《12/11から》デザイナー・青山明生による個展「PORTRAIT」が開催@encounter gallery
TOLIGHTのデザイナーとして、アパレルやプロダクト、ディスプレイデザインなど、幅広い活動を行う青山明生。彼女による初めての個展「PORTRAIT」が、12月11日(水)〜15日(日)の期間中、東京・茗荷谷にて開催される。
青山が花をモチーフにしたのは2019年のこと。パンデミックによって外出が制限される中、「少しでも生命力に触れたい」という思いから、身近にあったワインボトルに花を生け始めた。
その後、ワインボトルに花の絵を描いたことをきっかけに、プロダクトに花を描くようになった青山。プロダクトを通じて多くの人々と出会う中で、花は青山にとって「人と繋がるためのメディア」として、重要な役割を果たすようになった。
花が枯れていく過程が死を連想させることも、青山が花に魅力を感じる理由の一つである。「植物は最も身近にある生と死の象徴だ」と語る彼女は、花を描くことを通じて、まるでポートレートを描くかのように、自己や他者を映し出していく。
本展では「花」というモチーフを中心に、自己の内面に向き合ったライフワークを発表する。青山は暗い部屋の中で花に光を当て、その写真を撮影した後、その一部を拡大して絵を描くという手法を取っている。作品においては、生命力を象徴する緑色を影の部分に、血液や赤ん坊の肌の色を連想させる桃色を光の当たる部分に使うことで、生と死をテーマにしつつ、未来に向かって前進する力強さを表現している。
また、会場では骨壺に花を描いた立体作品も展示される。骨壺は死を連想させるものではあるが、青山はそれを再び始まりが訪れる「生の象徴」としても捉えている。
花の美しさだけでなく、その裏にある生々しさや吸い込まれるような恐ろしさを内包した青山の作品。相反する二つの側面を見事に絵画に昇華させた彼女の世界観を、ぜひ堪能してほしい。
▼information
PORTRAIT
【会期】12月11日(水)〜15日(日)
【時間】11:00-19:00 (※最終日は16:00まで)
【場所】encounter gallery
【住所】東京都文京区小石川5-29-5 細木ビル2F
【アクセス】東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅 1番出口から徒歩7分
【入場料】無料
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
青山 明生
1992年 東京都生まれ。文化服装学院アパレルデザイン科卒業後、国内デザイナーズブランドにて勤務。2018年 S/Sシーズンよりブランドをスタート。2021年からヴィンテージ生地を使用したオリジナルのアパレルや古着に直接描いた1点物のコレクションの販売を開始。大手セレクトショップとのコラボレーションアパレルの販売や、インテリアブランドとのコラボレーション、パッケージデザイン、企業オフィスへのウォールペインティングなども手掛ける。