雰囲気のあるポートレートを創るためには #写真家放談 |Hana
初めまして。Hanaです。
平日は会社員として勤めており、休日に写真に関する講座や撮影を行なっています。
今回は雰囲気のあるポートレートについて共有していきたいと思います。
私が特に大事にしていること・心がけていることを3点にまとめました。
Photograher / Hana Onuki
1996年横浜生まれ。ポートレート・スナップを中心に撮影を行っている。Webメディアでの執筆やMVのスチール、雑誌掲載、本の表紙撮影を行うなど幅広い範囲で活動。SNSでは恋愛をテーマとした物語性のある撮影を中心に上げている。2019年 NICO STOP写真展。同年、自身初となる個展「One Day」とグループ展「アンバランス展」を開催。
Instagram:@kie0087
Twitter: @kiephoto64
①沢山の写真がある中どうやって個性を出すか。
今多くの人がSNSを通して沢山の魅力的な写真をアップしています。ですが、ただ上手いだけではファンは付いてくれません。ファンを付けるには、例えば写真に有益な情報が入っていること。(撮影のポイントやレタッチの方法その他 etc…)または、私という世界観ができている人。
私の場合は後者に該当するかと思います。自分の世界観が表現できるようになったことで、そこから多くの人に私という作品を見てもらえるようになりました。きっかけは、いつも撮っていたモデルと音楽と映画の作品を絡めたことです。
ある程度落ち着いてからの路線変更は構わないと思いますが、まずは自分のブランディング、世界観の統一は必須と感じています。
難しいと感じずに、相手にどう見られたいかではなく、自分の写真を好きで居られる世界観を創ること。
②統一感を出すには?
ここで必要になってくるのがレタッチです。私はいつもAdobe Lightroom Classicを使用してレタッチ作業をしています。今回まとめたのは、私が統一感を出すために大事にしてることです。
- トーンカーブ
- 色温度
- カラーグレーディング
1.トーンカーブ
これを弄らない限り自らの世界観を出すことこは難しいと思っています(笑)。
自分はどんな色が好きなのか。寒色・暖色・レッド・グリーン…まずは触ってみることから始めましょう。
2.色温度
最近の傾向として私は暖色を好んでおり、作品全てを暖色で統一しています。自身の好みに合わせて作品全体の色味を統一してみると良いです。
3.カラーグレーディング
作品のベースが出来上がったら最後にシャドウとハイライトを入れます。ほんのり入れることで他の人とは違う世界観が生まれます。アンミカさんも言っていましたね。「白って200色あんねん」と。このように私たちの創る色は千差万別。人と異なるからこそ、それが魅力的に感じるし真似したくなるんです。
③世界観の作り方・想像力を培うには・素材はどこから?
普段行なっている講座やSNSのメッセージなどで多く質問されます。
簡潔に言えることは、まず引き出しを増やすこと。目に見えるもの、自分が感じる感情をそのまま流さずにメモにして保管してください。私が引き出しを増やすため、想像力を培うために大切にしていることは映画鑑賞・旅・挑戦する心・恋愛・音楽です。これらを通して私の作品は生まれます。
私がtwitterで人気になった作品があります。
これは私自身の恋愛経験とその当時聞いていた曲から連想させて生まれた言葉と写真です。
私の写真スタイルの軸となるのは、タイムスリップできる写真を遺すこと。
それは、写真を見て記憶は勿論、感情、メロディ、匂い、五感の全てが感じられる写真を遺すことです。
自分を曝けだして初めて私にとって好きな作品ができます。
まずは自分と向き合い、振り返ってみると良いと思います。
最後に
今回は雰囲気のあるポートレートを創るために私が大事にしていることをお伝えしました。
あくまでも私のやり方ですので、参考までどうぞ。誰かに見せたいのではなく、自分が残したい。そう思う作品を1つ創ってみると新しい発見と出会いがあるはずです。