上田義彦 写真展「いつでも夢を」7月26日(水)より代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムにて開催。
上田義彦 写真展「いつでも夢を」
2023年7月26日(水)から8月13日(日)まで、 サントリーウーロン茶の広告写真を手掛けた写真家の上田義彦による個展「いつでも夢を」が東京代官山のアートギャラリー gallery ON THE HILL(代官山ヒルサイドテラス内)にて開催される。
同時期に、同タイトルの写真集(345作品収録)が赤々舎から出版され、小山登美夫ギャラリー六本木では上田義彦展が同時開催となる。
本展覧会は、上田の代表作であり、今なお後世に語り継がれる広告写真でもあるサントリーウーロン茶の作品シリーズが紹介される。本作はサントリーの宣伝部をはじめ、コピーライターの安藤隆氏やアートディレクターの葛⻄薫氏、そして、この広告にかかわった多くのスタッフの方々と共に制作された。1990年から2011年までの約20年間、南は海南島から北はハルビンへとロケ地を求めて中国各地を巡った旅の記録であり、撮影が1990年に始まったことから、変容していく中国を写し出す歴史の記録とも言える作品となっている。
会場では 広告写真として 8×10カメラで撮影された作品と共に、上田がロケの合間に35mmフィルムカメラで撮影したスナップが展示販売される予定。自身で現像を行う上田は、写真そのものが持つ美しさを実験的な額装で体現させている。
ウーロン茶のことを想うと、
なぜか僕は決まって冬の北京空港に降り立った時のことを思い出す。
1980年代の北京空港は今とは違い、かなり小さな空港だった。
当時そこに降り立つと暖房に使う練炭や石炭を燃やしたような香りが
いつも微かに漂っていた。そして、その香りを嗅ぐたび、
中国にまたやってきたんだという静かな喜びが、ふつふつと湧いてきた。
当時の古いロビーのガラス窓越しに、
ボーッと白く煙った、遥か遠くの水平線を見つめていると、
自然に「遥か感」という言葉が僕の頭に浮かんできて、
その度、その言葉をそっと心の何処かで呟いていた。
(写真集「いつでも夢を」序文より)
上田義彦
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
上⽥ 義彦
1957年、兵庫に⽣まれる。写真家。多摩美術⼤学教授。東京ADC賞、ニューヨークADC、⽇本写真家協会作家賞など、国内外の様々な賞を受賞。
2011年にGallery916を主宰。代表作に、『Quinault』(京都書院、1993)、『AMAGATSU』(光琳社、1995)、『at Home』(リトルモア、2006)、『Materia』(求⿓堂、2012)、『A Life with Camera』(⽻⿃書店、2015)、『FOREST 印象と記憶1989-2017』(⻘幻舎、2018)、『68TH STREET』
(ユナイテッドヴァガボンズ、2018)、『林檎の⽊』(⾚々舎、2017)、『PORTRAIT』(⽥畑書店、2022)『Māter』(⾚々舎、2022)、『いつでも夢を』(⾚々舎、2023)などがある。また、2021年に公開された、映画『椿の庭』は⼤きな反響を呼び、映画監督としての仕事も注⽬されている。
タイトル |
上田義彦 写真展 「いつでも夢を」 |
会期・時間 |
2023年7⽉26⽇(⽔)− 8⽉13⽇(⽇) |
会場 |
代官⼭ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム、gallery ON THE HILL |
入場料 |
500円(⾼校⽣以下無料) |
共催等 |
共催:⼀般社団法⼈オンザヒル(gallery ON THE HILL)、上⽥義彦写真事務所 |
展示販売作品 |
写真作品、写真集 |
お問い合わせ |
info@galleryonthehill.com |
タイトル |
上⽥義彦展「いつでも夢を・永遠要憧憬」 |
会期 |
2023年7⽉29⽇(⼟)−8⽉26⽇(⼟)11:00-19:00 [休廊⽇:⽇⽉祝|夏季休廊⽇:8⽉15⽇(⽉)−19⽇(⼟) ] |
会場 |
⼩⼭登美夫ギャラリー六本⽊ |