【47都道府県】次世代を担う若手フォトグラファーたちの〝写真のマイルール〟|No.1
フォトグラファーの数だけ、写真との向き合い方や撮り方がある。
47都道府県を拠点に活躍するフォトグラファーに「写真のマイルール」を聞きました。
次世代を担うフォトグラファーたちの十人十色の頭の中を覗いて、新しい撮り方や写真との向き合い方を見つけてみませんか?
【目次】47 Photographer My rule
My rule 1 : Photographer / madoca uchimura 『 一枚目を、ちゃんと撮る。』
My rule 2 : Photographer / はち 『撮影のための撮影はしない。』
My rule 3 : Photographer / いいづかあさみ 『撮るよりも、同じ時間を過ごすことを楽しむ。』
My rule 4 : Photographer / sachi『自然を感じながら暮らしていることを伝えたい。』
My rule 5 : Photographer / Serika『心躍る瞬間だけシャッターを切る。』
My rule 6 : Photographer / みさき『時間帯や季節によって変わる、光と影を大切に。』
My rule 7 : Photographer / SUBARU 『その人らしさを探るようにシャッターを切る。』
My rule 8 : Photographer / yoake 『忘れたくないと思った瞬間を写真に残す。』
My rule 1 : Photographer / madoca uchimura
『 一枚目を、ちゃんと撮る。』
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「撮影する上で意識していることは、初めて会う方との一枚目は絶対に『ちゃんと撮る』ということ。
『ちゃんと』というのは、軽い気持ちでシャッターを切らないという意味です。
初対面の方との最初の1分ほどの独特な緊張感。
同じ人で今後一切感じることのできないこの感覚を、フィルムに焼き付けて記録することがとても大事に思えるんです。
最初のなんとも言えない緊張を含んだ空気感は、その瞬間を逃すと二度と撮れない気がして……。
だから一枚目は『ちゃんと撮る』ようにしています。
【近畿地方・大阪府】Photographer / madoca uchimura
1989年生まれ、大阪府出身。2015年からアパレル会社に勤務し、商品撮影やモデル撮影を行う。その後フリーランスフォトグラファーとして独立し、デザイン事務所”ソノイチ”の所属カメラマンとしても活動中。メイン機材は中判フィルムカメラ。独特の距離感で被写体を切り取るのが得意。「フタリノ」というシリーズで、恋人や夫婦、家族、友人同士などの何気ない瞬間を収めるということをテーマに撮影継続中。
Instagram:@madoca_uchimura
Twitter:@madoca_uchimura
My rule 2 : Photographer / はち 『撮影のための撮影はしない。』
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「撮影のための撮影はしない」ことを心がけています。
写真には楽しいときの好きな景色が詰め込まれているので、写真を見るとそのときのいい思い出が浮かぶことに魅力を感じています。
【中部地方・愛知県】Photographer / はち
愛知県名古屋市在住。2018年から自身のハレの日(旅行等のイベント)を記録するために写真を撮り続けている。メイン機材はフィルムカメラ。
Twitter : @hachiphotograph
Instagram : @hachinocamera
My rule 3 : Photographer / いいづかあさみ 『撮るよりも、同じ時間を過ごすことを楽しむ。』
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撮るため、よりも同じ時間を過ごすことを楽しむように心がけています。撮ることばかり、自分のことばかりを考えていたら、相手もそれを感じ取って、撮られようとしてしまうからです。
衝動的に連続でどんどんシャッターを切るときと、1枚1枚をじっくりと考えながら、よく観察して撮るときのタイミングを使い分けること。
写真を撮るということに対して柔軟でいたいと思います。
【東北地方・岩手県】Photographer / いいづかあさみ
1996年神奈川県生まれ。明治大学卒業後、フォトグラファーとして活動。2021年に岩手・陸前高田でひとりのおばあちゃんの暮らしに焦点をあてた「報せ」をセルフ出版で発表。地域に滞在して海と人の暮らしぶりを写す。
Instagram:@asami_izz
Twitter:@asami_124ii
My rule 4 : Photographer / sachi『自然を感じながら暮らしていることを伝えたい。』
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![](https://i0.wp.com/encounter.curbon.jp/wp-content/uploads/2021/11/sachi_2.jpeg?resize=1255%2C1024)
![](https://i0.wp.com/encounter.curbon.jp/wp-content/uploads/2021/11/sachi_3.jpeg?resize=1024%2C1255)
![](https://i0.wp.com/encounter.curbon.jp/wp-content/uploads/2021/11/sachi_4.jpeg?resize=1024%2C1255)
“北海道の自然と人”をテーマに撮影をしています。
広大で豊かな自然がすぐ近くにあることや、その自然を感じながら暮らしていることを伝えたいと考えるようになったためです。
どちらか一方だけにフォーカスするのではなく、“両方があるからこそ成り立つ写真”を目指しています。
【北海道地方】Photographer / sachi
1992年生まれ。北海道在住。エディトリアルデザイナー。北海道のライフスタイル雑誌のデザインを行う傍ら、“北海道の自然と人”をテーマにフィルム写真をメインに撮影。日々写真とデザインの組み合わせの表現を模索している。
Instagram:@sachi.427
Twitter:@sachi_427_
My rule 5 : Photographer / Serika『心躍る瞬間だけシャッターを切る。』
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![](https://i0.wp.com/encounter.curbon.jp/wp-content/uploads/2021/11/000007.jpeg?resize=1228%2C1818)
全ての写真をフィルムで撮影しているため、無駄のないように1枚の重みを感じながら撮るように心がけています。
またファインダーを覗いた時に心躍る瞬間だけシャッターを押すようにしています。
【九州沖縄地方・福岡県】Photographer / Serika
1998年生まれ、福岡県出身。7年前に祖母のフィルムカメラで写真を撮り始めたことをきっかけに日常の写真を撮影している。
Instagram:@srk_k1327
My rule 6 : Photographer / みさき『時間帯や季節によって変わる、光と影を大切に。』
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私は写真を撮影する上で、光と影を大切にしています。
日常に溢れる光ですが、時間帯や季節によって同じ場所でも違う景色を見ることができます。
私はフィルムカメラのみで撮影しています。デジタル化が進む中どうしてデジタルカメラでなくフィルムカメラなのかとよく聞かれます。
フィルムカメラで撮ることで、その場の空気間や想いを切り取ることができると思います。
そのなかでも、暖かさの中くらいにある、どこか寂しそうに見えるものを写し、感じてもらえるように写真を撮っています。
【四国地方・香川県】Photographer / みさき
1996年生まれ 香川県出身。大学生1年生でフィルムカメラの魅力に惹かれ、日常に溢れる光を撮影。2020年に「KATO’」「GRANDMA MAMA DAUGHTER」のコレクションイメージに合わせた写真展「ECRU」を開催。使用カメラ:Nikon F3,PENTAX 67
Instagram:@cap_terminal
Twitter:@cap__m
My rule 7 : Photographer / SUBARU 『その人らしさを探るようにシャッターを切る。』
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大切にしていることは“その人らしさ“を知ること。人には性格があり、関わる人によって異なる印象を与えます。自分が関わっている目の前の人はどんな方なのか?
それを探るようにシャッターを切っています。
人の感情は常に変わり、表情や雰囲気はお互いに影響しあう。だからこそ自分は相手にとってどんな存在で何を魅力と感じたのかを考えています。
ボンヤリとしていた像がパッと見えた瞬間に”その人らしさ”が見える感覚です。そんなありのままの姿や自然な表情と仕草が好きで撮影しています。
さらにその雰囲気作りをする際にコミュニケーションと距離感を意識しています。コミュニケーション無くしては相手との関係性が築けず、その人の自然を引き出すことが難しくなる。
そこで積極的に話をしたり関わるなど、写真を撮る以上に多くの時間をかけています。
コミュニケーションがとれたら、相手との距離感を変えていきます。
輪の中心に加わり中から見た姿や少し離れて輪の外から見た姿など、様々な距離から撮影することで写真を見た人の感じ方や感情の入り方が変わると考えています。
これらは鳥取の風景と人を交えて撮影するときも同様です。この場の魅力は何だろう?
自分ならどう撮りたいのか?などイメージを膨らませて撮るように心がけています。
【中国地方・鳥取県】Photographer / SUBARU
鳥取県在住。“なにげない日常”をテーマに鳥取での暮らしを記録している。さらに風景を活かしたセルフフォトを得意とし鳥取の更なる魅力を再発見する日々を過ごす。フィルムカメラも愛用しており2021年は毎日フィルムで撮り続けている。写真を通して鳥取の魅力や撮る喜びを届けたい。
Twitter : @maka_camera11
Instagram : @maka_camera11
My rule 8 : Photographer / yoake 『忘れたくないと思った瞬間を写真に残す。』
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いちばん大切にしているのは忘れたくないと思った瞬間をきちんと写真に残すことです。
人によっては、目に焼き付けることに重きを置く方もいると思います。
それでも私は、刻一刻と過去になっていく今を、フィルムに残すことを大切にしています。
これはカメラを始めた時からずっと意識していることです。
人の記憶は曖昧なもので、その日の天気、会話の内容、どこに行ったのか、何を食べたのか、少しずつ薄れて忘れていってしまいます。
どんなに忘れたくないと願っても、です。
遠くにいても、もう戻れなくても、その写真を見るとたくさんのことが思い出せる。そんな写真を撮っていきたいです。
【関東地方・栃木県】Photographer / yoake
1998年生まれ。フィルムで地元の栃木県を中心に写真を撮っています。もう戻れない場所や時間に戻りたいと思う気持ちを抱きしめながら、日々を写真に残します。
Instagram:@nzk.9_11
Twitter:@nazu_0911