かが屋 加賀翔の「オフショット話」vol.1 #写真家放談

お笑い芸人は漫才やコント、バラエティだけでなく様々なジャンルの仕事をしていることがあり、そういう先輩たちを見るたびにいつも感動していた。そんな自分がまさかこんな風にお笑い以外の、それこそ趣味で始めたカメラが仕事になっていることに時の流れを感じて胸が熱くなる。 

以前こちらでコラムの話をいただいた時にも書いたけれど、僕がこんなにも写真にのめり込んだのは芸人と写真の相性があまりにもいいからだと思っている。 

こちらは僕が組んでいるコンビ、かが屋のメンバーである賀屋。言い方を変えると、同じバイト先の先輩だった人がマッチョな家になっている写真。 これはもう撮らざるを得ない人間。この格好の人間を目の前にして写真を撮らないでいる方が難しい。どうせ撮るんだからしっかりしたカメラを持っていた方がいいと思って当然な気がする。

 

しっかりお笑い芸人だなと思っていたら別の日には、本物のレコーディングスタジオで、レコーディングをしていることもある。さっきマッチョな家になっていた人間と同じなのが不思議。僕たちはコントをもっとも大切に活動しているが、コントがあらゆることに繋がってこんな光景を見ることもできる。 

こちらは錦鯉のまさのりさんの写真。普通に生活していたら、本物の銅像の隣に銅像として潜もうとしている先輩の姿を撮ることはできない。細かい話をすると、まさのりさんがスキンヘッドなお陰で頭を綺麗に塗ることができるわけで、髪の毛があるとこのメイクがそもそもできない。まさのりさんの年齢と見た目が存分に活きていてとても好きな光景。  

こちらはハナコの岡部さん。友達がハンモックに寝転んでいるところを撮ることは可能だし、 ドンキホーテなどで警察官のコスプレを買うことも可能。ただ、そのどちらもを同時に撮ることはなかなかできない。しかもアロハなポーズでウィンク。これは警察役としての撮影があり、 その休憩中にたまたまハンモックがあったおかげで撮れた写真。とってもうるさい写真になっていて気に入っている。


初回いかがでしたか。芸人と写真の相性があまりにもいいこと、彼らのそばに居れば撮りたくなる気持ちに共感してもらえたら嬉しい。これからもかが屋加賀として色々な仕事をさせてもらい、そのあちらこちらで僕が見つけてきたお笑い芸人の色々な姿、こってりした写真を、こんなおしゃれなサイトからお届けしていきます。

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