とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はオリンパスのカメラ「OLYMPUS PEN D」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材
camera:OLYMPUS PEN D
lenz:F.Zuiko
わたしがOLYMPUS PEN Dで撮る理由
PROFILE

一眼レフのフィルムカメラを使い始めて1年が経ったころ、さらに気軽にフィルム撮影を楽しみたいとハーフカメラを探していたときに、このカメラに出会いました。
実際に手に取ってみると見た目以上にずっしりとした重みがありますが、その重さが撮影時のブレの少なさにつながっているように感じています。ピントは目測で合わせる必要があり、難しさもありますが、現像でピントが合っていたときの喜びは格別です。

散歩にもぴったりな頼れる相棒
ハーフカメラとは思えない描写力と、独特な光の捉え方がこのカメラの魅力です。それによって最近は、光や輝きを意識した写真を撮ることが増えてきました。
また、気軽に持ち歩けるサイズ感で、日常の中の「残したい瞬間」を自然に切り取ることができます。一台だけ持って散歩に出かけることも多く、今では身近な相棒のような存在です。
不便さを楽しめる人や、既存のカメラに物足りなさを感じている人には、特におすすめ。現像したとき、想像以上の写りに驚かされるはずです。

▼Information
OLYMPUS PEN Dについて
小型軽量化と美しく使いやすいデザインによって、1960年代から70年代にかけてハーフサイズカメラの大ブームを引き起こしたOLYMPUS PENシリーズ。
1962年に発売されたOLYMPUS PEN Dは、コンパクトなボディーにF-zuiko F1.9 32mmの大口径レンズ、高速1/500秒シャッター、露出計などを詰め込んだ「プロ仕様のペン」。F1.9からF16、1/30秒から1/500秒までこの露出計はさまざまな光の条件をカバーする。
幅・高さ・奥行:108mm×67mm×50mm
重量:400g