Super Takumar 55mm F1.8
とっておきの機材に出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はペンタックスのオールドレンズ「Super Takumar 55mm F1.8」とその作例をご紹介します。
わたしがこのカメラ/レンズで撮る理由
オールドレンズを買う時に真っ先に候補に入ってくるのがSuper-Takumar 55mm F1.8ではないでしょうか。
このレンズの特徴として最初に紹介したいのが逆行時に発生する「ゴースト」です。逆光かつ特定の条件が揃った時に、画面いっぱいの虹色のゴーストがでます。なんだか映画の始まりのシーンようで気に入っています。
また現行レンズには出せない「後ボケ」もこのレンズの特徴です。具体的には少しザワザワしたようなボケになります。このザワザワ感が絵画のような印象を作ってくれる気がしていてます。
また夕方の光に照らされている時の色味もたまりません。夕方の暖色の光をドラマチックに写してくれます。私は特に髪の毛に反射する光の描写が美しくて好きです。
オールドレンズらしい描写であるゴーストやボケ感を楽しみたい方にこのレンズはおすすめです。個人的にはぜひ晴れた日の夕方に使ってみて欲しいと思います。
information
Super Takumar 55mm F1.8基本情報
ペンタックス Super Takumar 55mm F1.8は1962年から発売されて以来多くのフォトグラファーを魅了し続けるレンズ。全世界で400万台以上を売り上げた「PENTAX SP」をはじめ、数々の人気一眼レフカメラに装着されてきました。
大きな特徴は柔らかい写りと逆光時に現れるゴースト。そんな唯一無二な描写が作品をより美しく見せてくれます。
M42マウントを採用しており、装着可能なカメラが多いことやリーズナブルさも相まって、プロアマ問わずおすすめできる銘玉。