とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はニコンのカメラ「Nikon FM2」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材・フィルム

camera : Nikon FM2
film:富士フイルム業務用100(生産終了)

わたしがNikon FM2で撮る理由

さまざまなカメラを使い分けていますが、FM2の好きなところはフルマニュアルならではの“撮っている感”が楽しめるところ。F値もシャッタースピードも決めるのは自分。スマホのような機動性はないけれど、そのぶん一枚一枚ていねいに心に刻むようにシャッターを切ることができるんです。少し重めなシャッター音が「今まさに撮っているな」と実感させてくれます。

さらに、シャッタースピードが1/4000まで使えるという点もお気に入りのポイント。明るい場所でもレンズのF値を下げてしっかりボカすことができるので、明るいレンズとの相性もばっちりです。

わたしにとってこのカメラは、 何気ない日常をもっと楽しくしてくれる、そんなカメラです。
この先、このカメラを通してどんな瞬間と出会えるか、とてもワクワクしています。

PHOTOGRAPHER PROFILE

もなみん

PHOTOGRAPHER PROFILE

もなみん

東京在住の写真家・フォトグラファー・手書き文字作家。ナチュラルな写真や、フィルムカメラの味のある写真を得意とする。企業PRなどの撮影、写真系メディアでの執筆など、幅広く活動中。雰囲気のある手書き文字「もな文字」で大手企業のロゴ制作を手がけるなど、文字作家としても活動している。

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▼information

Nikon FM2について

露出計以外には電池を使用しない、機械式35ミリフィルム一眼レフカメラ「Nikon FM2」は、1977年に発売された「Nikon FM」の上位機種として1982年に登場。

ピントや絞りなど全て自分で設定する必要があるため、「写真の基礎を覚えるのに最適なカメラ」として長い間写真学校の生徒の教材として親しまれてきた。
当時最高速度だった1/2000秒のシャッター速度を大きく上回る1/4000秒を実現し、世の中のカメラファンをあっと驚かせた。

バッテリー残量を気にせず撮れるのはアナログならではの魅力。「入門機」をお探しの方におすすめです。

幅・高さ・奥行:142.5mm×90mm×90mm/重量:540g