世界遺産スオメンリンナ島はおすすめだ|コーヒールンバ平岡の北欧新婚旅行記〜カメラとコーヒーと嫁〜  #4

PHOTOGRAPHER PROFILE

コーヒールンバ 平岡佐智男

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コーヒールンバ 平岡佐智男

松竹芸能所属のお笑いコンビ コーヒールンバとして活動。コーヒー芸人としてテレビ・ラジオに出演する傍ら、自身のカフェブランド SACHIOPIA COFFEE (サチオピアコーヒー)」をオープン。現在、猿田彦珈琲の広報として参画。また、 ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」 (バリスタ日本一を決める大会)の司会も務めるなど全身コーヒーまみれの芸人。コーヒー芸人としての出演歴 日本テレビ ヒルナンデス!」 ぐるナイ」、TBS マツコの知らない世界」、MBS 林先生の初耳学」、TBS ラジオ ジューンスー 生活は踊る」 他多数

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2023年6月に旅した、フィンランド・スウェーデンの北欧新婚旅行の様子をフィルムカメラでお届けします。 

北欧新婚旅行12:世界遺産スオメンリンナ島へ

フィンランドの世界遺産「スオメンリンナ島」はおすすめだ。僕はこの新婚旅行に行くまでは知らなかったし、行くかどうかも“どうしよっかな”という感じだったが、フィンランドに行く方にはおすすめしたい。それくらい、美しい島だった。

スオメンリンナはヘルシンキのオールドマーケット広場から出港しているフェリーで行ける世界遺産。フェリーは人でパンパンになるから座りたい人は早めに行った方がいい。

フィンランドの地元の人も、ピクニックのような感じでスオメンリンナ来ているようだった。ちなみにスオメンリンナ島へのフェリーもAB券(ABゾーンの一日券)で乗れる。この旅でのAB券の無敵さが際立っていた。

到着すると、何軒かカフェやインフォメーションはあるが、島のほとんどは原っぱだった。

僕たちは妻の作ってくれたどでかいサンドイッチを持ってきていたので、カフェで飲み物を買って、原っぱで昼ごはんを食べることにした。

飲み物はスオメンリンナの中にある可愛い外観のカフェ「Café Vanille」で購入した。美味しそうなケーキが並び、バリスタは珍しくカフェラテでラテアートをしてくれようと頑張ってくれた。あまりラテアートしてくれるカフェが少ない様な気がするが、そういえばあんまりラテを頼まないからかも、とも思った。

スオメンリンナ島はライラックの花が咲き乱れていた。教会の下の原っぱでカモメにサンドイッチを狙われながらおいしいランチをいただいた。

信じられないぐらい綺麗な場所だと思った。仮に日本で後ろから殴られて気絶して、その間にスオメンリンナ島に連れて来られて、目が覚めた時、「ここが天国です」と言われたら、信じてしまうだろう。

ただ、綺麗なだけではなかった。

歩き進んでいくと、洞窟のようなものや、大砲が現れてくる。

RICOH GR III 撮影

じつは、このスオメンリンナ島は、フィンランドがスウェーデン統治下にあった時に対ロシアのための要塞として40年かけて作られた島だ。

その後、1809年にロシア軍に占領されたけど、1907年にロシア革命でフィンランドは独立し、今に至るという。

今まさに戦争をリアルに考えさせられる状況で、そういえば、街にも自衛隊の隊員が普通に歩いていたし、フィンランドはロシアの隣国であるという事実もある。

綺麗な花に囲まれながらも、いたるところに大砲が並んでいて、子供たちは大砲にまたがったり、覗き込んだりして遊んでいる。そういう景色を見て、またここで大砲が使われることがないことを心から祈った。平和について考えさせられる貴重な場所だった。

ここで終わりたいが、一つだけ加えると、ガイドブックでは「小さな島」という紹介をされていることもあるスオメンリンナ島だが、僕が道を間違えたのか、フルコースで歩いたからか、2時間近く歩くことになる。

夫婦の会話はなくなり、ただただ、フェリー乗り場はまだか……という状況に陥る可能性がある! 歩きやすいスニーカー、十分な水分、適度な休憩を夫の皆さんは心掛けてほしい。

北欧新婚旅行13:あのゲイシャじゃない

スオメンリンナ島から帰ってきて、街をふらふらしてみた。気をつけてほしい。フィンランドはレストラン以外のほとんどのお店は18時までで閉まってしまうようだ。

日本の感覚だと、閉店する時間帯が早いと思うし、白夜の関係で、陽が落ちず街は明るいので、18時と言ってもまだ14時ぐらいの感覚だ。

そんな状況下でKAKKU GALLERIAは、18:30 まで営業するという30分の根性を見せてくれる嬉しい店舗だ。ちょっとコーヒーを飲みたかった僕にとっては本当にありがたい。

他にも夜まで営業してくれているカフェもある。FAZERカフェだ。フィンランドの国民的チョコレートショップで、エスプラナディ公園の近くのFAZERはOLIGINALって書いてあったから本店だ。

ここはカフェでありながら22時までという異次元の根性を見せている。気になったのがゲイシャラテ。ゲイシャといえばゲイシャ種という香り豊かな高級豆でお馴染みのもの。

もしや、フィンランドで特別なゲイシャ種のカフェラテ飲めるんか、さすがコーヒーの国。ありがとうと思い注文したら、見たことないカラフルなカフェラテが出てきた。

ゲイシャ豆だとミルクと反応して色が変わるなんていうことは、聞いたことがないし……

店員さんに、「ゲイシャってなんですか?」と聞いてみたら、FAZERにはゲイシャというフレーバーチョコレートがあるらしく、それを使ったラテだと。

確かに震えるほど甘い。ゲイシャチョコレートのパッケージをみると桜がデザインされていて、どうやら芸者さんをイメージした華やかなチョコレートらしい。

これからフィンランドに行く方は、あのゲイシャじゃない、ということだけ肝に銘じていただいて、ゲイシャチョコレートをお土産候補にしていただければと思う。

使用カメラ:CONTAX ARIA
レンズ:Carl Zeiss Planar 50mm F1.4、Carl Zeiss Distagon 25mm F2.8
フィルム:FUJIFILM フジカラー PREMIUM 400、フジカラー SUPERIA X-TRA400、Kodak ULTRAMAX 400

── 続編に続く。