とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回は富士フイルムのカメラ「FUJIFILM GFX50S II」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材
camera:FUJIFILM GFX50S II
lens:中一光学 SPEEDMASTER 65mm F1.4
わたしがFUJIFILM GFX50S IIで撮る理由
中判カメラへの憧れがあり購入を検討していたころ、SNSで気になる写真の多くが富士フイルムのGFXシリーズで撮影されていることを知りました。そこで思い切って「FUJIFILM GFX50S II」を購入しました。
昨今のミラーレスカメラと比べると、AF速度は特別速いわけではなく、機動力も高い方ではありません。しかし、その「ゆっくりさ」がむしろ魅力で、一枚一枚と丁寧に向き合いながら撮影できる心地よさがあります。大きく重いカメラではありますが、納得のいく一枚を撮りたいという気持ちに応えてくれるため、使い続けています。
※AF(オートフォーカス)速度:被写体にピントが合うまでの速さ

ゆっくりと向き合う、一枚のための時間
富士フイルムならではの自然な色表現や圧倒的な解像度感、空気感まで写しとる立体的な描写、そして柔らかなボケ感が撮影する楽しさを深いものにしてくれます。
心が動く瞬間に気づかせてくれるため、思い出の一部や日常の一瞬を、より美しく、リアルに残したい方にぜひおすすめしたい一台です。

▼Information
FUJIFILM GFX50S IIについて
2021年に富士フイルムより発売された中判デジタルカメラ。
GFX 50Sの後継機として発売されたこのカメラは、センサーシフト型手ブレ補正や画像処理エンジンにX-Processor 4を搭載したにも関わらず、軽量化に成功。有効画素数は約5,140万画素で、豊かな階調表現が作品の奥深さを引き立てます。
幅・高さ・奥行:幅150×高さ104.2×奥行87.2mm
重量:約900g(付属バッテリー、メモリーカード含む)