【作例レビュー】Nikon F2|ニコンのフィルムカメラ|#わたしのカメラ|vol.032
はじめてフィルムカメラを買いたいときの疑問を解消する連載「#わたしのカメラ」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はNikon F2とその作例をご紹介します。
Photographer・hikage (@hikagenoiro)
Nikon F2作例
Camera
Nikon F2
Lens
NIKKOR-O C Auto 35mm F2
NIKKOR-S C Auto 55mm F1.2
NIKKOR-S C Auto 50mm F1.4
Film
Kodak Gold 200
Kodak Pro Image 100
Kodak Portra 400
CineStill 800T
ILFORD DELTA 3200
Photographer
hikage
愛知県在住。
人の表情や仕草、動的な線の中で最も美しいと感じる点、決定的瞬間などを撮る。やり直しの効かない一瞬を予想して、目の前の一瞬を切り取る。
instagram @hikagenoiro
twitter @hikage_no_iro
わたしがこのカメラで撮る理由
「ピントを正確に合わせて撮りたいものを撮りたいように写す」
僕にとって一眼レフを使う理由はそこにあります。
その中でNikon F2を選んだ理由は2つあります。
1つ目は、電池切れのない機械式であること。
以前使っていたカメラは、電池切れになるとシャッターが切れなくなる電子シャッター式のものでした。特に冬の撮影になると、冷えて電池切れになるという場面によく遭遇しました。
その点、このカメラは露出計のみに電池が使われており、途中でシャッターが切れなくなるという心配はありません。
2つ目は、今のカメラにはない重厚なデザインであること。
やはりカメラを選ぶときに写り以上に大事なのは、持ち運びたくなる「モノ」であること。
せっかく素敵な写真が撮れるカメラでも、持ち運ばなくては意味がありません。
僕のNikon F2は、ガンカプラーというストロボ装着のためのアクセサリーがついています。ストロボは持っていませんが、見た目が好きなのでつけています。
当然Nikonですのでレンズも豊富で、写りも強めの描写です。
重さはありますが、それでも持ち歩きたくなるカメラです。
information
Nikon F2の基本情報
Nikon F2は、1959年の「Nikon F」の後継機として1971年に発売された35mm機械式フィルム一眼レフカメラ。
Nikonのプロ用の最上位フラッグシップ機である「F一桁」の堅牢性・信頼の高さは健在。
『機械式フィルムカメラの完成形』とも評され、後継機「Nikon F3」以降は、「F一桁」も一部機能の自動化が導入が進んでいきます。
プロ向けに設計されていることもあり、多少の雨や振動にも強く、ファインダーのブラックアウトの時間は極端に短いのが特徴。
そのため「Nikon F」同様、報道といった特に失敗が許されないカメラマンから多くの支持を得た一台。
ライバル機種であるCanon F-1と共に、1970年代の35mmフィルム一眼レフカメラの二大巨塔として君臨しました。
ファインダーは、露出計内蔵やLED表示、「Ai方式」対応、小型バージョンといった5つのバリエーション展開。
お馴染み「Fマウント」で、非Aiのオールドニッコールだけでなく、Ai方式用のファインダー装着でAiにも対応可能。ただ、現行モデルのオートフォーカス用レンズは非対応なのでご注意を。
幅・高さ・奥行:152.5mm×98.0mm×56.0mm
重量:720g
後継機『Nikon F3』の作例記事はこちら↓↓
Nikon F3|#わたしのカメラ|vol.004
関連機材『Canon F-1』の作例記事はこちら↓↓
Canon F-1|#わたしのカメラ|vol.029
#わたしのカメラとは?
「作例から選ぶカメラ」そんな連載があったらいい——。写真と歩むライフスタイルを提案するCURBONがお送りする、作例から選ぶフィルムカメラ連載「#わたしのカメラ」です。