Canon IXY 650
とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はキヤノンのカメラ「Canon IXY 650」とその作例をご紹介します。
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
辻 奈々世
京都で活動をしている学生カメラマン。現在立命館大学写真研究会に所属しており、モノクロフィルムの現像、カラーフィルムの自家現像など、暗室での活動を主に行っている。また、京都の魅力を学生目線で伝えるFASTNER.フリーマガジン制作団体のカメラマン代表として活動中。2022年9月に、自身の「関係」をコンセプトに写真展を開いた。
@income.dream_7
@nanaseeee57
https://www.behance.net/8406a558
わたしがこのカメラで撮る理由
私がCanon IXY 650と出会ったきっかけは高校２年生の時に修学旅行用で買ってもらったことです。
その年の冬、コロナウイルスが猛威を振るい、友達と遊ぶことも学校に行くこともできなかった私の遊び相手がこのカメラでした。
このカメラは私の原点のような存在です。
ふとした時に、「今のわたし」を作った昔の自分に戻りたくなる感覚を体現するために、使いつづけています。
中でも、カメラを触っているうちに出会った“トイモード”が自分の作品に大きな影響をもたらしました。
撮ったときの感触が少し呆気なく感じてしまうコンデジですが、このモードで描写してくれるフィルムのような色味とコントラストに惹かれ、今の色彩感覚が保たれてるのではないかと感じています。
あとは、なんといってもサイズ感。
高校時代は制服の胸ポケットに。今は鞄のサブポケットに記録のための常備しています。
携帯を取り出すみたいな感覚で持てるコンパクトなデジタルカメラは、めんどくさがり屋な私にとって永久のパートナーと言えるでしょう。
私が通っていた高校もですが、ほとんどの高校は携帯を持ち込むことが禁止されているかと思います。
しかし、限られた時間の中で残る思い出を形に残すことができないのは本当に勿体無いことだと思います。ぜひ、私が使っていたように高校生の大切な3年間をこのCanon IXY 650を使って、一生悔いの残らないように写真に残していただけたらと思います。
▼information
Canon IXY 650について
Canon IXY 650は、2016年にキヤノンから発売されたコンパクトデジタルカメラ。
「遠くの被写体も、ダイナミックな風景も、一台で思いのままに」というキャッチコピーで販売されています。
手のひらサイズで、かさばらずに持ち運ぶことのできるスタイリッシュなボディには、広角25mmから望遠300mm相当までの幅広い撮影領域に対応する光学12倍ズームレンズを搭載。有効画素数は2,020万画素と、気軽に持ち運べるカメラとしては十分すぎるほど、安定したスペックを持っていることも魅力的ですね。
学校生活や旅行などにポケットに忍ばせておきたいカメラです。
幅・高さ・奥行：99.6㎜×58.0㎜×22.8㎜ / 重量：約130g (本体のみ)
