勝呂 亮伍
いつも似たような夢をみて、明け方に目を覚ます。
かつて大切であったはずの、もう、そうではないものたちの群れ。
その群れはいつも、どこか違う方向を見ながら話をしている。
次第に失われていく輪郭のなかで、私は静かに目を覚ます。
まだ明けていない夜と朝のその隙間に、
遮光カーテンの隙間、窓からの景色に、
幼い頃にみた湖畔の水面に浮かぶ白い月を、遠くに見つける。
PHOTOGRAPHER PROFILE
PHOTOGRAPHER PROFILE
勝呂 亮伍
1994年、神奈川県横浜市 生まれ。明治学院大学文学部芸術学科 卒業。第55回キヤノンフォトコンテスト アンダー30 ゴールド賞 受賞。2024年にギャラリーOGU MAGにて個展を開催。
@ryogo_suguro https://ryogosuguro.com