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一緒に仕事をしたいフォトグラファーと、これからのフォトグラファーに必要なスキル 一緒に仕事をしたいフォトグラファーと、これからのフォトグラファーに必要なスキル

一緒に仕事をしたいフォトグラファーと、これからのフォトグラファーに必要なスキル

DESIGNER MEETS PHOTOGRAPHER Vol.05

編集思考とアートディレクションを武器に、企業やサービスの新たな価値を創出しているデザインコンサルティングファームDynamite Brothers Syndicate。日々、第一線のフォトグラファーとコンタクトをとっているクリエイティブディレクター、デザイナー、プロジェクトマネージャーが実際に出会い、影響を受けたフォトグラファーとのエピソードを明かします。

前回の記事

>>>私が出会ったフォトグラファーの仕事術。現場の空気づくりにこだわる理由とは (後編)
DESIGNER MEETS PHOTOGRAPHER Vol.04



まだやったことがない人と一緒に仕事をしたい。

Top image & Photo : Yuri Hanamori

高橋:いつか一緒に仕事したいフォトグラファーはいますか?最近だと高木さんが花盛友里さんに化粧品ブランディングのKV依頼をしたエピソードが印象的でした。

高木:思いっきり素な感じの笑顔とか、恋人同士のポートレートみたいな写真が撮りたいと思って。最終的にはクライアントの判断ではあるけどね。

高橋:でも、そこに至るまでのたくさんのチョイスの中で最終候補で推薦したのは高木さんの判断ですよね。

高木:アートディレクターになってから撮影が多くて、同じような要件や内容の撮影だと、仕事してないんじゃないかという感覚がある。じつはデザインに対してもそう思ってるんだけど…。イメージ通りに着地するのが見えると、ちょっとつまらなくて。
アシスタントにイラストレーターやフォトグラファーを探してもらうのも、想定外のアイデアが欲しくてお願いしている。たとえば、「自然光でしか撮りません」みたいなフォトグラファーのほうが逆にワクワクする。

高橋:アートディレクションしがいがありますね。

高木:できないところを見るのではなく、フォトグラファーの目線、作家性で撮ってもらう方が、自分がドキドキする。案件によるけど、まだお願いしたことがない人と一緒に仕事したいんです。毎回新しい発見があるし、新しいものが作れそうな気がするから。

高橋:具体的には誰と仕事をしたいですか?

高木:若手じゃないけど、学生の頃からの目標として、藤井保さん。一緒に仕事したいってずっと思ってる。あとは瀧本幹也さん。

高橋:水流さんはTwitterとかで誰か仕事したい人、見つけた?

水流:「新建築」の案件は、そういう目線で探したカメラマンですが、平野太呂さんとか。

高木:いいよね。写真集持ってるよ。

水流:永禮賢(ながれさとし)さんとか、加藤純平さんとか、西岡潔さんも提案させていただきました。永禮さんと西岡さんはTwitterで見つけました。

高橋:大御所のイメージだけど、水流さんはTwitterで出会ったんだね。

水流:そうですね。安永ケンタウロスさんの写真も素敵だと思いました。

高橋:けっこう安定感のある、アートディレクターが喜びそうなフォトグラファーが気になるんだね。前川くんはどう?

前川:一緒に仕事したいというか、単純に作品が好きという人はたくさんいます。

高橋:それは例えば?

前川:Takako Noel (タカコノエル)さん、奥山由之さん、上田義彦さん、大森克己さん、川島小鳥さんとか好きです。大好きなフォトグラファーの方ばかりなので、いつか作品集でご一緒できたらすごく嬉しいです。

高橋:偶然ですが、私もとても好きなフォトグラファーの方ばかりなのでいつかご一緒できたらとても嬉しいですね。

前川:どの方も作品が好きです。僕の「好き」に刺さっていますね。

発明より発見。「型」を見つけることがこれからは大事。

高木:以前に「映像と動画は違う」というテーマの講義を聞いたんだけど、それは写真にも置き換えられるなと思った。映像と動画は別物で、今はYouTubeとかTikTokとか動画の時代ですっていう内容。

高橋:映像じゃないんですね。

高木:昔は1本の映像を時間をかけて作っていたけど、今は大量の動画をスピーディーに作る時代。尺の長い映像より15秒のTikTokをどんどん出すほうが求められている。同じように、写真も昔は時間とお金をかけて1枚の広告ビジュアルを丁寧に制作してたけど、今はそんなことしていたら世の中の気分が変わってしまうから、スピーディーにどんどん作って瞬時に出すほうが刺さる。

高橋:その映像と動画のお話は、今までのスタイルのフォトグラファーとSNSで活躍するフォトグラファーにそのまま当てはまると思います。

高木:今はいいね!を押してもらったり、シェアされたり、誰かに教えてあげたいと思われるほうが大事なのかも。ENCOUNTERの読者はそういうことを意識してやっていると思う。モーニングルーティンや〇〇ルーティーンって、いろんな人がやってるからバズる。みんながマネできるようなことを発信しないとバズらないし認知が弱いから、「型」を見つけることがSNSでは大事だというのも、納得した。

高橋:よく言われていることかもしれないけどダンスのパラパラが流行ったのも、みんなで同じ踊りをしているとか、盆踊りもそうだけど、「型」があるのがすごくいい。だから、モーニングルーティーンの枠の中で自分の個性を出すのがおもしろい。

高木:SNSで写真を発信している人たちにも「型」がある気がして。その「型」の中でどう差異を出すか。

高橋:インスタでみんな飲み物を空に掲げて撮ってるけど、あれはみんな真似したくなる写真だよね。

高木:友達と2つ並べて、空をバックに撮るよね。

水流:スタバとかで。私、やっています(笑)。

高橋:確かに、空バックにするときれいに見えるよね。あれ、すごい発見だと思うよ。

高木:空の色とか、光の入り方、質感でオリジナリティを出す。

水流:これから写真撮るとき、絶対この話を思い出しそう(笑)。「型」っていうとTikTokも全部「型」ですよね。音源がフォーマットで、そのルーティン。

高橋:ちょっと面白い踊りをしていると、また違う印象に見えたりするよね。「発明」と「発見」で比べると、一見、発明のほうがすごいのかなと思っちゃうけど、発見とか新しい切り口を見つけることってすごく新鮮だしワクワクするね。

高木:そうだね。さて、今日の座談会はこの辺までにしましょうか。皆の意見が聞けて良かったです。次回は、デザイナーの目に留まるためにフォトグラファーは実際どんなことをしたらいいのか?というテーマでより深ぼった話ができたらと思います。今日はありがとうございました。

全員:ありがとうございました!

>>>NEXT
デザイナーの目に留まりやすいポートフォリオサイトとは Part1
DESIGNER MEETS PHOTOGRAPHER Vol.06



■SPEAKER

高木 裕次 TAKAGI YUJI
CREATIVE DIRECTOR / ART DIRECTOR

前川 亮介 MAEKAWA RYOSUKE
DESIGNER

水流 麻美 TSURU ASAMI
ASSISTANT DESIGNER

高橋 梢 TAKAHASHI KOZUE
CHIEF PROJECT MANAGER



株式会社ダイナマイト・ブラザーズ・シンジケート(DBS)

東京港区にあるデザインコンサルティングファーム。
ブランディング、デザインコンサルティング、ロゴマーク開発など幅広いフィールドで事業展開中。

HP : https://d-b-s.co.jp
Instagram : @dynamitebrotherssyndicate

高木 裕次 Twitter : @takagiyuji1

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