「LISTEN TO THE LAND」風景に耳を澄ます。糸山 晃司×鈴木 秀康
風がちょっとだけ動いた気がする。
光が「ここにいるよ」と言うみたいに揺れている。
よく見ると、自然って案外しゃべりたがりなのかもしれない。
その小さなおしゃべりに耳をすませてみる、「LISTEN TO THE LAND」。
音楽家と写真家が、それぞれのやり方で“感じたこと”を持ち寄る。
音楽は、空気の中にまぎれている声をそっとひろいあげる。
写真は、「あ、いま光がいい顔してるな」という瞬間をつかまえる。
そうやって集まったものを並べてみると、
風景にも、ちゃんと語りたかったことがあるようだ。
さあ、耳を澄ましてみよう。
PROFILE
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糸山 晃司
ピアノとシンセサイザーを中心に、室内楽、電子音、フィールドレコーディングなどを巧みに取り入れた作品を制作する作曲家。映画『大いなる不在』のサウンドトラック、「ONE FUKUOKA BLDG.」のインストアミュージック、スキンケアブランド「THREE」のサウンドインスタレーションなど、現代的なサウンドを用いた作品や表現を手がけている。
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PROFILE
鈴木秀康
1995年生まれ/岡山県在住。
早稲田大学を卒業後、教師を経てフォトグラファーへ。
人の表情や風景の移ろいを追いかけるなかで、
「子ども」という存在が放つまっすぐな光に惹かれ、
約3年間で数百人の子どもたちを撮影。
2022年、初個展「童心」を東京タワーにて開催。
2025年からは瀬戸内の自然に囲まれた暮らしの中で、
日々のかけらや、妻の存在をゆっくりと写真に残している。