とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回は富士フイルムのカメラ「FUJIFILM GFX 50S II」とその作例をご紹介します。

PHOTOGRAPHER PROFILE

福井達也

PHOTOGRAPHER PROFILE

福井達也

写真家。神戸生まれ、東大阪在住。バンタンデザイン研究所大阪校卒業。
学校卒業後、家族写真を中心とした商業撮影の傍ら写真作品の制作に取り組む。
現在は広告代理店に勤めながらも母校での講師活動なども行い、幅広く写真と向き合っている。

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作例で使用した機材

camera : FUJIFILM GFX 50S II
lens : Voightlander NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II SC

わたしがFUJIFILM GFX 50S IIで撮る理由

FUJIFILM GFX 50S IIとの出会い

私自身の身体の一部になれるような機動力と重みのあるシャッターが切れるカメラを探していた時にこのカメラと出会いました。

FUJIFILM GFX 50S IIを使い続けたい理由

フルサイズセンサーよりも大きなラージフォーマットサイズのセンサーを搭載しているにも関わらず、比較的コンパクトなサイズ感と手に馴染む感覚、そしてそこから生み出される圧倒的な描写力。それはまるで写真の力に魔法がかかったかのようでした。

しかし、良くも悪くも端から端までしっかりと写ってしまうため、丁寧なフレーミング力が求められました。1枚1枚の写真の重みを噛みしめながら撮影するのも悪くないなと思いました。

Leicaのカメラは「ライカの良さは使ってみないとわからない」と言われることがありますが、GFXシリーズのカメラは、どんな方でも使いやすく、撮影スタイルに変化をもたらしてくれると思います。

今までスナップを撮るのに速写タイプを使っていた方々がこのカメラを使っている写真を見たいし、フィルムメインで写真を撮っている方の作品も見てみたいです。

写真にさらなる力を与える素晴らしいカメラなので、ぜひ手に取って試してみてほしいと思います。

▼information

FUJIFILM GFX 50S IIの基本情報

FUJIFILM GFX50S IIは2021年に富士フイルムより発売された中判デジタルカメラです。

GFX 50Sの後継機として発売されたこのカメラは、センサーシフト型手ブレ補正や画像処理エンジンにX-Processor 4を搭載したにも関わらず、軽量化に成功しました。
有効画素数は約5,140万画素で、豊かな階調表現が作品の奥深さを引き立てます。

中判カメラでしか味わえない歓びが詰まった一台です。

寸法:幅150×高さ104.2×奥行87.2mm/重量:約900g(付属バッテリー、メモリーカード含む)