ヘラジカハイに気をつけろ|コーヒールンバ平岡の北欧新婚旅行記 〜カメラとコーヒーと嫁〜 #9

PHOTOGRAPHER PROFILE

コーヒールンバ 平岡佐智男

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コーヒールンバ 平岡佐智男

松竹芸能所属のお笑いコンビ コーヒールンバとして活動。コーヒー芸人としてテレビ・ラジオに出演する傍ら、自身のカフェブランド SACHIOPIA COFFEE (サチオピアコーヒー)」をオープン。現在、猿田彦珈琲の広報として参画。また、 ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」 (バリスタ日本一を決める大会)の司会も務めるなど全身コーヒーまみれの芸人。コーヒー芸人としての出演歴 日本テレビ ヒルナンデス!」 ぐるナイ」、TBS マツコの知らない世界」、MBS 林先生の初耳学」、TBS ラジオ ジューンスー 生活は踊る」 他多数

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松竹芸能のコーヒールンバ・平岡佐智男です。

2023年6月にフィンランド・スウェーデンで過ごした北欧新婚旅行の様子をフィルムカメラの写真でお届けします。

この文と写真を全国の北欧新婚旅行をされる皆さんへ捧ぎます。

北欧新婚旅行 28:ヘラジカは撮ってしまう

この日はユールゴーデン島へ行くことにした。この島には緑に囲まれた庭園「ローゼンダール」と昔のスウェーデンの人の暮らしの展示施設+水族館+動物園という広大なテーマパーク「スカンセン」がある。この島には、緑に囲まれた庭園「ローゼンダール」や、昔のスウェーデンの人々の生活を展示するだけではなく、水族館と動物園も併設した広大なテーマパーク「スカンセン」がある。

まずはスカンセンへ向かった。北欧の動物を見たかったからだ。昔の人々の暮らしゾーンを一旦さっと回り、お目当ての動物ゾーンへ。ここはヘラジカ、トナカイ、クマなどのスター動物が集まっているから期待できる。

ただ、誤算だったのはこの日も30度近い気温に加え、広大な敷地に北欧の大自然を再現しすぎていて、動物たちは木々の間や森の茂みに潜んでいるか、人間が見えるか見えないかというくらい遠くの方に座っていた。

トナカイは、いなかった、クマも、ヘラジカも狐みたいな猫もアシカもいなかった。ただ、ヌー的な野生味あふれる牛だけは8頭ぐらいが目の前でツノをぶつけ合って喧嘩していた。

ツノをぶつけ合って喧嘩するヌー的な牛
GR撮影

ヌー的なやつだけ嫌というほど見られた。両者実力が拮抗していて、貴乃花vs武蔵丸の世紀の大一番を彷彿とさせる、令和の名勝負というに相応しい戦いだった。

我々の目的はトナカイやヘラジカだったので残念に思っていたが、1日の最後にもう一回リベンジスカンセンをしたところ、なんとヘラジカが目の前にきてくれた。

ヘラジカ

日本から持ち込んだ貴重なフィルムにも関わらず、同じようなヘラジカばかり、気づいたら20枚近く撮っていた。横を見ると妻も夢中になってヘラジカを撮影していた。ヘラジカにはそういう魔力があるのか。

皆さんもヘラジカハイには気をつけてほしい。ヘラジカはツノまで毛が生えてるんだな〜ということも発見だった。

北欧新婚旅行 29:のんびりするとはこういうことか

スカンセンを後にし、ローゼンダールへ向かった。このユールゴーデン島はスウェーデン語でユールが動物、ゴーデンが庭園という意味らしく、我々はまさにユールゴーデンを満喫しようとしていた。

植物をこよなく愛する妻は、このローゼンダールをとても楽しみにしていた。私は正直、妻ほどの期待はなかったが、全国の北欧新婚旅行に旅立つ方にぜひお勧めしたい気持ちだ。とても素晴らしい北欧体験だった。

とっても広い敷地が全て庭だった。たくさんの木が植わっていて、その木陰で本を読んでいる人もいれば、ベンチでおしゃべりしている人もいる。家族でご飯を食べにきている人もいた。

こういう庭園は日本では年齢層高めのイメージだったが、クラブに行っているような大学生や、やんちゃな高校生ぐらいのグループもたくさんいて、こういう若い人たちは出会いを求めてきてたりするのかな?と思ったら、自然が生活に根付きすぎていて、純粋に友達と寝っ転がって、ただただ自然の中でランチを食べ、フィーカしているだけだった。

途中、バンドマンらしき人たちが来て、アンプとかをセッティングしていた。こんな自然の中で演奏してくれるなんて最高だなと思ったら、セッティングだけして片付けて帰って行った。

みんなそれを見ているわけでもなく、全員自分は自分、人は人、という雰囲気がさらに自由でリラックスできる雰囲気を作っていた。

ランチは併設されているカフェでチキンセットやサンドイッチセットが選べた。パンも何もかも全て美味しそうに見えたし、実際、最高に美味しかった。野菜も鶏もジュースもフレッシュだった。

コーヒーや飲み物はどこも基本セルフサービスだ。食後にキャロットケーキを食べたが、おそらくスウェーデンいち美味い。クリームの酸味が甘さを際立たせていた。映画「ミッドサマー」に出てくる花の輪っかが堂々と立っていて、びっくりした。

ベンチに寝っ転がって寝ていた。よくないだろうが貴重品を持ち歩いているのに無防備な感じで寝ていたと思う。そのぐらいあたたかな気候、澄んだ空気、美味しいコーヒー、適度に楽しそうな雰囲気。最高だった。ここにも天国あったんかい、と思っていたら別行動していた妻が戻ってきて、「あっちに有名人ぽい感じの人が来てて、聞いたらスウェーデン国王だった」といっていた。スウェーデン国王がのんびりしに来るぐらいだから間違いない。仕事かもしれないけど!

使用カメラ:CONTAX ARIA
レンズ:Carl Zeiss Planar 50mm F1.4、Carl Zeiss Distagon 25mm F2.8
フィルム:FUJIFILM フジカラー PREMIUM 400、フジカラー SUPERIA X-TRA400、Kodak ULTRAMAX 400

── 続編に続く。