猫を撮影する写真家たち
CMから雑誌の特集、広告のポスターに至るまで、「猫」はわたしたちの暮らしに最も身近な動物です。
猫が登場する撮影や企画は季節を問わず始まりますが、企画にフィットする猫と写真家をキャスティングするのは難しいもの。
どんな猫が、どんな写真家に撮られているのでしょうか?
そこで今回は愛猫を撮る写真家をご紹介。それぞれの写真家が愛猫を撮影する際に大切にしていることも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
猫を撮る写真家たち
猫のプロフィール
小梅 /@koume_dayou
特徴
保護猫だった小梅のチャームポイントは、表情豊かなところ。喜怒哀楽が表情や仕草にすぐに現れます。とてもお喋りな猫なので、鳴くことでいろんなことを伝えてくれています。
撮影のこだわり
フォトグラファーとして活躍する鎌田風花さん。自身の愛猫を撮った写真もとても素敵です。そんな鎌田風花さんに「猫を上手に撮る秘訣」を教えてもらいました。
プロフィール
鎌田風花/@fuka_09
兵庫県神戸市在住のフォトグラファー。ナチュラルで透明感のあるポートレートや風景写真を得意とする。
猫のプロフィール
小雨 /@kosame.ig
特徴
どこでなにをしていても絵になる。
撮影のこだわり
いつも手の届くところにカメラを置き心が動いた日常の瞬間を逃さないように撮影。愛猫の変わらない寝顔や何気ない瞬間が愛おしくて毎日懲りずに撮り続けています。
プロフィール
加藤 光 Hikaru Kato/ @_hikari_____
フリーランスフォトグラファーとして活動している。国内、国外問わずオファーがあり全国を飛び回る。人や景色はもちろん物撮りなど幅広く撮影。光を最大限に掛け合わせた写真を得意としている。マガジンハウスの雑誌Hanakoで旅の記事を連載中。
猫のプロフィール
ポン ♂2020.0915〜2022.10.20 / ポ子 ♀2020.09.15
特徴
ポン、ポ子、と言う地域の愛護センターからやって来た弟姉猫の写真。赤ちゃんの時から、小柄で、身体も弱く病院通いの日々でしたが、とても甘えん坊で、抱っこ大好きです。
撮影のこだわり
暖かな猫達との暮らしが、このままずっと平和に続きますようにと願いを込めてシャッターを押します。
プロフィール
日々猫日和 繭/ @1226mym・@cocoon0420
猫のプロフィール
金太郎/むぎ/もなか
特徴
金太郎はキジトラの金太郎は大きな体でノミの心臓の持ち主。とっても優しいおじさん猫です。
むぎは個性的でおしゃべり。椅子の背もたれに前足をちょこんと乗せて座ったり、おっさん座りをしていたりと他の猫たちはやらない仕草をよくしています。とにかく食べる事が大好きで、食事の1時間以上前からスタンバっていることも。チャームポイントはクリームパンのような白い足です。
もなかは呼ぶと「にゃっ」っと可愛くお返事をしてくれます。短いポンポンしっぽがチャームポイントです。
撮影のこだわり
写真を撮る時に気をつけていることはしつこく撮らないこと。可愛い!と思ったら素早く撮影することを心がけています。
プロフィール
yukariii / @___neko_to
愛猫(金太郎とむぎともなか)と植物を愛でる日々。そんな彼らとのかけがえの無い毎日を写真に撮りためています。
猫のプロフィール
まるに♀/じぇらまる♂
特徴
まるにはかまってちゃん。じぇらまるは甘えん坊さん。チャームポイントは2人とも「ふさふさのしっぽ」。愛情表現でお尻を向けてくっついてくるのですが、ふさふさしっぽで私を愛でてくれます。
撮影のこだわり
愛猫の写真を撮る時に大切にしていることは、ふたりのストレスにならないように撮影することです。なるべく自然体の彼らを写真に残したいと思っています。
プロフィール
yoco / @marni_yoco
愛猫 まるにとじぇらまるとの暮らし。フィルムカメラとデジタルカメラで撮影しています。
猫のプロフィール
ゆず/うり
特徴
ゆずは食いしん坊で甘えん坊。後輩猫が来ると毛繕いしてあげたりお世話をしたがるとても優しい性格です。うりは臆病で甘えん坊。遊ぶのが大好きで興奮すると口が開いたままになります。
撮影のこだわり
愛猫の写真を撮る時に大切にしていることは、ふたりのストレスにならないように撮影することです。なるべく自然体の彼らを写真に残したいと思っています。
プロフィール
uco / @chatoraaazu
猫のプロフィール
もっぷ/くるり
特徴
もっぷは体重2.6㎏の小柄な体と綿埃のような不思議な毛色がチャームポイント。性格はかいぬしにいつもべったりの甘えん坊。臆病で警戒心が若干強めだけど、お兄ちゃんに喧嘩を売る勝気な面もアリ。体が小さめなのでどこへでも忍び込む。夕方ぐらいから姿を消す(淡くぼんやりとした毛色のせいで姿が見えなくなる。どこにいるのか黒猫さんより分かりづらいかもしれません)。
くるりは白い靴下と左右長さの違う白い手袋がチャームポイント。人懐っこくてとにかくよく喋る。時間に厳しい優等生タイプ。来客があるとかいぬしより先に玄関に行きお出迎え。お客さんや靴教室の生徒さんが来ると、かいぬしより先に玄関に行きお出迎えする看板猫。
撮影のこだわり
しつこく撮らないこと。一度に撮る枚数は10枚ぐらいまでと決めています。時間をかけてたくさん枚数を撮ろうとしても猫は嫌がってしまうし、結局はじめのほうに撮った数枚が自然で良い表情をしていることが多いからです。
プロフィール
s.k.b.b.m. / @rollo_shoegazer
グラフィックデザイナーとして活動後、伝統的な手縫い靴の手法・ハンドソーンウェルテッド製法やオートペディ(ドイツの整形靴)の基礎を学び靴の世界へ。現在、古い一軒家の住居兼アトリエで、オーダーメイドシューズの製作や靴教室を開いている。愛猫「くるりともっぷ」を溺愛する無類の猫好き。
猫のプロフィール
シエル
特徴
シエルは、おっとりした性格で、とにかくよくおしゃべりする子です。怖がりで好奇心も少なめなんですけど、驚くほど人見知りはしません。チャームポイントは、ぽよぽよのお腹です。
撮影のこだわり
いつも話しながら撮ってます。嫌がった時は撮りません。写真を撮るようになって、猫は上から見てもかわいいなーと気がついて、よく上からこっそり撮ったり、話しかけて見上げた所を撮るようになりました。
プロフィール
キョウコ / @nez_to_ciel
猫のプロフィール
スワ(10歳のマンチカン)
特徴
短い手足や、まるっとしたフォルム、リボンのような頭の模様など、スワのチャームポイントが伝わるようなアングルも意識して写真に納めています。
撮影のこだわり
何かに夢中になっている時、謎な行動に遭遇した時、人のようにリラックスしている時など、極力彼が自然体でいる時間を、こっそり隠し撮りさせてもらっています。今だに見たことのない表情や仕草に出会えたり、何を見ていたのか、何が気になっていたのか?など、猫の目線に立ってみると、思いがけない景色を見れることも。そうやって、彼の頭の中に少しだけお邪魔させてもらうと、より愛おしさがこみあげてきます。
プロフィール
soie / @_soie_
白と、黒とグレーの家に住む2人(夫とわたし)と1匹。
猫のプロフィール
ぶん
特徴
よくリビングと玄関を往復して追いかけっこをして遊んでいます。一見するとオッドアイでキリリと上品に見えますが、中身はどんくさくてそこが可愛いですね。猫のわりには運動神経がちょっと残念なところもチャートポイントで、猫タワーに駆け上るときに盛大にコケたりと、とにかく笑わせてくれます。
撮影のこだわり
写真を見て実際にぶんを撫でたくなるような瞬間を撮りたいです。かわいいというよりは猫らしい仕草が好きですが、そういうシーンは予想しないときにやってくるのでいつでも撮れるように心の準備とiPhoneの準備をしています。
プロフィール
ミウラヤクミ / @___yakumi___
我が家の白猫ぶんが主役のインスタグラムです。何事も起きない普通すぎる猫の日常を写真で切り取っています。
猫を上手に撮る秘訣
フォトグラファーとして活躍する鎌田風花さん。自身の愛猫を撮った写真もとても素敵です。そんな鎌田風花さんに、猫の撮影で大切にしているポイントを教えてもらいました!
鎌田風花
兵庫県神戸市在住のフォトグラファー。ナチュラルで透明感のあるポートレートや風景写真を得意とする。家族写真の出張撮影を中心に写真セミナーの講師や広告撮影も手掛ける。日常の中にある小さなときめきや心動く瞬間を写真で切り取ることを大切にしている。
・猫ファーストであること
猫との信頼関係を損ねない為にも、必ず猫を最優先に考えます。決して嫌がることはしない、気が乗らない時に無理やり撮ろうとしない。まず大切なのは猫の気持ちに寄り添うことです。
・遊びながら撮影する
おもちゃなどで遊んでいる時、猫の目は輝いて生き生きしています。その楽しそうな表情はとても可愛いです。そんな瞬間を逃さず撮ってみましょう。コンパクトなカメラだと遊びながら片手で撮影できます。遊びながら撮影するときはブレやすいのでシャッタースピードを1/500以上に設定すると良いです。
・撮りやすい場所に居心地の良い場所を作る
暗がりにいると撮りづらいので、普段日向ぼっこをする場所などを、撮影できるような空間にすると良いです。猫もそこでくつろぐことができますし、私たちもリラックスした猫を撮影することができます。
さいごに
私たちを惹きつける猫の魅力を、写真家たちの作例から感じられますね。今回は猫を撮る写真家たちをご紹介しました。是非、猫を撮る写真家たちの作例やこだわりをキャスティングの参考にしてみてください。