とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はキヤノンのカメラ「Canon AE-1 Program」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材
camera:Canon AE-1 Program
lenz:Canon FD 50mm f1.4
わたしがCanon AE-1 Programで撮る理由
固定焦点(※)のハーフカメラを使用していたのですが、自分でピントを調整できるフィルムカメラが欲しいと思い始め、探していたときにこのカメラと出会いました。
※あらかじめピントを固定してあること
手に持つとやや重たいのですが、その重厚感が「今、写真を撮っているんだ!」という気持ちにさせてくれてワクワクします。また、デジタルカメラでは捉えきれないような色や影までも丁寧に表現する描写力も気に入っています。

日常の何気ない瞬間が愛おしくなる
このカメラを使い始めてから、普段なら気にも留めない雑多なものや影がきらきらと輝いて見えるようになり、何気ない日常やふとした瞬間を切り取るようになりました。
現像された写真を見るたび、「私が生きている世界は、こんなにも美しかったんだ」と、とても嬉しい気持ちになります。プログラムオート機能が搭載されており、カメラが自動でシャッター速度と絞り値を設定してくれるため、気軽にシャッターを切れるのも魅力。
シンプルな操作感が、フィルムカメラ初心者の方にもおすすめです。

▼Information
Canon AE-1 Programについて
Canon AE-1 Programは、世界的な大ヒット機となったキヤノンAE-1の後継のミドルクラスAE一眼レフ機として1980年に登場。シャッター速度優先AE、マニュアルに加えてプログラムオート機能を搭載しており、操作性と利便性を両立。堅牢なボディとシンプルな操作性で、フィルム写真入門者からベテランまで、今なお広く支持されている。
幅・高さ・奥行:141×88×48mm
重量:565g(ボディのみ)