とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はコンタックスのカメラ「CONTAX RX」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材
camera:CONTAX RX
lens: CONTAX Planar T*50mm F1.4 MM
わたしがCONTAX RXで撮る理由
「CONTAX RX」を使い始めたのは、友達からプレゼントしてもらったのがきっかけ。
このカメラの魅力は、まずシャッタースピードが1/4000秒まで使えるところ。海辺のように明るい場所でも、F値開放のふんわりとした描写をそのまま楽しめます。
重量は810gとやや重めですが、グリップがしっかりしているため手に持ったときの安定感があり、重さはほとんど気になりません。

一枚の写真をより丁寧に撮るようになった
何よりも気に入っているのがシャッター音。優しく控えめでありながら「ちゃんと撮った」という実感を与えてくれるその音を聞くたびに、嬉しくなります。
音を楽しみながら撮影を重ねるうちに、一枚一枚を丁寧に撮る意識が自然と身につきました。今ではデジタルカメラを使うときも「もっといい撮り方はないか」と考えながら、より真剣に被写体と向き合うようになりました。
自動巻き上げの便利さに加え、マニュアルフォーカスながらピント合わせをサポートしてくれるので、フィルム初心者はもちろん、じっくり撮影を楽しみたい方にも扱いやすい一台。これから本格的にフィルム写真を始めたい人にも、自信を持っておすすめできます。

▼Information
CONTAX RXについて
1994年に京セラから発売されたフィルム一眼レフカメラ。シャッタースピードは最高1/4000秒に対応し、明るい環境でも開放F値での撮影が可能。Carl Zeiss T*レンズとの組み合わせにより、シャープさと立体感のある描写を楽しむことができます。
幅・高さ・奥行:154mm × 108.5mm × 69.5mm
重量:810g(本体のみ)