とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。
そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。
今回はライカのカメラ「Leica M6」とその作例をご紹介します。
PROFILE
PROFILE
Shogo
平成2年生まれ、東京都出身。幼少期からピアノや歌で音楽活動を続け、休日は父親と渓流釣りへ。高校時代にフィルムカメラと出会い、多彩な感覚で日常を切り取っている。
@365___filmわたしがこのカメラで撮る理由
高校生の時にフィルムカメラを始め、色んな機種のカメラを使用していく中で、いつかLeicaを使用して撮影をしてみたいという気持ちが大きくなりました。また、高校の同級生がプロの写真家となり、その同級生が愛用しているLeicaを使用した作品を見た時の影響も大きかったです。
Leicaで撮影し現像した写真を見た時に、シャッターを切った瞬間の美しさが、ぎゅっと一枚の写真に詰まっているように感じます。一枚の写真の中に吸い込まれるような感覚や、高揚感がそこにあります。また、他のフィルムカメラにも共通している点ですが、ファインダーを覗きながら、シャッター速度・絞り・焦点距離を手動で合わせていく感覚は、デジタルでは味わえない贅沢さだと思います。
このカメラで自分の想像を超えた一枚が撮影できた時、自分の想像力をさらに広げてくれます。Leicaのレンジファインダーを覗くと、自分が撮りたい物は何か、常に考えさせられます。
私は、Leica M6にSummilux 50mmやSummicron 50mmのレンズを装着し、主に撮影を行っています。レンズが写し出す美しく洗練された描写が気に入っています。操作はとてもシンプルなので使いやすいですし、対応しているレンズは小型で軽量な物が多い為、旅行や日常使いにも最適です。シャッターを切るまでの無駄のない操作性も、魅力の一つだと感じます。
Leicaは、私が想像していたよりも遥かに奥深いものでした。写真を始めたばかりの方でも、Leicaに少しでも興味があれば、思い切ってLeicaを手にしてもらい、写真をより楽しんでもらいたいです。
information
Leica M6の基本情報
Leica M6は、フィルムカメラの中でも高い評価を受ける35mmフィルムカメラ。その理由には、優れたデザインと機能性、そして高品質なレンズを使用することで、世界で一枚の美しい写真を撮影できることなどが挙げられます。
最大の特徴は、マニュアルフォーカスとレンジファインダーを備えたシンプルな操作性です。また、露出計が内蔵されており、スピードや絞りを調整する際に便利です。レンズは、Leica Mマウントに対応しているため、非常に高品質なものが多く、様々な撮影に対応できます。
クラシックなデザインと高い機能性を備えた優れたカメラであり、昔ながらのフィルム撮影を楽しむ方には特におすすめです。
幅・高さ・奥行:138㎜×77㎜×38.5㎜
重量:585g