【作例レビュー】Nikon F2|ニコンのカメラ|#わたしのカメラ|vol.101
とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はニコンのカメラ「Nikon F2」とその作例をご紹介します。
PHOTOGRAPHER PROFILE
Nikon F2の作例
わたしがNikon F2で撮る理由
Nikon F2は、元々祖父が使っていたものを譲り受け、私が初めて手にした思い出深い1台です。
このカメラの良いところは正直この場では語り尽くせませんが、いくつか挙げると、
- ファインダーを覗いたときに、レトロな映画を観ているようなわくわく感があるところ。
- シャッターを切ったときの手ごたえと、「カシャン」というシャッター音が気持ち良いところ。
- ピントを合わせる位置はもちろん、シャッタースピードやF値を自分で決めることができるので、どんな写りにしたいかこだわれるところ。
だと思っています。フィルムカメラやNikon F2に少しでも興味を持っていただけた方は、是非SNSなどで作例を検索してみたり、お店で実際に触ってみることを強くおすすめします。
このカメラは、同じ人と同じ場所で何度写真を撮ったとしても、いつも新しい感動や気づきをくれるカメラです。だからこそ、カメラ初心者だった高校生の頃から社会人になった今でも、ずっと使い続けることができているのだと思います。
information
Nikon F2の基本情報
Nikon F2は、1959年の「Nikon F」の後継機として1971年に発売された35mm機械式フィルム一眼レフカメラ。
Nikonのプロ用の最上位フラッグシップ機である「F一桁」の堅牢性・信頼の高さは健在。
『機械式フィルムカメラの完成形』とも評され、後継機「Nikon F3」以降は、「F一桁」も一部機能の自動化が導入が進んでいきます。
プロ向けに設計されていることもあり、多少の雨や振動にも強く、ファインダーのブラックアウトの時間は極端に短いのが特徴。
そのため「Nikon F」同様、報道といった特に失敗が許されないカメラマンから多くの支持を得た一台。
ライバル機種であるCanon F-1と共に、1970年代の35mmフィルム一眼レフカメラの二大巨塔として君臨しました。
ファインダーは、露出計内蔵やLED表示、「Ai方式」対応、小型バージョンといった5つのバリエーション展開。
お馴染み「Fマウント」で、非Aiのオールドニッコールだけでなく、Ai方式用のファインダー装着でAiにも対応可能。ただ、現行モデルのオートフォーカス用レンズは非対応なのでご注意を。
幅・高さ・奥行:152.5mm×98.0mm×56.0mm
重量:720g