カメラ初心者必見!写真の基礎「構図」をマスターしよう

カメラを買ってはみたものの、なかなか思ったような素敵な写真が撮れない……そんな時は「構図」を意識してみると良いかもしれません。構図は写真をより魅力的に見せるためのテクニックの一つで、基本パターンを覚えれば、たくさんのシーンで活用することができます。

写真の基礎「構図」とは?

構図とは一言で言うと画面構成のことを指します。構成の中には角度・位置(被写体の配置)・余白などが含まれ、それらのバランスを取ることにより、おさまりの良い写真が撮れるようになります。難しそう……と思われるかもしれませんが、実は真似するだけで誰でもおさまりが良い写真が撮れるパターンが存在します。今回はその中から基本的な6つの構図をご紹介!スマホでも応用できる簡単なテクニックなのでぜひ覚えて使ってみてください。

①物撮りにおすすめ!「日の丸構図」

日の丸構図-1

「日の丸構図」とは撮影したいものを画面の真ん中に配置する構図。商品の物撮りなどにもよく使われている最も定番な構図です。インパクトがあり主題がハッキリしているので、何を伝えたいかがわかりやすい写真に仕上がります。

日の丸構図-2
日の丸構図-3

②「三分割構図」はバランス感が◎

三分割構図-1

「三分割構図(三分割法)」とは、写真の縦横を三分割して重なる交点に被写体を配置する構図のことです。安定感があり、写真を見た時に“バランスが取れている”と感じる代表的なパターンでもあります。カメラやスマホでは三分割構図のガイド線が表示できるものも多いので、ぜひ設定してみてはいかがでしょうか。

<iPhoneの場合の設定方法>

設定→カメラ→グリッドでガイド線を表示することができます

三分割構図-2
三分割構図-3

③「対角線構図」で奥行きのある写真に

対角線構図(対角構図)とは写真の対角で分割した線上に被写体を配置した構図のこと。必ずしも角を結んだ対角線と同じ角度である必要はなく、写真の中での斜めの線を意識したものも対角線構図に含まれます。対角線構図で撮影すると写真に奥行きが出るほか、躍動感を演出することもできるため、建物や乗り物などの撮影に適しています。

対角線構図-2
対角線構図-3

④「額縁構図」で印象的な写真に

額縁構図-1

「額縁構図」とは、窓枠や壁、植物などを額に見立て、被写体を囲んでいるかのように見せる構図のこと。写真の中にもう一枚写真があるような見え方となり、視線を中央の被写体に誘導する効果があります。枠部分を暗く被写体を明るく写すと、より印象的な仕上がりに!

額縁構図-2

⑤料理を美味しそうに写すなら「C字構図」

C字構図-1

料理写真の定番構図と言われ、レシピ本やテーブルフォトなどでもよく目にする「C字構図」は、その名の通り写真に「C」のような曲線を取り入れる構図のこと。(反転していてもC字構図に含まれます)

丸いお皿や器、コップの一部をフレームアウトさせることで「C」の形になります。クローズアップすることでお皿の中身に視線を誘導し、より美味しそうな印象に。

C字構図-2

⑥S字構図でワンランク上の写真に

S字構図-1
model:五葉

「S字構図」とは、写真の中にアルファベットのSのような曲線を取り入れる構図。写真に動きや奥行きを与えてくれます。「S」の字は縦の正位置に限らず、横でも左右反転でもS字構図に含まれます。川の湾曲や階段、料理のお皿の輪郭など、風景撮影から料理撮影まで幅広く取り入れることができます。

S字構図-2

構図をマスターして、写真撮影をもっと楽しもう

構図まとめ

構図は、今回ご紹介した6つの他にも、二分割構図・三角構図・逆三角構図・シンメトリー構図・放射線構図などなど、たくさんのパターンがあります。必ずしもいずれかのパターンに当てはめる必要はありませんが、覚えておくと撮りたいものをイメージ通りに撮るヒントになるかもしれません。ぜひ色々な構図を試してみてくださいね。