とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はライカのカメラ「Leica M3」とその作例をご紹介します。

PROFILE

河島 夏希

PROFILE

河島 夏希

1988年生まれ、大分県出身・福岡県在住。カメラを持ち始めて約10年、フィルムカメラに魅了されて3年。フィルムで撮った写真を通して、日常の愛おしさを知りました。
ささやかな日常や、地元の風景、旅先での思い出をフィルムで残すことが好きです。将来、写真をきっかけに人と人が繋がれる、”写真と喫茶のお店”をつくりたいと思っています。

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使用機材

LENS:NIKKOR-H・C 5cm F2

Film:Kodak Gold 200/Kodak PORTRA 160

わたしがこのカメラで撮る理由

初めてこのカメラのファインダーを覗いたときの感動は、今でもはっきり覚えています。

そこに広がる景色は見たことがないくらい澄みきっていて、一瞬で心を掴まれました。初めてのレンジファインダーカメラに、最初は戶惑いました。
しかし、それ以上に巻き上げレバーの感触やシャッターショックの少なさが心地よく、リズミカルに撮れるので、慣れてしまえばカメラとの一体感がものすごく感じられる点もLeica M3の魅力だと思います。

そして、初めてファインダーを覗いたときの感動は、今もそのまま。
あまりにも綺麗すぎて、被写体と自分との間に何も偽りがなく、見たままに、感じたままに、その瞬間を残せる。

わたしにとって、そんな存在です。

information

Leica M3の基本情報

Leica(ライカ)といえば、カメラを愛する人々の憧れのドイツのブランド。今もなお多くのプロセスを手作業で行い、複雑な構造を組み立ていきます。

そんなLeicaの中でも代表的な存在ともいえるのがMシリーズ。そのMシリーズの原点が1954年発売のLeica M3です。
35mmフィルムカメラの真髄ともいえる、数え切れない伝説を持ったカメラ。まさに世界一のフィルムカメラ、中古カメラの王様の名にふさわしい一台。

現代の技術でも再現できないといわれるファインダー。
耳に心地よく響くシャッター音。
レンジファインダーカメラの極致にして完成形。

Leica M3に並び立つカメラは存在しないといっても過言ではありません。
カメラユーザーなら一度は手元に置きたいLeica M3。

幅・高さ・奥行:138.0mm×77.0mm×33.5mm
重量:595g