FUJIFILM GFX 50R ×SMC Takumar 6×7 90mm f2.8
#わたしのカメラ vol.151
とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回は富士フイルムのカメラ「FUJIFILM GFX 50R」とその作例をご紹介します。
作例で使用した機材
camera : FUJIFILM GFX 50R
lens:Asahi Pentax SMC Takumar 6×7 90mm F/2.8
わたしがFUJIFILM GFX 50R × SMC Takumar 6×7 90mm f2.8で撮る理由
FUJIFILM GFX 50Rとの出会い
好きな写真家さんがGFXを使用していることが最初のきっかけでした。数年後、偶然友人が今のカメラであるGFX50Rを受け継ぐ機会を与えてくれました。それ以来、ずっとこのカメラを使っています。
FUJIFILM GFX 50Rを使い続ける理由
GFX 50Rには他のミラーレス一眼レフと比べても、より一層被写体と向き合って撮影ができるカメラという印象があり、好んで使っています。AFのレンズではなく、中判オールドレンズなどのMFのレンズしか使っていないことに加え、カメラ本体の重厚感とシャッターフィーリングがそうさせているのかもしれません。
GFX 50Rは発売から数年経っていることもあり、最新の機種と比べた時の、取り回しの悪さがいい方向に作用していると感じています。1枚1枚を丁寧に撮れる感覚が他のデジタルカメラよりも強く感じるので、作品づくりや旅で使い続けています。
FUJIFILM GFX 50Rをおすすめしたい人
フィルムカメラをメインに使っていてデジタルにも挑戦してみたいという方に使ってみて欲しいです。
SMC Takumar 6×7 90mm f2.8との出会い
このレンズで撮影された写真をSNSで見かけた際に、今の自分に必要なレンズだと感じて、友人から貸してもらったことが一つのきっかけでした。
SMC Takumar 6×7 90mm f2.8を使い続ける理由
他の中判オールドレンズよりも被写体に一歩寄って撮影ができるので、お気に入りです。ピント面はシャープで立体感のある写真を撮れるレンズだと思います。その場の空気を撮れる一方で、開放時のボケ感はトロッとしすぎていると感じることがあるので、少し絞って撮るようにしています。自分に合う焦点距離を持つレンズなので使い心地がとてもいいです。同じ焦点距離のレンズと比べた時には、最短撮影距離が短いので気に入って使っています。
GFX50Rと合わせて使う時により一層フィルムカメラを使っている感覚に近く、1枚1枚をより丁寧に撮影するようになりました。そのおかげでクライアントワークでポートレートを撮る時には相手のことを以前よりも観察するようになり、「人」を写せるようになってきたと感じています。
SMC Takumar 6×7 90mm f2.8をおすすめしたい人
バケペンレンズを使いたい人やGFXを使っている方には、ぜひ使ってみて欲しいです。105mm/F2.8と比べても本体は小さく、一歩寄っての撮影が可能なので、使ってみると少しの驚きがあるかもしれません。
PROFILE
PROFILE
モロイユウダイ
2000年、神奈川県⽣まれ鎌倉在住。テレビ番組の制作等を経て2024年に独⽴。
旅をする写真家として企業やweb、地⽅創⽣等の写真・映像を撮影。その他コンテンツディレクションなど幅広く活動中。
▼Information
FUJIFILM GFX 50Rについて
FUJIFILM GFX 50Rは、富士フイルムが提供するミラーレスデジタルカメラで、2018年に発売されました。GFXシリーズの一部として位置づけられており、フルサイズ相当の51.4メガピクセルの中判センサーを搭載しています。このモデルは、中判センサーを採用しながらもコンパクトなボディを実現し、携帯性と高画質を両立させています。
寸法(幅×高さ×奥行):約 160.7mm × 96.5mm × 66.4mm
重量:約 775g
Asahi Pentax SMC Takumar 6×7 90mm F/2.8について
Asahi Pentax SMC Takumar 6×7 90mm F/2.8 は、アサヒペンタックスが提供する中判フィルムカメラ、Pentax 6×7シリーズ向けの交換レンズです。このレンズは、1970年代に発売されました。90mmの焦点距離とF/2.8の明るい絞りを備え、広角からポートレートまで多岐にわたる撮影に適しています。Asahi Pentax SMC Takumarレンズシリーズは、高品質な光学性能と堅牢な構造で知られており、特にポートレートや風景写真などの分野で愛用されています。