ガイドブックに載っていない古着屋とカフェを巡る|コーヒールンバ平岡の北欧新婚旅行記~カメラとコーヒーと嫁~#11
PHOTOGRAPHER PROFILE
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コーヒールンバ 平岡佐智男
松竹芸能所属のお笑いコンビ コーヒールンバとして活動。コーヒー芸人としてテレビ・ラジオに出演する傍ら、自身のカフェブランド SACHIOPIA COFFEE (サチオピアコーヒー)」をオープン。現在、猿田彦珈琲の広報として参画。また、 ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」 (バリスタ日本一を決める大会)の司会も務めるなど全身コーヒーまみれの芸人。コーヒー芸人としての出演歴 日本テレビ ヒルナンデス!」 ぐるナイ」、TBS マツコの知らない世界」、MBS 林先生の初耳学」、TBS ラジオ ジューンスー 生活は踊る」 他多数
@sachio_coffeeforme @sachiohiraoka https://www.instagram.com/sarutahikocoffee/松竹芸能のコーヒールンバ、平岡佐智男です。普段はお笑い芸人として活動したり、カフェを運営したり、コーヒー会社のPRをしたりしています。
今回も2023年6月にフィンランドとスウェーデンに北欧新婚旅行の様子をフィルム写真でお届けします。この文章と写真を全国の北欧旅行をする皆さんへ捧げます。
北欧新婚旅行31:ガイドブックに載っていない古着屋も多い
セーデルマルム島は古着屋の街でもある。もともと10軒ほどの古着屋をピックアップしていたのだが、街をぶらぶらしてみると、ガイドブックに載っていない古着屋も多く、歩けば古着屋にぶつかるという感じだった!
フィルムカメラのCONTAX ARIAを持ち歩いていた私は、文化に敏感な地域ということもあり、たくさんの人に声をかけられた。街を歩いていると、すれ違う人が私のコンタックスを指差して口笛を吹いてくれたり、「おまえのカメラコンタックスだろ!メンテナンス大変だろ〜」と笑顔で声をかけてくれたりしたので「YES」と答え、大切そうにカメラを抱えるとめっちゃ笑って去っていった。
そして、絶対に行こうと思っていた店のひとつが「Stockholm(Surfboard)Club」だ。
入る前からラックがひとつしかない小さな店だということは知っていた。
勇気を振り絞って店に入ると、地元のストリートスタイルの客とレジ係のお兄さんが和気あいあいと話していたが、レジ係のお兄さんの前歯は全部金歯だった。
さらに勇気を出してラックに手を伸ばしたが、商品に値札はついていなかった。
平静を装って、Tシャツなどをいい生地使ってるな〜というような顔で商品を見ていたが、心の中では「ちょっと難易度が高いって」と何度も唱えていた。
ここまで来たら引き下がれない。きれいな茶色のショートパンツを手に取り、試着していいか?と尋ねえると、「2階にフィッティングルームがあるぜ」とレジ係のお兄さんが教えてくれた。
意外と今、ストックホルムストリートに馴染んでいるのではないかと思ったが、を試着するとLサイズを持ってきたのに信じられないぐらい小さくて短かった。体型は全然馴染んでいなかったので、金額もわからないし、少しホッとしながら返品した。結局綺麗な茶色のキャップを買った。祈るようにお会計をしたら6,500円ぐらいだった。意外と安いと思ってしまった。
北欧新婚旅行 32:Where are you from?
Stockholm(Surfboard)セーデルマルム島Clubで熱戦を繰り広げた後、買ったばっかりの帽子を被り、Drop coffeeに向かった。セーデルマルム島で人気のスペシャルティコーヒーのうちの一つだ。ガイドブックに載っていて、一度は訪れたいと思っていた。店内はかなり混んでいて、若者で溢れていた。
カプチーノを注文したら流石のラテアート。エスプレッソは浅煎りで、全体的に飲みやすいライトな味わいだった。
店員さんもお客さんもどこか都会的でクールな印象。もっと話しかけた方が海外旅行者も安心するのだろうなと実感し、自分のカフェ「SACHIOPIA COFFEE」では英語喋れないけど「Where are you from?」と言うようにしている。
何かわからない棒状のスイーツも食べたが、おそらくスウェーデンイチ甘い。常連的らしい大学生の男が、俺にも彼女ができました的な話を店員さんにしていた。
北欧新婚旅行 33:日本のサイトで値段を調べないほうがいい
店先にレコードが置いてあったのでわからなかったが、「グランパ セーデルマルム」はヴィンテージ食器店だった。店の中に所狭しとカップや雑貨が置いてあって、この旅で欲しい食器なんて1000や2000じゃ足りないなと思い始めていた。
この店のおじさんは仏頂面で愛想はなかったが、値札に価格の他に何年物の〇〇という説明も書いてくれてたのがとても親切だった。
グランパ セーデルマルムで緑のラインが入ったカップ&ソーサーを買った。
400クローネ(約5200円)だった。日本で買っても同じくらいかな、と思った。悲しいことに、日本での価格を調べて得したり損したような気になることがあるが、日本でいくらで売られているかをチェックすることはない。これがいいと思ったら買えばいい。値段の違いで得した気分になると言うのは簡単だが、旅の思い出込みでフィーリングを信じて決めよう!
日本で15,000円で売られているものが、こちらでは3,000円で買えることもあるが、自分の好みが反映されにくいし、「こいつ金のことばっかいうな」という目を妻にされてしまうから気をつけたほうがいい。
ちなみにStockholm(Surfboard)Clubで6,500円で買ったキャップは日本のあるサイトだと11,000円で売られていた。それはそれでホクホクはしてしまうのが悲しいところだ!