とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はペンタックスのカメラ「PENTAX6×7」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材

camera:PENTAX6×7
lenz:PENTAX SMC TAKUMAR 6×7 105mm f 2.4

わたしがPENTAX6×7で撮る理由

PROFILE

kurata yuna

PROFILE

kurata yuna

1997年、静岡県生まれ。保育士。 フィルムカメラメインでのんびりと好きな瞬間を切り取ってます。

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このカメラと出会ったのは、知り合いの方に「眠っているいいフィルムカメラがあるんだけど使う?」と声をかけていただいたことがきっかけ。まさか中判カメラだとは思っていなかったので、驚きました。

中判カメラは、フィルム装填などの使い方が35mmカメラと同じなので、操作方法に迷うこともなく使いやすいです。レンズ込みで2キロを超えるため、持ち運びにくい点と現像のコストが高い点が難点ですが、それを考慮しても使い続けたいカメラです。

なんでもない日常が特別になる

被写体が浮き出てくるような立体感のある描写力が1番の特徴。なんでもない日々の写真や、集合写真などが特別なものになると感じます。撮れる枚数が少ないため、1枚1枚を丁寧に撮るようになりました。 何かの節目など、写真に残したい瞬間は、必ずこのカメラを使うようにしています。

また、持ち歩いていてつい嬉しくなる見た目の可愛さも魅力のひとつ。「ばちーん!」という大きなシャッター音も撮っていることを実感できて大好きです。

中判カメラにチャレンジしたいけど操作方法に不安がある人や、美しい描写を求める人に、PENTAX6×7をおすすめしたいです。

▼Information

PENTAX6×7について

6×7cm判を採用した旭光学工業初の中判カメラ。1969年に発売されてから30年にわたるロングセラー製品となりました。「バケペン」「ロクナナ」といった愛称でプロカメラマンからアマチュアの写真愛好家まで、多くの人に親しまれています。

使用フィルムはロールフィルム(120タイプ・10枚撮り、220タイプ・20枚撮り)。購入の際には、露出計を使用できるTTLファインダーのモデルがおすすめ。中判カメラの中では珍しく、目線の高さで撮影できる一眼レフ。ボディは重いですが、撮影の機動性に優れます。

幅・高さ・奥行:177mm×152mm×90mm

重量:1.29g(ボディーのみ、電池別)、1.76g TTLペンタプリズム付き

※PENTAX67の説明書を参照