とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はローライのカメラ「Rolleiflex 2.8F Xenotar 80mm f2.8」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材

camera:Rolleiflex 2.8F Xenotar 80mm f2.8
lenz:Xenotar 80mm f2.8

わたしがRolleiflex 2.8F Xenotar 80mm f2.8で撮る理由

PROFILE

Matsuda Takuya

PROFILE

Matsuda Takuya

青森生まれ東京育ち。家族写真をメインにフィルムカメラで旅の写真や日常を撮っています。

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ショーウィンドウで長年憧れていたこのカメラを見かけたとき、シリアルナンバーの下4桁が自分の誕生日と一緒で、運命を感じて購入しました。

露出計で明るさを測り、シャッタースピードや絞り、ピントを合わせてシャッターを切る。デジタルカメラのような速写性がないからこそ、一つひとつの所作を楽しみながら、被写体とじっくりと向き合うことができ、写真を撮ることの面白さをあらためて感じさせてくれます。

撮る楽しさと人との出会いをもたらす二眼レフカメラ

ウエストレベルファインダー(※)で覗くことで、被写体に威圧感を与えず撮影できるため、自然な雰囲気を切り取れるのが二眼レフカメラの魅力です。

※ウエストレベルファインダー:カメラを腰の高さに構えた状態で、上からレンズの像を覗いて撮影する形式のファインダー。

レトロな外観は人目を引き、街中で声をかけられるなど思わぬ出会いがあるのも楽しみの一つ。また、二眼レフカメラの特徴であるスクエアフォーマット(正方形の写真)は、これまで経験することのなかった正方形で被写体を切り取る楽しさを教えてくれました。

手間や時間をかけて丁寧に撮る楽しさを味わえるので、スマホでの撮影に少し飽きてしまった人にこそおすすめしたいカメラです。

▼Information

Rolleiflex 2.8F Xenotar 80mm f2.8について

Rolleiflex 2.8Fシリーズは、シュナイダー・クロイツナッハ製のクセノタールレンズ(80mm F2.8)を搭載した二眼レフカメラ。

1960年に登場し、21年間製造され続けました。このカメラの魅力は、独特なファインダー構造、静かなシャッター音、精巧なレンズによる優れた描写性能にあります。特に、6×6フォーマットで正方形の写真を撮影できるため、自由な構図を楽しむことができます。

幅・高さ・奥行:112㎜×105㎜×148㎜
重量:約1,220g