世界最高峰の国際写真家集団「マグナム・フォト」創設75周年記念
『MAGNUM MAGNUM 増補改訂版』発売
1947年にロバート・キャパらによって設立された写真家集団「マグナム・フォト(Magnum Photos)」の創設75周年を記念し、2007年に出版され、世界で20万部を売り上げた写真集『MAGNUM MAGNUM』の増補改訂版が2024年2月下旬に青幻舎から出版される。
■ 書籍概要
ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デヴィッド・シーモアによって1947年に設立された伝説的な写真家集団マグナム・フォトは、写真家の権利や自由を守ることによってその地位向上に貢献し、報道や広告、ファッション、芸術などさまざまな領域で活躍する所属写真家たちは独自の視点によって世界中の人々や文化、出来事、問題を力強く記録・発信してきました。
創設75周年を迎えたこのたび、これまでに世界中で20万部以上を売り上げた『MAGNUM MAGNUM』(2007年)の増補改訂版を出版します。
本書は「創設者4人がそれぞれ互いの写真を編集する」というマグナム・フォト創設時の共同プロセスに則り、88名の会員が別の写真家による6つの作品を選んで批評し、その選択の理由について解説を付すというかたちで構成されています。60周年版出版後にマグナムに加わった25名の写真家が追加され、150枚以上の作品を新たに掲載。誰もが一度は目にしたことのある不朽の名作から、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、今この瞬間にも世界のどこかで起きている出来事をとらえた533点の写真を700ページを超えるボリュームと美麗な印刷によって紹介するこの増補改訂版は、アップデートされた古典の決定版と言えるでしょう。
60周年版が出版されてから15年が経過し、社会が大きく変化するなかでマグナム・フォトも進化を遂げてきました。ジェンダーバランスの是正やさまざまな主張や文化をもつ会員の増加を進めたり、誰もが写真を撮影し、ソーシャルメディア等で発信できるようになり、写真が大きな変革の時期を迎えた現代において「写真とは何か、表現するとはどういうことか、写真のイメージがそこにとらえられた人にどのような影響を与えるのか、そしてそのイメージが他者からどのように解釈されるのか(まえがきより)」考えを深め、作品キャプションの再検討を行うなど、変化を恐れずリスクを背負いながら、マグナム・フォトの精神を持ち続け、常に歩みを進めています。
■ プロフィール
ブリジット・ラルディノワ Brigitte Lardinois
ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションの準教授(Understanding of Public Photography)。1985年から95年までバービカン・センターにキュレーターとして勤務。95年にマグナム・フォトに参加、多くの写真家の展覧会に携わる。2006年にロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションに移り、上席主任研究官となる。
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■ 書誌情報
発売:2024年2月下旬
書名:MAGNUM MAGNUM 増補改訂版
編集:ブリジット・ラルディノワ
翻訳:小林美香、ヤナガワ智予
判型:A4変型
製本:上製(布張り) スリーブケース入り
総頁:728頁
定価:22,000円(本体20,000円)
ISBN:978-4-86152-932-0 C0072
*本書はThames and Hudson社(英)より出版される『MAGNUM MAGNUM』の日本語版です。