【作例レビュー】Rolleiflex MX|ローライのカメラ|#わたしのカメラ|vol.086
とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はローライのカメラ「Rolleiflex MX」とその作例をご紹介します。
写真家 / 大曽根一平(IPPEI OOSONE)
1984年千葉県出身、東京在住。カメラマンである父の影響と、祖父の形見のフィルムカメラを手にしたことをきっかけに写真を撮りはじめる。 主にスナップ写真をメインとして、呼吸をするように、何気なく口ずさむ鼻歌のように、とにかく写真を撮り続けている。写真家として展示や写真集制作を中心に活動中。
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Rolleiflex MXの作例
わたしがRolleiflex MXで撮る理由
カメラと出会ったきっかけ
3年前あたりまでは35mmのフィルムカメラしか使ったことがなく、二眼レフの所作にもとても惹かれていたこともあり、そろそろ中判フィルムカメラが欲しいなぁと考えていました。
ちょうどその頃にInstagramで相互フォローで繋がっている方からRolleiflexを譲っていただけるという話をいただきました。本当にありがたかったです・・。
なぜ使いたくなるのか・描写や使い心地、好きなポイント
カメラ上面のウエストレベルファインダーでピントや構図を合わせてシャッターを切る一連の所作は、一眼レフやレンジファインダーとは全く異なり、被写体への向き合いが大きく変わる気がしています。
枚数はいつも使っていた35mmの36枚の1/3の枚数である12枚撮り。大事にシャッターを切る気持ちになれるので、そんな感覚にさせてくれるところもお気に入りです。
また、中判フィルムは35mmと比較して描写力がとても高く、特に明るい部分の表現力の高さに最初は驚きました。
このカメラが自分の作品にもたらした影響
フォーマットが正方形なので、構図への意識が大きく変わりました。35mmの横や縦で撮る感覚とは違い、小細工は通じない感覚があります。今後は何かテーマを設定してRolleiflexで長期間撮り続けるようなことをやってみたいなと考えています。
どんな特徴や魅力があるか・どんな人におすすめしたいか
じっくりと被写体に向き合って撮影したい人には、二眼レフはとてもおすすめです。
また、Rolleiflexはいろいろな種類がありますが、その中でもRolleiflex MXは露出計などがないことなどが理由で、比較的安価で入手できる機種。
まだ中判を使ったことがない人や、中判フィルムカメラの入門機種をお探しの方にもきっと使いやすいと思います。
information
Rolleiflex MXの基本情報
Rolleiflex MXは、1950年代に登場した二眼レフカメラです。その美しいデザインは唯一無二。品質も折り紙付きで描写力は35㎜フィルムでは体験できない感動が!
また、ウェストレベルファインダーを通して被写体を見るため、今までの撮影スタイルとは違った面白さがあります。鮮明な写りと柔らかなボケを実現するのが特徴で、独特の質感や深みはクセになるはず。
クラシックなデザインや描写力は現在でも写真愛好家やクラシックカメラのコレクターにとって愛されています。上から覗きながらピントを合わせ、シャッターを丁寧に切るという二眼レフならではの撮影をぜひ楽しんでみてください。
幅・高さ・奥行:100㎜×100㎜×140㎜
重量:1,100g