【ストロボ1灯】すぐ使える!プロフォトグラファーのライティングアイデアリスト6選|作例・配置図あり
使えるライティング、見つかります。
ライティングの勉強、独学でやると大変ですよね。この記事では1灯のライトでできる表現のアイデアをまとめてあり、作例からライティングのやり方を勉強することができます。
シンプルでクールなイメージなものが多いライティングの作例。この記事ではさまざまなジャンルに対応したライティングを見つけることができますよ。
加藤幸秀 / Yukihide Kato
1993年生まれ。京都芸術大学卒。
約5年間化粧品パッケージメーカーにて勤務。 デザイン、商品撮影を担当。
その後フリーランスフォトグラファーとして活動。 化粧品などの商品撮影を主とし、人物撮影(芸能関係、モデル、サロン撮影)、 ホテルなどのインテリア、料理撮影なども行なっている。 その他、ウエディング前撮り、家族写真、お宮参りなどの経験もあり。
HP:https://www.kyphoto.info/
Instagram:https://www.instagram.com/yukihide_/
01.夏の太陽光のようなライティング
夏の太陽光にするためのポイント
・ストロボを被写体物に直接当てる
直当てすることによって太陽光が照り注いでいるような晴れた天候の写真になりやすい。
この際、ストロボと被写体の距離をできるだけ離す方が硬い光になるため、より太陽光に近い表現が可能になる。
・背景の一部に影をつける
画用紙を使って光を遮り、背景などの一部に影をつけることによって、野外の建物などの影を連想させることができ、より太陽光のような表現になる。
02.曇りのしっとりしたライティング
曇りのしっとりした光にするためのポイント
・光をバウンス&ディフューズさせる
曇りの日はとにかく柔らかい光であるため、ライティングでそれを表現する。アンブレラでバウンスし、さらにアートレを用いてさらに光を柔らかくしている。
※アートレとは – プラスチック素材で乳白色の半透明のフィルムで光を拡散させる効果がある
この際、光源(今回の場合はアートレ)が大きく、被写体物に対して距離が近い方が、より柔らかくなるため、できるだけ寄せて撮る方が良い。
真上からのライティングでも良いが、今回はグラスにアーとれのハイライトとしての映り込みを出したかったため、横から光を当てた。
03.鏡を使って多灯ライティングにみせる
・ストロボの光を反射させて、新たな光を作る
一つのストロボでは決して表現できない写真を鏡の反射を利用して、多灯ライティングのように見せる。ストロボの光を鏡に写し込むことで、反射で被写体物の暗い部分を持ち上げたり、鏡のハイライトが背景や床に写ったりするため、表現の幅が広がる。
基本的にはストロボと反対側に置いて反射させる。
04.透明感のある潤いライティング
透明感のある潤いのある光にするためのポイント
・水の入った透明アクリルケースを用いて撮影
ストロボの光が水を通り抜け、その波が光と影になって被写体物やその周辺に現れる。木漏れ日とは違った水の波の独特さが、潤いを連想させる写真となる。
その際、ストロボはできるだけ被写体物から離して、アクリルケースは極力被写体物に近づけるとよりはっきりとした影を作りやすい。
05.おしゃれな部屋のようなライティング
おしゃれな部屋のような光にするためのポイント
・画用紙でブラインドのような影を出す
黒のA4またはA3画用紙をカッターで縦に線を入れて切っていく。完成したものをストロボと被写体の間に配置して撮影すると、部屋の中にまるでブラインドのような光と影が出来上がる。
その際、ストロボは被写体からなるべく遠ざけ、画用紙は被写体に極力近い方が光と影のコントラストが強くなるため、絶妙な距離感が大切になる。
画用紙は大きいほど、光と影の出る範囲が広がる。
(今回はA4サイズで撮影)
06.爽やかな外のようなライティング
爽やかな外のような光にするためのポイント
・葉っぱを用いて木漏れ日のような影を作り上げる
ストロボを直接被写体に当て、その間に葉っぱを配置する。(2つあると表現の幅が広がる)
一つはストロボに少し近づけ、もう一つは被写体物に近づける。
そうすることで、影の出方に強弱が出て、より自然な木漏れ日感のある表現が可能。
(フェイクグリーンでも可)
終わりに
この記事ではさまざまな場面に対応するライティングのアイディアを紹介しました。
たとえストロボ一灯でも、多様な光の表現をすることができます。今回ご紹介したライティングのアイディアを撮影に活かして、作品の表現力を高めてみてください。