なぜ今、スタジオ・ギャラリーを立ち上げたのか。CURBONの新たな挑戦に迫る特別対談|クロカワリュート×武井宏員の裏話

2023年11月、CURBONはレンタル撮影スタジオ「studio CURBON」、レンタルアートギャラリー「encounter gallery」をオープンしました。

新撮影スタジオ「studio CURBON」は法人向け広告事業のハブとして位置づけ、「encounter gallery」や『ENCOUNTER MAGAZINE』を通じて写真とアートの出会いを提供。

なぜ今CURBONは撮影スタジオとギャラリーを立ち上げたのか。

この記事ではフォトグラファーのクロカワリュート氏のチャンネル「カメラのおかげですTV」と連動して、「studio CURBON」と「encounter gallery」が誕生した背景に迫ります。

カメラのおかげです TV:https://www.youtube.com/@camera_no_okagedesu_TV

フォトグラファーと企業の新たな交差点をつくるCURBONの新たな挑戦、その舞台裏にフォトグラファーのクロカワリュート氏が迫ります。

フォトグラファーのクロカワリュート氏と武井宏員

クロカワリュート

クロカワリュート

1985年東京生まれ、東京在住。ディレクターやプロデューサーを経て2019年6月に独立したフリーのフォトグラファー。広告・アーティスト・ファッションを中心に幅広く活動中。カラフルな色彩、印象的な画作りが大手企業やブランドから多くの支持を集めている。

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Hirokazu Takei / 武井宏員

Hirokazu Takei / 武井宏員

写真家/実業家。大阪生まれ、アメリカ育ち。ニューヨークでスタジオを立ち上げ、ファッションやポートレートを中心に活動を開始。東京に移住後、2018年に広告や制作を主な事業とする写真家プラットフォーム株式会社CURBONを設立した。現在も、経営者でありながら、人物や広告写真を撮影する写真家や映像作家としても活動中。2022年にはKADOKAWAから初の書籍となる写真の本を出版した。

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スタジオ設立の原点はニューヨークにあり?

studio CURBONとencounter galleryの外観

クロカワ はい! というわけで、新しいCURBONさんの撮影スタジオ「studio CURBON」にやってきました。よろしくお願いします。

武井 よろしくお願いします。

クロカワ まず簡単に自己紹介をお願いできますか。

武井 株式会社CURBON(カーボン)の武井と申します。CURBONは写真を軸とする会社です。もともと写真のスクール事業から始まって6年目になります。

数年前から写真愛好家向けのスクール事業を展開し、現在では約4万人のユーザーにご利用いただいております。写真愛好家が増えてきたこともあり、写真を仕事にしていこうということになり、現在は主に法人向けの広告事業を展開しています。また、『ENCOUNTER MAGAZINE』というメディアも運営しています。

クロカワ ありがとうございます。そもそも、武井さんについての情報は、ネットで調べるとアメリカ育ちということで、自分にはちょっとはてなというか、謎だと思いました(笑)。

武井 そうですよね。

クロカワ アメリカでもスタジオも立ち上げられていたっていう……。

武井 ニューヨークでスタジオを立ち上げたというよりも、月単位で借りられるシステムがあったので、好きなことだから思い切ってやってみたいと思ったんですね。当時は写真の右も左もわからない素人でした。でも好きだったから、ニューヨークの大きなスタジオに入って、月単位で借りた、というところが僕の原点です。

クロカワ 一人のフォトグラファーというよりも、日本でわざわざ組織を作って、写真家と一緒に何かプロジェクトをやっていこうとか、企業との仕事に取り組みたいと思うきっかけがあったんですか?

武井  もともとアメリカで趣味として始めた写真が楽しくて、独学で勉強していたんですけど、たまたま移住して日本の写真を見てみると、イメージが全然違って。ふわふわガールな絵だったり、逆行を活かす写真だったり。

それまでアメリカで見ていたイメージと違うところが面白いな、綺麗だな、僕も学びたいなと思って。いざ学ぼうとして、instagramとかそういうソーシャルメディアの世界に入ったんですけど、 なにせ誰も教えてくれない(笑)。もう6年前くらいのことだけど、”いやいや、私なんて教えるほどではない “という人がたくさん居て、誰も教えていなかった。でも海外では当たり前のように写真のワークショップが開かれていたんですね。

クロカワ あ、そうなんですね。

武井 そこにかなり大きなギャップを感じていて、日本でもできるんじゃないかというのが僕の最初のアイデアでした。それがきっかけで写真のスクール事業から始めたんです。

スタジオは、フォトグラファーと写真を求める企業のハブとなる場所

クロカワ 確かに、ここ数年のSNSが盛り上がったタイミングでインターネット上に写真の知識が蓄積されていったなって感じですよね。

武井 そうですよね。だいぶ変わりましたよね。

クロカワ SNSを見ていると、あのスタンドの使い方は間違っているなとか、まだまだ正しく成熟した知識が不足していると感じていて。ネット上でフォトグラファーや企業向けにサービスを提供する会社が増えていくとおもしろいなと思っていたんですけども。そんなCURBONさんがスタジオをつくったと。

武井 立ち上げました! ここです。

東京・茗荷谷のレンタル撮影スタジオ「studio CURBON」の内観

クロカワ このあとちゃんと潜入して見ていきたいと思うんですが、そもそもなぜ今スタジオをつくったんだろうな?と。

武井 それはまず自分が、写真が好きで写真の会社を始めたっていう原点が前提にあります。自分のスタジオを持つということは、アトリエを持つようなもので、ロマンがありますよね。先ほども申し上げたように、CURBONの最大の仕事は法人様向けの事業なのでスタジオを利用することが多いんですね。今の事務所のスタジオはちょっと狭くて結局借りることが多くなっていて、写真の会社としてはもったいない。そこで自分たちの好きなものと会社のニーズを組み合わせるいい機会だと思い、自分たちのスタジオを作ることにしました。

クロカワ なるほど……。CURBONはフォトグラファーと写真を求めている企業のハブになっていると思っていて。つまり写真を求める企業にとっては社内で仕事を回せるようにスタジオを持っていて、フォトグラファーにとっては、このスペースを貸し出している、ということですね。

武井 そうです。いっぱい使って欲しい。

クロカワ ははは(笑)。

東京・茗荷谷のレンタル撮影スタジオ「studio CURBON」の内観

クロカワ まさにフォトグラファーと写真を求めている企業のハブとしての場所が、撮影スタジオとして物理的にできたと。

武井 そうですね。

人が集まり、出会いをつくる。アートと展示を取り巻く世界を増やしていくために

東京・茗荷谷のレンタルアートギャラリー「encounter gallery」の内観

武井 1階はstudio CURBONで2階にencounter galleryがあって3階が事務所なんです。

さっき紹介した『ENCOUNTER MAGAZINE』は “出会い “をテーマに、クリエイターと企業、クリエイターとファンが出会い、お互いを知り、関係を深めていくきっかけを提供するマガジンです。 

これまでもオンラインで写真展を開催してきましたが、オフラインとオンラインの架け橋というか、相乗効果を生み出したいという想いがずっとありました。

そういう意味では、実際にオンライン写真展を開催する人を増やすと同時に、オフライン写真展を開催する人を増やして、アートと展示を取り巻く世界を増やせたらと思っています。

クロカワ いいですね。写真はデータとして持っていてもいいし、プリントして物理的に物を作ることもできますけど、オンラインとオフラインが繫がっていくのが、また楽しいですよね。

武井 そう! 人が集まるし、いろんな出会いがある。

クロカワ ありがとうございます。じゃあ、encounter galleryもカメラを持って潜入してみようと思います!

東京・茗荷谷のレンタルアートギャラリー「encounter gallery」の内観

———— 続く。

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新しい写真とアートの出会いがここにあります。

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