FUJIFILM X-Pro3

とっておきのカメラに出会うための連載「#わたしのカメラ 」。

そのカメラやレンズを通して見た世界は、どんなふうに映るのか。
また、フォトグラファーがその機材を選んだ理由とは。

今回は富士フイルムのカメラ「FUJIFILM X-Pro3」とその作例をご紹介します。

PHOTOGRAPHER PROFILE

 あきひろ

PHOTOGRAPHER PROFILE

あきひろ

1990年生まれ、福井県在住。“暮らしと遊び心”をテーマにストリートスナップ、テーブルフォトを撮っている。写真表現をオフラインでも追求するために2021年に写真コミュニティ“僕らの写真展”を立ち上げ、全国のメンバーとフォトウォークや写真展を開催している。写真を通じて街、人、過去とつながること、ストーリーのある写真展を開催することが今後の活動目標。

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わたしがこのカメラで撮る理由

僕のFUJIFILM X-Pro3は友人から譲り受けた少し思い入れのあるカメラです。

僕はこのカメラのおかげで新しい写真表現の世界に出会いました。

X-Pro3の特徴は、なんといっても背面液晶が隠れている独特の構造ではないでしょうか。

最初手にした時は少し戸惑いましたが、スナップに出かけてみると背面液晶に気を取られることなく、ファインダー越しの世界に集中して気持ちよくシャッターを切ることができました。

撮影直後に液晶画面を確認をしないことで、顔を上げて周りを見る時間も増えました。
撮った写真は丸ごと全部、お土産として家に持って帰ればよかったのです。

制約のある構造がかえって自由を与えてくれる、そんな不便益なところがこのカメラの魅力です。

マニュアルフォーカスレンズとの相性も抜群です。僕はNOKTON 23mm F1.2を愛用しています。ピント位置を無限遠か3mあたりに固定して、片手で感覚的に撮り歩いています。

カメラのあらゆる性能が向上した今だからこそ、あえて偶然性が入る余白を残して撮影することにワクワクが詰まっているのではないでしょうか。

X-Pro3はカメラを持ち歩くこと、シャッターを切ることの楽しさを思い出させてくれるカメラだと思います。

使用レンズ

・NOKTON 23mm F1.2 Aspherical
・フジノン XF35mm F1.4 R

information

FUJIFILM X-Pro3 基本情報

FUJIFILM X-Pro3は、富士フィルムから発売されたミラーレスカメラ。

フィルムカメラのようなクラシックなデザインと、FUJIFILMが得意とするフィルムシミュレーションモードは、古き良きフィルムカメラの良さを忠実に再現してくれます。

また、ハイブリッドビューファインダーは特筆すべき特徴で、光学と電子を組み合わせることで直感的な撮影が可能です。丈夫なチタンボディは軽量で持ちやすく、耐久性も抜群。
どんな場所にも気軽に持っていけるのもうれしいですね。

写真を撮る楽しさが直感的に味わえる。そんなカメラなのではないでしょうか。

幅・高さ・奥行:140.5㎜×82.8㎜×46.1㎜
重量:497g(ボディのみ)