マリメッコハイには気をつけた方がいい|コーヒールンバ平岡の北欧新婚旅行記〜カメラとコーヒーと嫁〜 #3
PHOTOGRAPHER PROFILE
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コーヒールンバ 平岡佐智男
松竹芸能所属のお笑いコンビ コーヒールンバとして活動。コーヒー芸人としてテレビ・ラジオに出演する傍ら、自身のカフェブランド SACHIOPIA COFFEE (サチオピアコーヒー)」をオープン。現在、猿田彦珈琲の広報として参画。また、 ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」 (バリスタ日本一を決める大会)の司会も務めるなど全身コーヒーまみれの芸人。コーヒー芸人としての出演歴 日本テレビ ヒルナンデス!」 ぐるナイ」、TBS マツコの知らない世界」、MBS 林先生の初耳学」、TBS ラジオ ジューンスー 生活は踊る」 他多数
@sachio_coffeeforme @sachiohiraoka https://www.instagram.com/sarutahikocoffee/2023年6月に旅した、フィンランド・スウェーデンの北欧新婚旅行の様子をフィルムカメラでお届けします。
北欧新婚旅行9:マリメッコハイには気をつけた方がいい
フィンランドといえば、マリメッコ。そう思う方も多いと思う。マリメッコって花柄の布でしょう?と思っていたら、僕と同じような衝撃を受けることになる。
あくまでも個人的な感覚だが、フィンランドのほぼ全ての人がマリメッコを着ている。もしくはマリメッコのショップバッグを持って歩いているのだ。
夏だからカラフルな洋服が目についたのかもしれないが、そのぐらい、国民的なブランドなのだと痛感した。そんなマリメッコの本社へはヘルシンキ駅から30分もせずに行ける。交通1日券でいえばAB券(ABゾーンの一日券)で行けるのでとても便利だ。
“シャツかなんかをちょっと買うかな”という軽い感じで訪問したが、アウトレット価格で購入できるので、結果シャツ2枚、パンツ3枚、バッグ、お土産の小物に至るまで、お会計が10万円を超えていた。
もはや何も考えられないマリメッコハイになってしまって、狂ったようにショッピングバッグに洋服を詰め込んだ。
なぜこんなに買ってしまったのかというと、店員さんや地元の方のマリメッコの着こなしが素晴らしく、マリメッコってそうやって着たらかっこいいんかい! といういい見本が、店のいたるところにあるからだった。
全てのお会計を終え、気がついたらタックスフリーのシールの貼られたデカい荷物を持って、マリメッコ食堂に呆然と座っていた。
マリメッコ本社の食堂ではビュッフェスタイルでランチが楽しめる。メインを1皿注文し、サラダなどはビュッフェスタイルだ。
ただ、メインのハンバーガーはめちゃくちゃデカいので気をつけてほしい。
サラダはとてもおいしそうなので、ついつい皿に取ってしまう気持ちもわかるが、みなさんはパートナーが食べきれないという場合を想定して、サラダビュッフェを調整してほしい。
パートナーとして、こういうところの細かい貢献を積み重ねておくのが大事だと思う。あと、デザートのもちもちパン、おそらくフィンランドイチうまい。
北欧新婚旅行10:FINISH と FINNISH は聞き分けられないから気をつけた方がいい
この日は、フィンランドを、いや世界を代表するデザイナー、アルヴァ・アアルト邸を訪ねた。
ヘルシンキ中央駅からバスで30分程度だ。これもAB券で行ける。旅行者が観光するにはAB券で十分だ。
アアルト邸はかつてアアルトが住んでいた家を公開していて、ツアーや見学ができるという建物だ。僕の妻が美術大学に通っていたので、必ず行きたいと言っていたスポットだ。アアルト邸に着く前から、街の景色が素晴らしく、期待が高まる。
いざ、アアルト邸に到着してピンポンを鳴らしてみたが、全く反応がない。
あれ? 休館日? と思って検索したが、どうやら開館日だ。
おかしいな…?と、何回もノックしたりピンポンしたりしてみたが反応はない。
アアルト邸の裏に回ってみても、誰もいない。
同じように日本からの観光のお姉さんも先に来ていて途方に暮れていて、やってないんですかね〜などと30分ぐらい粘って、こりゃしょうがない、諦めようと家を離れて 30mぐらいいったぐらいだろうか?
家から人が出てきた。
僕たちの「いや、おるんかい」はフィンランドの澄んだ空へと響いた。なんにせよ、よかったと思いツアーの説明を聞くことにした。
ツアーの定員はいっぱいだが、先に来ていたお姉さんはなんとか次のツアーにすべりこめるそうだ。「よかったですね〜」なんて言いながら、僕たちはその次の回でいけるかなと思っていたら、
館:1時間後のネクストツアーはフィニッシュです。
僕:え、フィニッシュ!? 終わり?
館:そうフィニッシュ。OK?
僕:いや、OKって言われても、しょうがないですよね。わかりました……残念です。
館:で、どうする?
僕:どうするって言っても、ツアー終わったんですよね?
館:だから次のツアーはフィニッシュ!
僕:だからフィニッシュなんでしょ?
というやりとりを15ラリーぐらいして、分かったのだが、終わりという意味のFINISHとフィンランド語という意味のFINNISHの違いだった。つまり、次のツアーは「フィンランド語のツアーになるけどいいか?」と聞いてきたのだ。
こっちは英語もわからんし、逆にフィンランドきたらフィンランド語っしょ! ということでFINNISHでOKした。
まじで聞き分けられないので、気をつけてほしい。そして、アアルト邸への予約は必須だ。
なんとか入館したアアルト邸は素晴らしく、洗練と遊び心、自然との一体感など魅了されるものばかりだった。
北欧新婚旅行11:フィンランドは歩いたら何かあるから大丈夫だ
受付を済ましてアアルト邸に入るまでの1時間、周りには何もなさそうだし、めっちゃ暑いしどうしたものかと思ったが、歩いてみるとなんとかなるものだ。
フィンランド式の狛犬がいたり(勝手に言ってるだけ)湖のカフェを見つけたりできる。
1時間なんてあっという間だ。入った湖のほとりのカフェは「Café:Toropicana」。
アアルト邸の待ち時間はみんなここで過ごしているような雰囲気だった。お会計の時に僕はムーミンのクレジットカードを持って行っていたが、これがけっこうウケる。
ただ店員さんと会話する時は「アイラブ、ムーミン」一択でいい。
「ムーミンを探しにきた」「日本のムーミンと呼ばれている」などはすべるから気をつけた方がいい。
使用カメラ:CONTAX ARIA
レンズ:Carl Zeiss Planar 50mm F1.4、Carl Zeiss Distagon 25mm F2.8
フィルム:FUJIFILM フジカラー PREMIUM 400、フジカラー SUPERIA X-TRA400、Kodak ULTRAMAX 400