とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はキヤノンのカメラ「Canon A-1」とその作例をご紹介します。

作例で使用した機材
camera:Canon A-1
lens:Canon NewFD 50mm F1.4
わたしがCanon A-1で撮る理由
フィルムカメラに興味を持ち始めたころ、実家に眠っていたカメラを思い出し、試しに使ってみたことが「Canon A-1」との出会いでした。ファインダー内にシャッタースピードや絞り値が表示されるため、直感的に扱いやすい一台。スナップ撮影でも「撮りたい」と思った瞬間に自然と応えてくれる機動力があり、使い続けるうちにその佇まいや操作感にも愛着が湧いていきました。

操作性と表現力を両立したモデル
キヤノンのレンズ「Canon NewFD 50mm F1.4」は、自然なボケ味が魅力。
余計な癖がなく、被写体を静かに引き立ててくれるため、どのような場面にも無理なくなじみます。 描写はフィルムでありながら透明感があり、輪郭はクリア。一方で、色のニュアンスにはフィルムならではのやわらかさが感じられ、シャープさのなかに穏やかな空気感が感じられます。
軽量かつコンパクトな設計も特長のひとつ。そのバランスのよさが、日常の撮影をより軽やかなものにしてくれます。
操作のしやすさと心地よい写りをあわせ持つこのカメラは、はじめてフィルムカメラに触れる方にもそっと寄り添ってくれる存在だと思います。

▼Information
Canon A-1について
1978年にキヤノンから発売された、35mmマニュアルフォーカス一眼レフカメラ。
大ヒットとなった「Canon AE-1」に続く上位モデルとして誕生しました。 「AE-1」がシャッタースピード優先AEとマニュアル撮影のみだったのに対し、本機では絞り優先AEやプログラムAEを含む5つの自動露出モードを搭載。さらに、ファインダー内には赤く光る7セグメントLED表示が採用されているため、シャッタースピードなどの設定が数字で分かりやすく表示されます。
幅・高さ・奥行:141mm×92mm×48mm
重量:620g(本体のみ)