【成人式前撮り】おすすめの撮影アイテム&機材|あの人のカメラバッグ フォトスタジオ代表・片倉玄徳さん
一生に一度、成人した晴れ姿を形に残す成人式の前撮り(後撮り)。
撮り方・レタッチ・ポーズ集記事に引き続き、実際に成人式前撮りのロケ撮影で使っている機材やアイテム、実用例を『片倉写真事務所』の片倉玄徳さんに伺いました。
成人式前撮りに使用する機材
カメラ:SONY α9Ⅱ 2台
オートフォーカス(特に瞳フォーカスや動体への追尾機能)の精度の高さや、ボディーが小さく軽量なこと、SDカードがダブルスロットになっており撮影時にデータのバックアップが可能なことなど、成人式の前撮りにおいて便利な要素を兼ね備えているSONY α9シリーズを愛用しています。
レンズ:(24-70mm・35mm・50mm・85mm・135mm)
屋外での成人式ロケで使用するレンズは、35㎜・50㎜・85㎜・135㎜の4本を使用する事が多いです。自分の好きな焦点距離のレンズばかり使うのでなくレンズを意識的に変えて、画角に変化をつけて撮影するようにしましょう。
ストロボ:GODOX ML60(ハンディLEDビデオライト)
光量が足りない時や、ピンポイントに光を当てて被写体を際立たせたいときに使用します。日中の街中でのロケではほとんど使用することが無いのですが、 夜の撮影や光が届かない室内、曇天時にライティングしたいとき等、必要に応じて使用します。
成人式前撮りに使用するアイテム
白い和傘
雨傘を差すように持ったり肩に掛けて持つだけでも画になります。
撮影する際は持ち手に力が入りすぎないように自然に持ってもらうのがポイントです。また、幅の広い傘は、背景を隠して視線を被写体に誘導できるので、背景の写り込みが多い場所での撮影にも便利です。
また、晴天時の強い光は白い和傘に当てることで拡散します。傘を通して差し込んだ柔らかい光は被写体の肌を綺麗に見せることが出来るので、外の撮影では大変重宝します。
白い和傘はレフ版やディフューザーと同じ役割を持っています。
赤い和傘
赤い和傘は視線を誘導したいときに便利です。街中や自然の中でも赤い傘を入れるだけでそのポイントが際立って見えるので、被写体に目が行きます。
ただ白い和傘とは異なり、晴天下で差すと赤色を透過した光が肌に写りこみ肌の色が悪く見えることもあるので、状況に応じて赤と白の和傘を使い分けるといいでしょう。
生花
季節のお花や好きなお花を、そのまま両手で持つだけでも画になります。
顔に近づけたり、花で顔の一部を隠したりしつつ、表情にクローズアップして撮ってもいいでしょう。
踏み台
お客様が車に乗り降りする際の踏み台です。着物を着ている時は、足を大きく上げることが困難なため、踏み台の準備をしましょう。
腰当てクッション
車での移動時に、背中の帯下に腰当てクッションを置き、帯結びが崩れないようにしてあげましょう。
袖止めクリップ
袖の中の襦袢が出てこないように、袖後ろ上部で止めて使います。
袖の中に入れる紙板
袖の形が崩れないように、袖の中に入れて使います。
成人式前撮りは事前の準備が大切
撮影中にカメラやレンズやSDカード(記録メディア)のトラブルが起こる場合があります。 そのため、不測の事態を想定した機材準備をしましょう。特にSDカードなどの記録メディアのトラブルには最も注意が必要です。 撮影時にバックアップが取れるダブルスロットのカメラがおすすめです。
また、慣れない着物を着ているお客様のケアをするアイテムを揃えておくと、お客様も安心することができます。夏場は保冷剤やハンディー扇風機、冬場はカイロなどお客様が快適に過ごすためのアイテムも必需品です。 ロケ中の水分補給も忘れずに行いましょう。お水やスポーツドリンクなどの準備、飲みやすいようにストローも常備しておくとよいでしょう。
ロケ中に気分が悪くなりロケ途中で休息をとることもあります。ベンチなどでの休憩時に、着物が汚れないように敷物も持っておくと便利です。 お客様の体調を気遣いながら、無理のない撮影を心がけましょう。
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
片倉玄徳 Katakura Gentoku
1980年三重県伊賀市生まれ
大谷大学卒
日本写真映像専門学校卒
2012年片倉写真事務所設立
京都北山のフォトスタジオ
Katakura photo office
婚礼/成人式/家族写真/ポートレート/商業撮影 を行ってます。