【作例レビュー】Leica SL2|ライカのカメラ|#わたしのカメラ|vol.069
とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はライカのカメラ「Leica SL2」とその作例をご紹介します。
森川亮太(M.RYOHTA)
テレビ局に報道エディターとして従事したのち、2020年にカメラマンとして独立。
2020年より写真家 青山裕企に師事。
現在はアーティストのキービジュアルやミュージックビデオのメイキングなど、音楽ジャンルに関連する撮影を主軸に活動している。
Leica SL2の作例
わたしがLeica SL2で撮る理由
このカメラと出会ったのは、私が会社を辞めてフリーのカメラマンとして生きていくことを決めた時だった。
Leica SL2を一言で表すなら「言い訳のできないカメラ」
必要最低限のボタン、無駄のないインターフェース。色調豊かなファインダーや、撮影空間を邪魔しない優しいシャッター音。カメラを構成する全てが”撮影する”という行為に集中できるようになっている。Leicaの描写に関しては改めて語るべくもないが、光の階調の豊かさに息を呑むことが何度もあった。現行のミラーレス一眼として必要なものは全て備えつつ、Leicaというブランドの価値を見事に体現している一台ではないかと思う。
このカメラを使ってもいい写真が撮れないなら、それはもう撮影者の実力不足でしかない。そう自らを鼓舞する意味も込めて、仕事や作品撮りのメイン機として使用している。
近いスペックのカメラで国産のものであれば、半分近い値段で手に入るものもあるため、万人に勧められるものではない。ただ、値段には代えられない撮影体験と覚悟が得られるカメラだ。
information
Leica SL2の基本情報
Leica SL2は4700万画素の画素数を誇る35mmフルサイズCMOSセンサーを採用したミラーレスシステムカメラ。圧倒的な解像感と高画質を実現し、Leica SL2よりも小さい撮像素子を搭載したLeica TL2やLeica CL用に設計されているTLレンズを使用しても、2000万画素以上の高画質で撮影できる性能を持っています。
操作性は極めて効率的な設定になっており、スムーズな操作で撮影が可能。ボディはフルメタルで堅牢さがあり、レザー外装を施すことにより高耐久性を持っています。購入後にフレームウェアを定期的に最新バージョンにアップデートすることができるのもうれしい点です。
動画撮影にも対応しており、最大180fpsの映像撮影が可能で、Cineモードを使えばマニュアル操作が可能なシネマカメラとして使用できます。
幅・高さ・奥行:146mm×107mm×42mm
重量:約920g(バッテリー含む)
そのほかのLeicaの作例記事はこちら↓↓
#わたしのカメラとは?
「作例から選ぶカメラ」そんな連載があったらいい——。写真と歩むライフスタイルを提案するCURBONがお送りする、作例から選ぶカメラの連載が「#わたしのカメラ」です。