PENTAX A645 75mm F2.8

とっておきの機材に出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はペンタックスのレンズ「PENTAX A645 75mm F2.8」とその作例をご紹介します。

PHOTOGRAPHER PROFILE

御徒まち/machi okachi

PHOTOGRAPHER PROFILE

御徒まち/machi okachi

岐阜県出身、都内在住。忘れがちな自分の為に撮っています。

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使用カメラ:FUJIFILM GFX50S
使用レンズ:PENTAX A645 75mm f2.8

開放F値:F2.8/最短撮影距離:0.6m (GFX等 44×33センサーでの使用では、換算約60mm)

わたしがこのカメラ/レンズで撮る理由

その機材と出会ったきっかけ

GFXを使い始めたのは、豊かな階調で優しい写真が撮りたかったからです。そこで中判オールドレンズを使い出したのですが、意外とどのレンズも精細に写ってしまい、僕の求める優しさとはかけ離れていました。35mm判レンズも使えなくはないけど、やはり周辺の流れは気になってしまう。そんな考えから、余裕を持ってイメージサークルをカバーする優しいレンズはないのだろうかと探して、出会ったのがこのPENTAX A645 75mm F2.8です。

どんな特徴や魅力があるか

このレンズは優しさと、地に足がついていると言えるような確かな力強さを併せ持っています。それはマットなトーンと線の太さが成せる技なのだろうと僕は思います。優しくも浮つかず、そこに確かに存在すると思わせてくれる、そんな描写が大好きです。

どんな人におすすめしたいか

僕と同じように、優しい写真が撮りたいと考えている方。また、ポートレートを撮られる方におすすめしたいです。人を写せば、体温を感じるような暖かな人肌を描写してくれます。豊かなトーンを拾うGFXのセンサーだからこそ、優しいレンズを僕はお勧めしたいです。

information

PENTAX A645 75mm F2.8基本情報

PENTAX 645搭載のレンズとして誕生したPENTAX A645 75mm F2.8。

光を柔らかく捉えながらもしっかりと描写してくれるこのレンズは、知る人ぞ知る銘玉。
”レンズの良さを拾ってくれる”中判デジタルカメラとの相性も良いことから、フィルムカメラユーザーはさることながら、デジタルカメラユーザーにもおすすめです。

お店で見つけた際にはぜひ試してみたい一本です。
ぜひお手に取ってみてください。