真家を虜にしたカメラでした。

カールツァイス社製の沈胴式レンズを採用しているため、持ち運びよし、写りよし。
デザインもお洒落なので旅行に持っていくのに最適な一台です。

ピントを目測で合わせるアナログさも魅力の一つ。
デジタルカメラが主流な今日では、そんなひと手間も楽しむことができっるのではないでしょうか。


ROLLEI 35Tの魅力と特徴

私が世界で一番美しいと思うカメラは二眼レフのRolleiflexで、その美しさに惹かれてフィルムカメラをはじめたのですが、同じRollei社が生んだRollei35もまた、一生手放さないと決めた大好きなカメラです。

特筆すべきは、そのコンパクトさ。手のひらにしっくり。ポケットにすっぽり。
これでフルサイズカメラなんだから驚きです。

コンパクトさを実現するための沈胴式レンズや前面についたダイヤルは、デザイン上の魅力にもなっています。

操作性は、絞りもシャッタースピードもマニュアル。ピントは目測という究極のアナログ仕様。
しかし、一つ一つの動きは滑らかで、ファインダーも輝くばかりに明るく見やすいので気持ち良く撮影ができます。

そして、写りがまた驚くほど良いのです。
私は中判カメラをメインにしてサブに35ミリカメラを持ち歩くので、Rollei35の小ささが魅力なのですが、ピントがはまった時のこのカメラは、中判に負けない写りをすることがあり、いつも現像が楽しみです。

全てがマニュアル故に少しばかり面倒ではありますが、使ううちに空間の光量や被写体との距離を感覚で分かるようになって行くので、自分の身体感覚が磨かれる楽しさのあるカメラでもあります。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-rollei-35s/

ROLLEI 35Tの作例

ROLLEI 35Tの作例
ROLLEI 35Tの作例
ROLLEI 35Tの作例
ROLLEI 35Tの作例
ROLLEI 35Tの作例
ROLLEI 35Tの作例
ROLLEI 35Tの作例

Photographer / Bove

10年ほど前からどんな日にもフィルムカメラを持ち歩いて生活するようになりました。

「静けさ」について興味があり、「写真には音がない」という当たり前の事実に魅力を感じます。

Instagram:@haco_otoko


2.YASHICA ELECTRO 35とは

YASHICA ELECTRO 35シリーズは、1966年に登場してから長きにわたって生産されてきました。

コンパクトなボディと、1.7㎜という大口径レンズという組み合わせは、撮影の選択の幅が広がるこのカメラの一番の魅力。今日でも多くのフォトグラファーが愛用するのも頷けます。

これを持っていれば間違いなし!そんな存在だと思います。

ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

YASHICA ELECTRO 35の魅力と特徴

YASHICA ELECTRO 35シリーズは比較的安価に手に入るレンジファインダーカメラ。

私が使っているのは1975年に発売されたシリーズ最終機種の35GXです。

使うカメラによって描写や撮っている時の気持ちが変わることが面白くて、フィルムカメラを色々と試していた6年ほど前に4000円でオークション購入しました。

このカメラの特徴はなんといっても40mm/F1.7という明るくて素晴らしいレンズがついていること。
「ろうそく1本の光でも写る」が開発コンセプトだったらしいのですが、F1.7の明るさとスローシャッターによって、室内や夜間でも撮ることができて、そうした状況での写りがとても良いと感じます。
高感度フィルムの多くが終売し高価になってしまった今は、尚更ありがたいですね。

同時代の多くのレンジファインダーカメラとは違って絞りを自分で設定できるので、ポートレートなどでもレンズの明るさを生かして綺麗なボケをつくることができます。

本格的な一眼レフカメラと気軽なコンパクトカメラのちょうど中間くらいの存在で、人によっては『最高にちょうど良いカメラ』になり得る、おすすめの一台です。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-yashica-electro-35/

YASHICA ELECTRO 35の作例

YASHICA ELECTRO 35
YASHICA ELECTRO 35
YASHICA ELECTRO 35
YASHICA ELECTRO 35
YASHICA ELECTRO 35
YASHICA ELECTRO 35
YASHICA ELECTRO 35

Photographer / Bove

10年ほど前からどんな日にもフィルムカメラを持ち歩いて生活するようになりました。

「静けさ」について興味があり、「写真には音がない」という当たり前の事実に魅力を感じます。

Instagram:@haco_otoko


3.PENTACON six TLとは

PENTACON six TLは、東ドイツのPentacon社によって1970年代に製造された中判フィルムカメラです。当時、東ドイツは社会主義国家であり、Pentacon社は東ドイツ政府によって国営企業として運営されていました。このカメラは、その当時の技術力とデザインを結集し、高品質なカメラとして世界中で愛用されました。しかし、1989年の東西ドイツ統一後、Pentacon社は困難な経営状況に陥り、1990年代には倒産してしまいました。それでも、このカメラは信頼性が高く、機械式の操作が可能古典的な魅力や美しさを追求する写真愛好家にとって、今でも魅力的なカメラとして珍重されています。

歴史の詰まったカメラは、背景を知るとますます愛着が湧いてくる気がしますね。

PENTACON six TLの魅力と特徴

10年近く前のこと。撮影に使っていたARAX60(ウクライナ製の中判フィルムカメラ)が不調になり同じマウントのカメラを探していたところ、通っている写真屋さんにPENTACON six TLが入荷。偶然の出会いでした。

手に入れた当時、ユーザーの友人から大きい、重い、コマがかぶりがち、ファインダーが暗い、視野率が低い、冬に弱い、修理してくれる人が見つからない…と数々の忠告に頭を抱えました。が、いざ使ってみると柔らかく優しい印象でありながら芯をしっかりと捉えた描写に心惹かれ、ウィークポイントと付き合う覚悟で撮影を続けました。現実からはみ出たような、かと言ってまるっきり幻想的でもない曖昧な世界観を撮りたい私とは相性が良かったようです。

他の機種と比べて故障や不調などに気をつかうことは多いですが、それゆえに良いところも駄目なところも全てひっくるめて「写真を楽しむ」ことを撮影を通して教えてもらっています。初心に帰ると思い出す、今でも大好きなカメラです。

https://encounter.curbon.jp/camera/mycamera-pentacon-six-tl/

PENTACON six TLの作例

Photographer / 八木香保里

1974年 京都府生まれ。写真家。主に自身の生活圏内で撮影することから、実際に暮らす土地や生家のある京都市内を扱う作品を多く制作しています。

Instagram @yagi_kahori 

Twitter @etcaetra


フィルムカメラを中古で購入する際のポイント

1.直接触れて状態を確認する

メルカリなどの個人が中古のカメラを出品しているプラットフォームでもフィルムカメラは購入できます。しかしそのような個人売買では露出計などの機能が適正に動くかどうかは実際に触れてみないと把握できません。中古のフィルムカメラのなかには経年し劣化しているものもあるので、正しく動作するか確かめることがおすすめです。

2.保証があるお店でフィルムカメラを探す

実際にカメラに触れて動作を確かめてから購入することもできますが、フィルムカメラ初心者が正しく状態をチェックできるか不安になりますよね。そういったときには保証期間があるお店で購入したり、プロが整備済みのフィルムカメラを購入したりするほうが製品として利用できないカメラを掴むリスクが少なく安心です。

3.カメラに求めることを明確にする

カメラという道具に求めることを明確にすべき理由は、一言でフィルムカメラといってもそれぞれのカメラに特有の機能や個性があるからです。

「露出計が内蔵している」「機械式で電池が切れてもシャッターがきれる」「絞り優先AEで簡単に撮れる」など、 道具に求めていることを明確にすると選びやすくなります。

とはいっても、そもそもカメラにどんな機能や個性を求めているかなんてわからない!と思うかもしれません。そんなときには自分がどんな写真を撮りたいか?そのためにはどんな機能が必要なのか、考えてみてください。

またとっておきのフィルムカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ」をご覧いただくことによって、 それぞれのフィルムカメラの機能や個性が知っていただくことができます。

さいごに

今回は全10社のメーカーからカメラをご紹介しました。気になる機種はあったでしょうか?
フィルムカメラは、メーカーも機種も多種多様で、見ていて飽きませんね。それぞれのカメラにドラマがあり、「モノ」としての価値は上がり続けます。

皆さんもぜひ、とっておきのカメラを探してみてください。