祖父母と娘にカメラを向け続けた10年間。写真家・川原和之の写真展「ここで種を蒔く」が三重県四日市で開催中
3月10日より写真家・川原和之による写真展「ここで種を蒔く」が開催。
本展示は祖父母と娘にカメラを向け続けた10年間の時間の流れと家族の関係性をテーマにした作品の展示です。
この1ヶ月、展示に向けて10年分の写真を片っ端から見返した。笑うほど下手だったなと思う写真が沢山あるけど、その時しか撮れない写真もあって、ふと祖父母と話した内容をふと思いだすこともあった。 写真にしか表現できないこと、10年分の時間の流れを感じてもらえる展示にしたい。
会場では、デザインの細部までこだわって制作された写真集「ここで種を蒔く」も数量限定で販売されています。
Profile
川原和之
写真家・作業療法士/1983年生まれ。富山県在住。祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在は祖母と娘の日常を記録する中で、世代を超えた家族との関係性をテーマに写真作品を制作している。
Instagram|@Kazuyuki Kawahara
川原和之 写真展「ここで種を蒔く」
■開催期間
2023年3月10日(金)~3月27日(月)
10:00-16:00(MON・FRI)|10:00-17:00(SAT・SUN)
■開催場所
おやまだ文化の森(三重県四日市市山田町1901-1)|休館日(火・水・木)
https://www.instagram.com/oyamadabunkanomori/
今回の写真展「ここで種を蒔く」を開催するきっかけなどはありますか?
同名タイトルの写真展は昨年から富山、東京、そして今回の三重で3箇所目の巡回展になります。
撮り続けてきた祖母と娘の10年間の記録をまとめようとした事がきっかけでスタートした展示でした。しかし、この1年の間に当たり前のように続くと思っていた日常に大きな変化が生じ、撮り続けることが困難となったことで、改めて家族の写真を撮る事の意味を考えさせられたことが今回の展示の大きな動機になっています。
写真展「ここで種を蒔く」に込められた思いを教えてください。
祖母が僕のカメラの前で教えてくれたことを、写真を通して娘に伝えたい、そんな想いを展示のタイトルに込めました。
写真集も合わせて販売するとのことですが、どんな内容になっていますか?
写真集「ここで種を蒔く」は10年の歳月の中で祖母と娘の関係性の変化をテーマに制作した写真集になります。昨年東京会場での展示で作成しオンライン販売分は完売している写真集を展示会場のみで販売します。
写真集はどんな人に受け取ってもらいたいですか?
写真が好きな人全てに受け取ってもらいたいですが、家族や大切な人と一緒に見て頂けると嬉しいです。
今気になっている展示、お気に入りの写真集などを教えてください。
気になっている展示
深瀬昌久1961–1991 レトロスペクティブ:2023.3.3(金)〜6.4(日)|東京都写真美術館
お気に入りの写真集
奥山淳志「弁造」
気になっている写真集
潮田登久子「冷蔵庫」