とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はペンタックスのカメラ「PENTAX ESPIO P」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材

camera:PENTAX ESPIO P
film : FUJICOLOR100 / Kodak Color Plus200

わたしがPENTAX ESPIO Pで撮る理由

PROFILE

ENA.

PROFILE

ENA.

普段は娘の写真をメインで撮っていますが一人でぷらぷらと歩きながら撮る写真も大好きです。日常の中にある自分にとっての「好き」を日々集めています。

instagramのアイコン @____.kooooo 別のタブで開く

「こんなカメラがあったらいいなぁ」と理想を思い描きながら、ゆるゆるとカメラ探しをしていた頃、フリマサイトでPENTAX ESPIO Pを見つけました。

シンプルでスタイリッシュな見た目に、ポケットに収まるコンパクトさ、フラッシュやズーム、日付機能など、私が欲しかった機能がすべて揃った、まさに理想のカメラ。そして、なによりも惹かれたのは、柔らかい描写が実現できることでした。

レンズの曇りさえも愛おしく感じる

私が出会ったこのカメラは少しレンズが曇っていたこともあって、まるでフィルターをかけたかのような淡い霞がかかり、光は滲むように写ります。初めて現像した写真を手にした瞬間、独特の描写に心を奪われました。

このカメラは全自動なので、難しいことを考えずに、シャッターを切ることだけに集中できるのも魅力のひとつ。フィルム初心者の方や気軽にフィルム写真を楽しみたい人におすすめのカメラです。

▼Information

PENTAX ESPIO Pについて

1993年にペンタックス(現:リコーイメージング)が発売したコンパクトフィルムカメラ。35mm-70mmのズームレンズや内蔵フラッシュを搭載。全自動の露出制御やオートフォーカスを備え、初心者にも扱いやすい操作性が人気の一台。

幅・高さ・奥行:122mm×66mm×42.5mm
重量:245g(本体のみ)