Helios44-2
とっておきの機材に出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はKMZ社のオールドレンズ「Helios44-2」とその作例をご紹介します。
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
佐々木 智哉
1996年生まれ。栃木県在住。フィルムやオールドレンズで、小さな幸せや素敵な記憶を記録するよう写真を撮っています。
作例写真機材情報
カメラ:SONY α7Ⅲ
レンズ:Helios44-2 58mm F2
わたしがこのカメラで撮る理由
このカメラ/レンズと出会ったきっかけ
2018年に出たばかりのSONYα7Ⅲを購入し、まだまだカメラの知識が無い時に「オールドレンズは味があって安くていいぞ」と当時ネットで見て誰もが通る道のM42マウントにたどり着きました。
初心者におすすめの2台巨頭であるスーパータクマーとHelios44-2のどちらかで悩み、どちらかというとスーパータクマーを使ってる人が多い気がしていて、天邪鬼な僕はHelios44-2を購入しました。確か当時は4000円くらいで購入できた覚えがあります。
なぜ使いたくなるのか
フィルムが好きなので、デジタルでの撮影でも現像する際にフィルムライクな絵作りを目指してしまいます。現行レンズには出せない優しさ、淡さ、柔らかさが好きで使いたくなります。
カメラ/レンズが作品にもたらした影響
写真とはピントを合わせて綺麗に撮るべきだというごく普通で当たり前の概念のような物を取っ払ってくれました。写りは良いけど写りすぎない写真の良さに気づかせてくれました。
information
Helios44-2基本情報
Helios44-2は旧ソビエト連邦が旧東ドイツのカールツァイス・イエナ社の技術をもとに製造したロシアのレンズ。1950年代から美しい繊細な描写で多くの人を魅了し、現在でも「オールドレンズ」として人気の高い銘玉です。
ラテン語で「太陽」を意味するヘリオス。逆光での撮影で稀に出るフレアの面白さや、「ぐるぐるボケ」という愛称で親しまれるこのレンズならではのクセの虜になれば、新しい撮影の楽しさが芽生えるかもしれません。
是非探してみてくださいね。