「期間限定のカメラ」で撮影した、芸人のオフショット|かが屋 加賀翔の「オフショット話」vol.3 #写真家放談

かが屋 加賀翔

1993年岡山県生まれ。マセキ芸能社所属のお笑い芸人。
相方の賀屋壮也と2015年にかが屋を結成。「キングオブコント2022」決勝進出。キングオブコント2019から3年ぶりに2度目の決勝進出。ラジオ・バラティ番組の他、2021年11月に初の小説「おおあんごう」を刊行した。3/31-4/17に池袋PARCOで開催される、『3周年の壁を越えろ! プチ有吉の壁展』では、初の個展を予定。

Instagram:@kagaya_kaga


オフショット話 vol.3。縁あって Nikon のカメラを貸していただけることに。それが期間限定ということもあり、ここ最近はさらにカメラを持ち歩くようになった。まるで食べ放題のお店に来たかのような感覚だ。「そんなときこそいっぱい食べないと」と考えるような根っこのある貧乏性な自分に恥ずかしくなったり、でもそのおかげで撮れている写真もあったり、毎日のさまざまなできごとにはしゃいだり、ふと我に返ることもあったり…。なかなか忙しい期間だった。

そんなふうに日々を充実させてくれたのは、写真という存在があったからこそかもしれない。選りすぐりの写真とともに、この数ヶ月を振り返る。


1.いぬの太田さんレジ

1枚目は、いぬの太田さんの写真。これで vol.1 から 3回連続マッチョスタートだ。この日の太田さんは、ボディビル大会に出た翌日ということもあってかなり仕上がっていた。小道具のレジを軽々と持ち上げているけれど、段ボールで作ったようなものでなく、本物のレジなので実際はとんでもない重さだった。僕は両手を使っても少ししか持ち上げられず、たまたまかもしれないがマッチョじゃないと運ぶのも大変な小道具だったことに感動して撮らせてもらった一枚。

2.みちおさんと若手

2枚目は、ライブの合間にトムブラウンのみちおさんに何かの格闘技を教えてもらう後輩達。 かつて学校の教室の後ろの方で見たような、こういう光景をいまだに見れるところも芸人の良いところだ。みんなトムブラウンさんのことを好きすぎる。

3.布川さん寝

3枚目は、トムブラウン布川さん。出番前、少し暗い楽屋で寝ている布川さんの右手がふわあっと照らされていて、なんだかこのあとの「ダメー」はすごそうだなと感じ撮影。

4.漫才中のトムブラウンさん

こちらがそう。「ダメー」とツッコミを入れるときの布川さんの形相はすさまじく、右手がみちおさんの頭を打った瞬間にみちおさんの汗がスパァンッと弾けていた。神がかっている。これはオフショットではないが、かなりお気に入りの一枚になった。

5.吉住さんピン

最後は前回から連続で出てもらっている、吉住さん。丸一日のロケで一緒になることが多いが、前回はシルエット出演だったので今回はしっかり吉住さんを捉えたものを。別の写真もあったのだけど、それが心霊写真のようだったので迷ってこちらにした。クールな印象と赤が対比していていい雰囲気だ。

6.賀屋映り込み

一応、迷った写真も載せておく。元データでは背景が暗くて気付かなかったが、パソコンに取り込んで明るさを調整していると、急に賀屋の顔がスーッと浮かび上がって本当に心臓に悪かった。


今回はこんな感じで芸人の皆さんの裏側を紹介した。賀屋も最後に写り込みで登場したため皆勤だ。こうして見返してみると、どの現場でも思いっきり笑っていたのでうれしいが、ほんの少し、我に返っているときよりも、はしゃいでる方向のときが多かったように感じる。何かを壊してしまう前フリのような気がして、恐ろしい。

今後も、芸人のオフショットを届けていく。
次回の更新もお楽しみに。



かが屋 加賀翔の「オフショット話」