とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はオリンパスのカメラ「OLYMPUS PEN-F」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材
camera:OLYMPUS PEN-F
lenz:F.Zuiko Auto-S 38mm f1.8・AI Nikkor 50mm f/1.4S
わたしがOLYMPUS PEN-Fで撮る理由
マニュアル撮影ができるフィルムカメラを探していたときに、ハーフサイズでレンズ交換ができるOLYMPUS PEN-Fに興味を持ちました。いろいろな作例を見たことで、さらに気になっていたところ、旅先の中古カメラ店で偶然見つけて、思い切って購入しました。

やわらかく、あたたかい描写の虜になる
この機種は、専用のマウントアダプターがあるので、レンズを交換して描写の違いを比べながら、撮影を楽しめるのも魅力。ハーフサイズでたくさん撮影できるので、力を抜いてシャッターを切ることができます。カメラの前面にある花文字が可愛らしく、持っているだけでうれしい気持ちになるカメラです。

▼Information
OLYMPUS PEN Fについて
1963年に発売した世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラ。
当時、OLYMPUS PEN でハーフカメラがヒットしたことで、レンズ交換が可能な一眼レフでもハーフカメラを制作しようと、米谷美久によって開発されました。一眼レフの強みはそのままに、通常の倍の枚数撮が影ができるこのカメラは、当時の業界にとって傑作と言える一台に。発売から半世紀以上経った現在でも、人気の絶えない機種です。
幅・高さ・奥行:127㎜×69.5㎜×68.5㎜
重量:595g (F1.4搭載時)