FUJIFILM X-S10
とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回は富士フイルムのカメラ「FUJIFILM X-S10」とその作例をご紹介します。
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
Asami Nakamura
兵庫県出身、神奈川県在住。子供がきっかけで写真を始め、今は写真編集の仕事をしています。毎日が宝探しのように好きな瞬間を探してはフィルムで撮っています。
わたしがこのカメラで撮る理由
普段、私の鞄にはいつもフィルムカメラが入っています。
けれどフィルムの高騰に伴いX-S10をお迎えしました。
値上がりしてからどうしてもフィルムカメラで気軽に撮りにくくなり、
撮らないでいると撮りたい瞬間に反応できないことが増えました。
そこに出会ったX-S10。
X-T4と同じ画像処理エンジン搭載にも関わらず小型・軽量。
23mmのレンズを使用していてもフィルムカメラと一緒に持ち出そうと思えます。
そしてフィルムシュミレーション・ノイズを加えられる仕様などのおかげで
フィルムの「鮮明に映りすぎていない」感覚に近く、しっとり角のない編集がとてもしやすくて楽しいです。
くすませた時の緑の色味、暖色のまるみも好きです。
自分の「好きの輪郭」を一緒に探してくれるカメラであり、
私にとってはフィルムでよりワクワクする1枚を撮れるようになるための選択です。
information
FUJIFILM X-S10の基本情報
FUJIFILM X-S10は、2020年に富士フイルムより発売されたミラーレス一眼レフカメラ。
約465gと小型軽量でお洒落なデザインとは裏腹に、有効画素数は約2610万画素、イメージセンサーには「X-Trans CMOS4」を採用するなど、当時の最新技術を搭載したカメラで現在でも高い人気を誇ります。
富士フイルム社が力を入れる「フィルムシュミレーション」や、自然な粒状感を加える「グレイン・エフェクト」は、まるでフィルムカメラで撮影をしたような描写が楽しめます。
持ち運びやすさと高性能を兼ね備えたカメラです。
ぜひお手に取ってみてください。
幅・高さ・奥行:126.0㎜× 85.1㎜× 65.4㎜
重量:約465g