【作例レビュー】Hasselblad500C/M|#わたしのカメラ|vol.001

はじめてフィルムカメラを買いたいときの疑問を解消する連載「#わたしのカメラ」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

Photographer・川原和之(@kazuyukikawahara

Hasselblad500C/M

Hasselblad500C/Mの作例
Hasselblad500C/Mの作例
Hasselblad500C/Mの作例
Hasselblad500C/Mの作例
Hasselblad500C/Mの作例
Hasselblad500C/Mの作例
Hasselblad500C/Mの作例

Camera

Hasselblad500C/M

Hasselblad500C/Mのカメラ本体

Film

Kodak PORTRA 400

Photographer

川原和之

1983年生まれ、富山県在住。祖父母の写真を撮り始めたことをきっかけに独学で写真を学び、現在も家族をテーマとした写真作品を制作している。


instagram @kazuyukikawahara
twitter @kazkawahara

フォトグラファーのカメラへのコメント

Hasselblad500C/Mを使う理由は、6×6フォーマット独特の『等価性』と、フィルムで撮ることの『時間軸』を大切にしたいからです。
6×6フォーマットの上下左右が均一な世界の中で写された写真は、人、物、風景、光を等価的に構成してくれます。
この効果は、僕が撮り続けている被写体の祖母と娘の、80という年齢差が作る関係性を表現するときに大きな効果を発揮してくれます。

また、フィルムを使い続けることで、時間軸を意識するようになったと思います。
時間軸には、人が生きて死ぬまでの主観的な横軸と、その自分を空から俯瞰する縦軸の両方があります。

フィルムで撮ることは、撮影した映像をすぐ見ることができないタイムラグがあることで、現像して“過去”が写っている写真と対峙したときに、自然と俯瞰的な縦軸を意識させてくれます。

information

Hasselblad500C/Mの基本情報

Hasselblad(ハッセルブラッド)は1941年にスウェーデンで設立されたカメラメーカー。カメラやレンズはハンドメイドで製造されています。
Hasselblad500C/Mは、1970年に発売。

露出計が内蔵されたプリズムビューファインダー、交換可能なフォーカシングスクリーンを装備しています。500C/MはHasselblad Vシステムのなかでも生産数が多いモデルで中古の流通数が多いため、入手しやすくSNSフォトグラファーにも人気です。

幅・高さ・奥行:104×109×179mm
重量:標準ファインダー、標準レンズのPlanar 2.8/80を付けた状態で約1.4kg
参考価格:¥280,000-¥320,000(HASSELBLAD 500C/M +CF80/2.8)2021年8月現在

関連機材『Hasselblad 500c』の作例記事はこちら↓↓
HASSELBLAD 500c|#わたしのカメラ|vol.008

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「作例から選ぶカメラ」そんな連載があったらいい——。写真と歩むライフスタイルを提案するCURBONがお送りする、作例から選ぶフィルムカメラ連載「#わたしのカメラ」です。