とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はオリンパスのカメラ「OLYMPUS PEN FT」とその作例をご紹介します。
作例で使用した機材
camera:OLYMPUS PEN FT
lens:F.Zuiko Auto-S 1:1.8 f=38mm
film : Kodak Gold 200/Kodak color plus 200
わたしがOLYMPUS PEN FTで撮る理由
PROFILE
PROFILE
akane
2001年生まれ。フィルム愛好家。
日々の愛おしい瞬間を切り撮っています。その時々の空気感やぬくもり、記憶も一緒に閉じ込めておけるような、心が動いた一瞬を綴る写真が好きです。
以前使っていたOLYMPUS PEN EE-3が不調になり、新たなハーフカメラを探していたときにOLYMPUS PEN FTに出会いました。コンパクトで可愛らしい見た目ながら、シャッタースピードや絞りを自由に設定できる点に惹かれ、迷わず購入を決めました。
フィルムの価格が上がるなか、ハーフカメラなら枚数を気にせず撮影できるのが嬉しいところ。また、隣り合った2枚の組写真が楽しめるのもポイントで、その場の空気感や記憶を閉じ込められるような感覚があります。小型で軽量なので、バッグやポッケに入れて散歩に持ち出せます。
タイムカプセルを開けるような楽しさを感じる
このカメラは、ハーフカメラながら美しいボケ感や滑らかな描写が楽しめます。1ロール撮り終えるまでに時間がかかりますが、現像から返ってくるとタイムカプセルを開けるような懐かしさを毎回感じます。
日常の一瞬を気軽かつ本格的に撮りたい人におすすめのカメラです。
▼Information
OLYMPUS PEN FTについて
ハーフサイズによる小型軽量化と美しく使いやすいデザインによって、1960年代から70年代にかけてハーフサイズカメラの大ブームを引き起こしたOLYMPUS PENシリーズ。
1966年に発売されたOLYMPUS PEN FTは、OLYMPUS PEN Fの外観を変えることなくTTL露出計を内蔵したモデル。特徴はシャッタースピードに応じて適切な絞り番号がファインダーに指示されるTTLナンバー方式の露出制御システムを採用したこと。美しいボディデザインだけではなく、その撮影のしやすさから愛されているハーフサイズカメラ。
幅・高さ・奥行:127mm×69.5mm×32mm
重量:465g(本体のみ)