YASHICA ELECTRO 35

とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はヤシカのカメラ「YASHICA ELECTRO 35」とその作例をご紹介します。

PHOTOGRAPHER PROFILE

Bove

PHOTOGRAPHER PROFILE

Bove

10年ほど前からどんな日にもフィルムカメラを持ち歩いて生活するようになりました。「静けさ」について興味があり、「写真には音がない」という当たり前の事実に魅力を感じます。

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わたしがこのカメラで撮る理由

YASHICA ELECTRO 35シリーズは比較的安価に手に入るレンジファインダーカメラ。

私が使っているのは1975年に発売されたシリーズ最終機種の35GXです。

使うカメラによって描写や撮っている時の気持ちが変わることが面白くて、フィルムカメラを色々と試していた6年ほど前に4000円でオークション購入しました。

このカメラの特徴はなんといっても40mm/F1.7という明るくて素晴らしいレンズがついていること。
「ろうそく1本の光でも写る」が開発コンセプトだったらしいのですが、F1.7の明るさとスローシャッターによって、室内や夜間でも撮ることができて、そうした状況での写りがとても良いと感じます。
高感度フィルムの多くが終売し高価になってしまった今は、尚更ありがたいですね。

同時代の多くのレンジファインダーカメラとは違って絞りを自分で設定できるので、ポートレートなどでもレンズの明るさを生かして綺麗なボケをつくることができます。

本格的な一眼レフカメラと気軽なコンパクトカメラのちょうど中間くらいの存在で、人によっては『最高にちょうど良いカメラ』になり得る、おすすめの一台です。

information

YASHICA ELECTRO 35基本情報

YASHICA ELECTRO 35シリーズは、1966年に登場してから長きにわたって生産されてきました。

コンパクトなボディと、1.7㎜という大口径レンズという組み合わせは、撮影の選択の幅が広がるこのカメラの一番の魅力。今日でも多くのフォトグラファーが愛用するのも頷けます。

これを持っていれば間違いなし!そんな存在だと思います。

ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

幅・高さ・奥行:143㎜×88㎜×48㎜
重量:610g(ボディのみ)