【作例レビュー】Leica M11|ライカのカメラ|#わたしのカメラ|vol.088

とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回はライカのカメラ「Leica M11」とその作例をご紹介します。

写真家 / 吉田周平

娘の誕生をきっかけに写真を始め、グラフィックデザイナーから写真家へ転身。

自身の作品を撮りつつ、企業ブランディングやウェブメディアなどで活動する。

風景と人、人の中の風景を撮る。

instagram @yoshidashuhei


Leica M11の作例

わたしがLeica M11で撮る理由

カメラと出会ったきっかけ

毎日持ち歩けるシンプルでコンパクトなフルサイズ機を探していたとき、M typ240に辿り着いたことがきっかけで、M9、M11とデジタルMを使ってきました。

なぜ使いたくなるのか

まず手に持った感触が丸まった石のように手になじみ心地よいです。そして撮れる写真の色が美しい。
レンジファインダーの撮影体験はファジーで軽快で静かです。よりインスピレーションで撮るカメラだと思います。

カメラが作品にもたらした影響

自分なりの距離感を捉えられるようになった気がします。反射神経だけでなく想像しながら撮るようになリました。カメラの持つ色が好きになり、現像仕上げのトーンが変わりました。

特徴や魅力

毎日自然に持ち出したいほどの軽快さと手に馴染む剛性が同居していることや、写真の質感の良さや独特のトーンとカラーを出してくれるところが好きです。

描写や使い心地、好きなポイント

通常のミラーレス一眼カメラのTTLファインダーでの撮影は、レンズを通した非日常的な世界観に没入しながら良さを確信した瞬間にシャッターを切ります。しかし、レンジファインダーは素通しのガラス窓ごしに見てシャッターを切ります。現実と半分つながりながら目で見たままの世界を切り取れます。その動作は、より無防備に、ただタイミングでシャッターを切っていく自然で不確かな感覚で好きです。私は写真は結果であると考えており、よりプロセスに重きを置いて撮影できるこのカメラが気に入っています。
よりプロセスに身を預けながら撮ることで絵的な計算から少し解放されて、撮れた写真から、撮る動機が見えて来る気がします。

どんな人におすすめか

今までと違った撮影体験をしてみたいと感じた人にオススメかもしれません。
また、色やコントラスト、質感など、ライカの画作りが好きだと思ったら、M型デジタルだと思います。M型デジタルライカは世代ごとに画の個性があるので、M11で出せる色が気に入ったらM11が良いと思います。

information

Leica M11の基本情報


Leica M11は、抜群の写真品質と素晴らしい製造品質で話題のデジタルカメラ。

シンプルでおしゃれなデザインは、Leica Mシリーズの伝統的な美学を受け継いでいます。M11には高解像度のイメージセンサーが搭載されていて、クリアで細かいディテールまでその再現度は素晴らしいという言葉に尽きます。さらに、マニュアルフォーカスやマニュアル露出などの操作も簡単で、写真好きやプロのフォトグラファーには最高のツールになるはず!Leica M11は、クラシックなカメラ体験を楽しみながら最新のデジタル技術を満喫できる、まさに傑作と言っても過言ではないカメラです。

幅・高さ・奥行:139㎜×80㎜×39㎜
重量:660g(ボディのみ)

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