とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はオリンパスのカメラ「NikonF80」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材

camera:NikonF80

わたしがNikonF80で撮る理由

PROFILE

PROFILE

のんぴ

趣味で写真を撮り、SNSに投稿したり、写真展に出展しています。愛知を中心に活動しています。

instagramのアイコン @nonpi.photo/ 別のタブで開く @nonpi_photo 別のタブで開く

祖父から受け継いだフィルムカメラのシャッターが切れなくなってしまい、駆け込んだ中古カメラ屋でNikonF80と出会いました。ボディの素材がべたつきやすいという理由で、比較的安価だったこのカメラ。安さに後押しされて購入しましたが、今でもべたつきを感じることなく、快適に使用できています。

フィルムを自動で巻き上げてくれるので、初心者でも安心して使用できるのがポイント。また、しっかりとしたグリップによって、大きめのレンズを装着しても安定感があります。本体は、やや重さを感じますが、個人的にはフィルムで撮っている実感が湧くので気に入っています。

lenz:Super-Takumar55mmf1.8 / film:MARIX400

光が滲むような美しい写真に見惚れてしまう

なかでも、特徴的なのはシャッタースピード。クラシックなカメラは、シャッタースピードが1/1000までのことが多いですが、このカメラは1/4000まで設定できます。明るいレンズを装着しても絞りを開放して撮影できるため、光が滲むような美しい写真が仕上がります。その仕上がりには、現像した写真を何度も眺めてしまうほどの衝撃を覚えました。

また、多重露光機能も搭載しているので、フィルムピッカーを使わずに気軽に多重露光に挑戦できる点も魅力。初心者から一味違った写真を撮りたい方まで、幅広くおすすめできるカメラです。

ちなみに、初心者の方や動くものを撮影したい方は、AFに対応したレンズとセットで購入するのがおすすめ。露出を自動で合わせてくれるため、撮影するハードルがぐっと下がりますよ。

lenz:HELIOS44-2 58mmf2 / film:Kodak Gold200

▼Information

Nikon F80について

2000年発売、2006年販売終了。Nikon F80は、「撮りたい気持ち」にすぐに応えてくれる、コンパクトな本格一眼レフカメラ。

高性能でありながら、わかりやすい軽快なダイヤル操作で、誰でも簡単に使いこなせるのが魅力。5ヶ所のフォーカスエリアの中から1ヶ所を選択することもできます。給送モードセレクトダイヤルの操作で多重露光もでき、プレビューボタンによる絞込みも可能です。

幅・高さ・奥行:約 141.5mm×98.5mm×71.5mm
重量:約520g